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福沢諭吉の肖像写真
出典:国立国会図書館「近代日本人の肖像」(https://www.ndl.go.jp/portrait/)

福沢諭吉の名言

福沢諭吉|1835〜1901年|日本|思想家・教育者(慶應義塾の創立者)

豊前中津藩の下級武士の家に生まれ、蘭学から英学に進み、幕府の使節に加わって三度欧米を見た。『西洋事情』『学問のすすめ』で、身分ではなく学問が人を分けると説き、明治の日本に大きな影響を与えた。慶應義塾を開いて人を育て、「独立自尊」を生き方の柱とした。一万円札の肖像としても長く親しまれた。

のせている言葉:14こ(出典あり 13・実は言っていない 1)更新:2026-10-20

この人の名言の一覧(14こ)
  1. 「天は人の上に人を造らず人の下に人を造らず」と言…
  2. 賢人と愚人との別は学ぶと学ばざるとによりてできる…
  3. 自由とわがままとの界は、他人の妨げをなすとなさざ…
  4. 一身独立して一国独立する
  5. 独立の気力なき者は必ず人に依頼す、人に依頼する者…
  6. おおよそ世間の事物、進まざる者は必ず退き、退かざ…
  7. 学問の要は活用にあるのみ。活用なき学問は無学に等…
  8. その交際に害あるものは怨望より大なるはなし。
  9. 信の世界に偽詐多く、疑いの世界に真理多し。
  10. 人の顔色はなお家の門戸のごとし。
  11. 人にして人を毛嫌いするなかれ。
  12. 門閥制度は親の敵で御座る。
  13. 心身の独立を全うし、自から其身を尊重して、人たる…
  14. 世の中で一番楽しく立派な事は、一生涯を貫く仕事を…

それぞれの名言に、出典(どの本・手紙・演説か)と、確かさのしるし(出典あり伝承・出典未確認実は言っていない)をつけています。外国語の言葉は運営者が原文から訳しました。

「天てんは人ひとの上うえに人ひとを造つくらず人ひとの下したに人ひとを造つくらず」と言いえり。

出典:『学問のすすめ』初編(1872年)冒頭

出典について青空文庫『学問のすすめ』初編の書き出しにある。ただし文末は「と言えり」(〜と言われている)で、福沢自身の主張として言い切った文ではない。すぐ後に「されども今、広くこの人間世界を見渡すに」と続き、現実には賢愚・貧富の差があると話を展開する。アメリカ独立宣言の考えを踏まえたとする説が有力。

意味と背景

人は生まれつき平等だと世に言われている、と紹介した上で、それなのに現実には大きな差がある、その差は学問をしたかどうかで生まれるのだ、と続くのが本当の筋。平等宣言ではなく「だから学べ」という本の入口になる一文。

座右の銘にするなら・面接での答え方

面接でこの言葉を挙げるなら、「と言えり」で終わることまで知っていると差がつきます。「平等だと言われるのに差がつくのは学ぶかどうか。だから私は学び続けたい」と、続きの部分の意味で話すのがおすすめです。

賢人けんじんと愚人ぐじんとの別べつは学まなぶと学まなばざるとによりてできるものなり。

出典:『学問のすすめ』初編(1872年)

出典について青空文庫『学問のすすめ』初編、「天は人の上に…」の段落の中にある。直前で『実語教』の「人学ばざれば智なし」を引いている。

意味と背景

かしこい人とおろかな人の違いは、生まれつきではなく学んだか学ばなかったかで決まる、という意味。冒頭の「天は人の上に…」を受けた、この本の結論にあたる一文で、身分の時代を終えたばかりの人々に学ぶことを強く勧めた。

座右の銘にするなら・面接での答え方

受験勉強で伸び悩んだ時、才能のせいにせず勉強のやり方を見直すきっかけになった言葉です。面接では「差は学び方で埋められると信じて、苦手科目を克服した」という具体的な経験と合わせて話せます。

自由じゆうとわがままとの界さかいは、他人たにんの妨さまたげをなすとなさざるとの間あいだにあり。

出典:『学問のすすめ』初編(1872年)

出典について青空文庫『学問のすすめ』初編、「学問をするには分限を知ること肝要なり」で始まる段落にある。

意味と背景

自由とわがままの境目は、他人に迷惑をかけるかどうかにある、という意味。自分のお金で遊ぶのも自由に見えるが、それが世の中の手本を乱すなら自由とは言えない、と例を挙げている。自由には責任がつくという考え。

座右の銘にするなら・面接での答え方

寮生活で、夜遅くまで音楽を流していた自分が同室の人の睡眠を邪魔していたと気づいた経験があります。自分の自由が誰かの迷惑になっていないかを確かめる物差しとして、この言葉を大事にしています。

一身いっしん独立どくりつして一国いっこく独立どくりつする

出典:『学問のすすめ』三編「国は同等なること」(1873年)

出典について青空文庫『学問のすすめ』三編にある見出し・本文の言葉。

意味と背景

一人ひとりが自分の頭で考え自分の力で暮らせるようになって、初めて国も外国と対等に立てる、という意味。国の強さは政府ではなく国民一人ひとりの独立心で決まると考え、個人の自立を国の土台に置いた。

座右の銘にするなら・面接での答え方

大きな目標も、まず自分ひとりが自立することから始まると考えています。面接では、学費の一部をアルバイトでまかなった経験などと合わせて「まず自分が独り立ちできる人になる」と話すと伝わりやすいです。

独立どくりつの気力きりょくなき者ものは必かならず人ひとに依頼いらいす、人ひとに依頼いらいする者ものは必かならず人ひとを恐おそる、人ひとを恐おそるる者ものは必かならず人ひとに諛へつらうものなり。

出典:『学問のすすめ』三編 第二条(1873年)

出典について青空文庫『学問のすすめ』三編「第二条」の説明文にある。

意味と背景

自分で立つ気持ちがない人は人に頼り、頼る人は相手を恐れ、恐れる人はやがてこびへつらうようになる、という心の連鎖を示した。へつらいに慣れると恥を感じなくなると続き、依存が人の品格を落としていく過程を鋭く描いている。

座右の銘にするなら・面接での答え方

人に頼りすぎると、言うべきことが言えなくなると感じた経験があります。面接では「自分で判断できる力をつけて、相手に遠慮せず意見を言える人になりたい」という意味で使えます。

おおよそ世間せけんの事物じぶつ、進すすまざる者ものは必かならず退しりぞき、退しりぞかざる者ものは必かならず進すすむ。

出典:『学問のすすめ』五編(1874年)

出典について青空文庫『学問のすすめ』五編にある。続けて「進まず退かずして潴滞する者はあるべからざるの理なり」と述べる。

意味と背景

世の中のものは、前に進んでいなければ必ず後ろに下がっている。止まったままでいることはできない、という意味。文明の形は進んでも人々の気力が退いていると、当時の日本に警告するために書かれた。

座右の銘にするなら・面接での答え方

部活を引退してから何もしなかった時期に、体力も勉強の感覚も落ちていると実感しました。現状維持は後退だと考え、毎日少しでも前に進むことを意識しています、と面接で話せます。

学問がくもんの要ようは活用かつようにあるのみ。活用かつようなき学問がくもんは無学むがくに等ひとし。

出典:『学問のすすめ』十二編「演説の法を勧むるの説」(1874年)

出典について青空文庫『学問のすすめ』十二編にある。直後に、書き写した本を船ごと失って何も残らなかった書生の話が続く。

意味と背景

学問で大切なのは使うことで、使わない学問は学んでいないのと同じだ、という意味。何年もかけて本を写したのに、その本が船の事故で沈んだら何も残らなかった書生の例を挙げ、知識を自分の頭と行動に入れる大切さを説いた。

座右の銘にするなら・面接での答え方

英単語を覚えるだけでなく、実際に海外の人と話すことで初めて身についた経験があります。面接では「学んだことは使って初めて力になる」と、資格や勉強を仕事でどう生かすかを話すのに使えます。

その交際こうさいに害がいあるものは怨望えんぼうより大おおなるはなし。

出典:『学問のすすめ』十三編「怨望の人間に害あるを論ず」(1874年)

出典について青空文庫『学問のすすめ』十三編の冒頭にある(「およそ人間に不徳の箇条多しといえども、」に続く文)。

意味と背景

人づきあいを壊すもので、人をうらやみ恨む気持ちほど大きな害はない、という意味。欲張りやぜいたくは使い方しだいで役に立つこともあるが、ねたみだけはどう向けても良いものにならないと福沢は言い切っている。

座右の銘にするなら・面接での答え方

友人の成功をうらやましく思った時、相手を引き下げるのでなく自分が上がる方法を考えるようにしています。面接では、ライバルを目標に変えた経験を話す時の芯になる言葉です。

9出典あり#勉強#言葉#心
信しんの世界せかいに偽詐ぎさ多おおく、疑うたがいの世界せかいに真理しんり多おおし。

出典:『学問のすすめ』十五編「事物を疑いて取捨を断ずること」(1876年)

出典について青空文庫『学問のすすめ』十五編の冒頭の一文。同じ編で「軽々信ずべからざること」と同時に「軽々疑うべからず」とも書いている。

意味と背景

何でも信じる世界にはうそが多く、疑ってみる世界にこそ本当のことが多い、という意味。迷信をうのみにして病人を死なせる例を挙げ、物事を確かめる姿勢が真理に近づく道だと説いた。ただし何でも疑えとは言っていない。

座右の銘にするなら・面接での答え方

ネットの情報をうのみにして失敗した経験から、元の資料を確かめる習慣がつきました。面接では「疑って確かめる、でも疑いすぎない」という情報との付き合い方として話すと具体的になります。

10出典あり#仕事#友情#心
人ひとの顔色かおいろはなお家いえの門戸もんこのごとし。

出典:『学問のすすめ』十七編「人望論」(1876年)

出典について青空文庫『学問のすすめ』十七編、人望を得るための心得「第二 顔色容貌を快くして」の説明にある。

意味と背景

人の表情は家の入口のようなもので、人に来てほしければまず門を開けて掃除し、入りやすくしておくべきだ、という意味。こびた笑いは論外だが、いつも苦い顔をしているのも良くないと言い、明るい表情を人の徳の一つとした。

座右の銘にするなら・面接での答え方

接客のアルバイトで、話す内容より先に表情で印象が決まると感じました。面接では「まず入りやすい入口でいること」を心がけていると話し、笑顔での挨拶を続けてきた具体例を添えると効果的です。

11出典あり#友情#心#生き方
人ひとにして人ひとを毛嫌けぎらいするなかれ。

出典:『学問のすすめ』十七編「人望論」(全編の最後の一文)(1876年)

出典について青空文庫『学問のすすめ』十七編の結び、すなわち『学問のすすめ』全体の最後の一文。

意味と背景

人として、人を食わず嫌いで避けてはいけない、という意味。世界は広く人の交わりは多いのだから、狭い仲間だけで暮らさず、いろいろな人と付き合えと勧めた。長い本の最後をこの短い一言で締めくくっている。

座右の銘にするなら・面接での答え方

苦手だと思っていたクラスメートと班で組んだら、実は一番頼りになる相手だった経験があります。第一印象で人を決めつけないという意味で座右の銘にしており、チームで働く上での姿勢として話せます。

12出典あり#家族#人生#勇気
門閥もんばつ制度せいどは親おやの敵てきで御座ござる。

出典:『福翁自伝』「門閥制度は親の敵」(1899年)

出典について青空文庫『福翁自伝』の見出し「門閥制度は親の敵」の段の結びに「私の為めに門閥制度は親の敵で御座る」とある。

意味と背景

学問好きだった父が、家柄の決まりに縛られて何もできずに亡くなったことを思い、生まれで人生が決まる仕組みは自分にとって親のかたきだ、と述べた。福沢が身分制度を憎み、学問による独立を説いた原点がここにある。

座右の銘にするなら・面接での答え方

座右の銘としては強い言葉なので、面接では「生まれた環境を言い訳にしない、そして人の可能性を環境で決めつけない」という意味で紹介すると良いです。福沢の原点の話として話題にもなります。

13出典あり#生き方#心#人生
心身しんしんの独立どくりつを全まっとうし、自みずから其身そのみを尊重そんちょうして、人ひとたるの品位ひんいを辱はずかしめざるもの、之これを独立どくりつ自尊じそんの人ひとと云いふ。

出典:「修身要領」第二条(1900年)

出典について青空文庫「修身要領」第二条。修身要領は福沢の考えをもとに門下生がまとめ、福沢の名のもと慶應義塾が発表したもの(青空文庫でも著者に慶應義塾を併記)。「独立自尊」は福沢の生き方を表す言葉として墓碑にも刻まれた。

意味と背景

心も体も自分の足で立ち、自分を大切にして、人としての品位を汚さない人を「独立自尊の人」と呼ぶ、という定義。自分を尊ぶとは威張ることではなく、人に頼らず誇りを持って生きることだと説いている。

座右の銘にするなら・面接での答え方

「独立自尊」の四字は座右の銘として定番ですが、修身要領の定義まで話せると深みが出ます。面接では「自分で考えて動き、自分を安売りしない」という意味で、自分なりの解釈を添えると良いです。

14実は言っていない#仕事#人生#幸せ
世よの中なかで一番いちばん楽たのしく立派りっぱな事ことは、一生涯いっしょうがいを貫つらぬく仕事しごとを持もつという事ことです。

出典:「福澤心訓」七則の第一条として出回る文

本当の出どころ「福澤心訓」は福沢の作ではない。福沢全集の編者が「福澤心訓七則は僞作である」と断じ、慶應義塾も「福澤先生の言葉ではない」と否定している。文体が現代文で明治の福沢の文章と違うことが決め手。昭和30年頃から広まり、戦後に名古屋の会社が掲げたのが最初らしいとされる(Wikipedia「福澤心訓」)。

意味と背景

一生をかけられる仕事を持つことが何より楽しく立派だ、という内容自体は前向きで、額に入れて飾られることも多い。ただ福沢の文章ではなく、作者不明の教訓が福沢の名前を借りて広まったもの。

この言葉の使い方

言葉として好きなら「作者不明の教訓」として使えば問題ありません。面接で福沢の言葉として出すと詳しい面接官に指摘される恐れがあるので、「福沢の作と誤解されている言葉ですが」と前置きすると逆に印象に残ります。

人物の説明の参考:https://ja.wikipedia.org/wiki/福沢諭吉

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