この世のなごり、夜もなごり。死にに行く身をたとうれば、あだしが原の道の霜。一足ずつに消えて行く、夢の夢こそあわれなれ。
出典:『曽根崎心中』道行(1703年)
出典について元禄16年(1703)初演の人形浄瑠璃『曽根崎心中』の道行(心中に向かう場面)の冒頭。Wikiquoteで確認した。作中の語りの文章。
意味と背景
意味:この世とももうお別れ、この夜とももうお別れ。死にに行く身をたとえれば、墓場へ続く道に降りた霜のよう。一歩進むごとに消えていく、夢の中の夢のようにはかなく哀れなことよ。七五調の美しい名文として名高い。
座右の銘にするなら・面接での答え方
言葉のリズムだけで、人の心をこれほど動かせるのかと驚いた文章です。作文や手紙を書く時、意味だけでなく声に出した時の響きも大切にするようになりました。言葉の力を信じさせてくれる一節です。

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