出典:国立国会図書館「近代日本人の肖像」(https://www.ndl.go.jp/portrait/)山本五十六の名言
山本五十六|1884〜1943年|日本|海軍軍人(連合艦隊司令長官)
新潟県長岡出身の海軍軍人。アメリカ留学と駐在で国力の差を肌で知り、日独伊三国同盟や対米戦争に反対し続けた。それでも連合艦隊司令長官として真珠湾攻撃を指揮し、1943年にブーゲンビル島上空で乗機を撃墜されて戦死した。部下の育て方を説いた「やってみせ」の言葉で今も知られる。
のせている言葉:11こ(出典あり 7・伝承・出典未確認 3・実は言っていない 1)更新:2026-10-20
この人の名言の一覧(11こ)
- 常在戦場
- それは是非やれと言われれば初め半年や1年の間は随…
- 内乱では国は滅びない。が、戦争では国が滅びる。
- 博打は一ドルなら一ドル出して自分の言葉に責任をも…
- 日本人は偉大な民族であり、前より立派に復興する。
- 大多数が使えねばならないので、中級者を回し訓練を…
- 屍に鞭打つ必要なし
- やってみせ、言って聞かせて、させてみせ、ほめてや…
- 話し合い、耳を傾け、承認し、任せてやらねば、人は…
- 苦しいこともあるだろう。言いたいこともあるだろう…
- 実年者は、今どきの若い者などということを絶対に言…
それぞれの名言に、出典(どの本・手紙・演説か)と、確かさのしるし(出典あり伝承・出典未確認実は言っていない)をつけています。外国語の言葉は運営者が原文から訳しました。
常在戦場
出典:揮毫を頼まれた時に好んで書いた言葉(故郷・長岡藩の藩是)
出典について山本が揮毫で好んで書いたことは伝記類に記録がある(Wikipedia「山本五十六」の人物の項)。ただし言葉自体は山本の創作ではなく、出身地の越後長岡藩が掲げた藩の心得。
意味と背景
いつも戦場にいるつもりで気を抜くな、という意味。長岡藩の武士の心構えで、山本は故郷の教えとして大切にし、人に字を頼まれるとよくこれを書いた。普段の暮らしの中でこそ備えを怠らない、という戒め。
座右の銘にするなら・面接での答え方
試験前だけ頑張るのではなく、毎日の小テストを本番と思って解くようにしたら成績が安定しました。面接では「普段の準備こそ本番」という意味で、継続して備える姿勢の説明に使えます。
それは是非やれと言われれば初め半年や1年の間は随分暴れてご覧に入れる。然しながら、2年3年となれば全く確信は持てぬ。
出典:近衛文麿『近衛日記』(1940年、日米戦争の見込みを問われての答え)
出典について首相・近衛文麿の記録に残る発言で、Wikipediaが『近衛日記』を出典として引用している。本人の筆ではなく聞き手の記録。続けて「日米戦争を回避する様極力御努力願ひたい」と頼んでいる。
意味と背景
アメリカと戦えば最初の1年ほどは戦えるが、長引けば勝てる見込みはない、という冷静な見立て。ただ同席した海軍の軍人の一人は後に、はっきり「負ける」と言うべきだったと悔やんだ。言い方ひとつで判断がゆがむ例としても語られる。
座右の銘にするなら・面接での答え方
座右の銘というより、報告の仕方の教訓として覚えておきたい言葉です。面接では「できることとできないことを正直に伝える。曖昧な言い方は相手の判断を誤らせる」という自分の考えの例として話せます。
内乱では国は滅びない。が、戦争では国が滅びる。
出典:海軍次官を去る際、海軍の親友に語った言葉(1939年)
出典についてWikipediaが文献を示して引用する、親友への発言。続けて「内乱を避けるために、戦争に賭けるとは、主客転倒も甚だしい」と述べた。本人の文書ではなく聞き手側の記録。
意味と背景
国内の争いを避けたいがために外国との戦争を選ぶのは、順番が逆で愚かだという批判。三国同盟に反対し続けた山本の考えがよく表れている。目の前の争いを避けたくて、もっと大きな危険を選んでしまう過ちへの警告。
座右の銘にするなら・面接での答え方
チームで意見がぶつかった時、波風を立てないために問題を先送りすると後でもっと大きくなる、と学んだ経験と合わせて話せます。「小さな衝突を恐れて大きな失敗を選ばない」という意味で座右の銘にできます。
博打は一ドルなら一ドル出して自分の言葉に責任をもつこと。
出典:ポーカーやブリッジを好んだ山本の言葉として伝記に残るもの
出典についてWikipediaが文献を示して紹介する山本の語録の一つ。同じ箇所に「冷静に観察し、計測すれば必ず勝つ機会が判る」とも語ったとある。
意味と背景
賭け事に強かった山本は、勝負は口先ではなく自分のお金を出して責任を負うものだと考えた。言ったことには裏付けを持てという意味で、勝負を感情でなく観察と計算で考える姿勢とも結びついている。
座右の銘にするなら・面接での答え方
ギャンブルの話としてではなく「自分の発言には自分で責任を持つ」という意味で使えます。面接では、提案したことは最後まで自分で引き受けた経験を話し、口だけで終わらせない人だと伝えると効果的です。
日本人は偉大な民族であり、前より立派に復興する。
出典:関東大震災の知らせをロンドンで聞き、動揺する周囲を励ました言葉(1923年)
出典について欧米視察中の出来事としてWikipediaが文献を示して記す発言。
意味と背景
関東大震災で東京が壊滅したと聞き、海外にいた日本人たちが不安に包まれる中で、山本は前よりも良い国に立ち直ると言い切った。悪い知らせの直後に、周りの気持ちを前に向ける言葉をかけるのもリーダーの役目だと分かる。
座右の銘にするなら・面接での答え方
文化祭の準備が台風で台無しになった時、「前より良いものにしよう」と声をかけて作り直した経験があります。つまずいた後にこそ前を向く言葉をかけられる人でいたい、という意味で大事にしています。
大多数が使えねばならないので、中級者を回し訓練を改善し努力いかんによるべき。
出典:空母「鳳翔」に優秀な者を集めるべきという意見への答え(1925年頃、霞ヶ浦航空隊時代)
出典についてWikipediaが文献を示して記す発言。最初に「そんな母艦はいらない」と言い切った上でこう続けた。
意味と背景
一部の優秀な人だけで動く組織は長続きしない。普通の力の人を配置し、訓練の方法を良くして努力で伸ばすべきだという考え。エリート頼みではなく、仕組みで全体の力を上げる発想が表れている。
座右の銘にするなら・面接での答え方
部活でレギュラーだけが練習していた状態を変え、全員が使える練習メニューを作ったら控えの選手も伸びました。面接では「一部の人に頼らない仕組みづくり」が自分の目標だと話す時に使えます。
屍に鞭打つ必要なし
出典:ミッドウェー海戦の敗北後、作戦研究会での言葉(1942年)
出典についてWikipediaが記す作戦研究会での発言。参謀長・宇垣纏によれば、山本は内心で「全責任は自分にある」と考えていたという。
意味と背景
大敗の責任を部下に負わせて追い詰めることはしない、という意味。部下を守る優しさとして語られる一方、そのために敗因の研究が十分に行われなかったという批判もある。思いやりと反省の両立の難しさを考えさせる言葉。
座右の銘にするなら・面接での答え方
失敗した仲間を責めないのは大切ですが、原因を調べないと同じ失敗をくり返します。面接では「人を責めずに、仕組みの原因は徹底して探す」という自分のやり方を説明する前置きとして使えます。
やってみせ、言って聞かせて、させてみせ、ほめてやらねば、人は動かじ。
出典:「山本五十六語録」として伝わる言葉
出典について山本の言葉として戦後広く知られ、Wikiquoteも「山本五十六語録」として載せるが、本人の日記や手紙など一次資料での裏付けは確認できなかった。米沢藩主・上杉鷹山の「してみせて 言って聞かせて させてみる」を下敷きにしたとも言われる。
意味と背景
人に仕事を覚えてもらうには、まず自分が手本を見せ、言葉で説明し、実際にやらせてみて、できたら認めてほめる。命令するだけでは人は動かないという、教える側の心得を四つの段取りで示した言葉。
座右の銘にするなら・面接での答え方
アルバイトの新人教育を任された時、口で説明するだけでは伝わらず、自分がやって見せてから一緒にやるように変えたら覚えが早くなりました。人に頼む前に自分が動く、という意味でこの言葉を座右の銘にしています。
話し合い、耳を傾け、承認し、任せてやらねば、人は育たず。やっている、姿を感謝で見守って、信頼せねば、人は実らず。
出典:「やってみせ」の続きとして広まった文
出典についてWikiquoteには「やってみせ」の全文として続けて載るが、出典が書かれていない。山本の時代の資料にこの二節を見つけることはできず、企業研修などで広まる中で後から付け足された可能性が高い。前半の一節だけが古くから伝わる部分。
意味と背景
人を動かした先には、育てる段階と、実を結ぶまで見守る段階があるという考え。話を聞き、任せ、感謝しながら信じて待つことで人は伸びる。前半よりも「任せる」「信じる」に重心がある点が特徴。
座右の銘にするなら・面接での答え方
座右の銘にするなら、前半が山本の言葉として伝わり、後半は後から付いたらしいと知った上で使うのがおすすめです。面接では「任せて信頼する側に回れる人になりたい」と、後輩指導の経験と結びつけて話すと説得力が出ます。
苦しいこともあるだろう。言いたいこともあるだろう。不満なこともあるだろう。腹の立つこともあるだろう。泣きたいこともあるだろう。これらをじっとこらえてゆくのが男の修行である。
出典:「男の修行」として伝わる文(手紙からの引用とされる)
出典についてWikiquoteは外部の語録サイトを根拠に「山本の手紙からの引用」とするが、いつ誰に宛てた手紙かは示されておらず、一次資料を確かめられなかった。原文は旧かな交じり(「云い度い」「古らえて」など)で伝わり、ここでは読みやすく直した。
意味と背景
苦しさ、言いたいこと、不満、怒り、涙。誰にでもある感情を五つ並べて認めた上で、それを表に出さず耐えることが一人前への修行だと説く。感情を否定せず、まず「あるだろう」と受け止めている所に優しさがある。
座右の銘にするなら・面接での答え方
部活で後輩のミスに腹が立った時、この言葉を思い出して一晩おいてから話すようにしたら、関係が悪くならずに済みました。面接では「感情を一度飲み込んでから行動できる」という強みの例として使えます。
実年者は、今どきの若い者などということを絶対に言うな。
出典:山本の言葉として出回っている長文の冒頭
本当の出どころ文中の「実年」は、1985年11月に厚生省が公募で決めた50〜60歳代を指す新語(Wikipedia「実年」による)。1943年に亡くなった山本がこの語を使えるはずがなく、少なくともこの言い回しは本人のものではない。1985年以降に誰かが作り、山本の名を付けて広めたと考えられる。
意味と背景
年長者は「今どきの若者は」と言うな、自分も若い頃に同じことを言われたはずだ、若者の可能性を見つけてやれ、という内容。言っていることは筋が通っているが、使われている言葉の年代から山本の作ではないことが分かる。
この言葉の使い方
座右の銘には向きませんが、話のネタとしては一級です。「名言を調べたら、使われている単語が本人の死後40年以上たってできた言葉だった」と話せば、出典を確かめる習慣がある人だと伝わります。
人物の説明の参考:https://ja.wikipedia.org/wiki/山本五十六
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