出典:国立国会図書館「近代日本人の肖像」(https://www.ndl.go.jp/portrait/)坂本龍馬の名言
坂本龍馬|1836〜1867年|日本|幕末の志士(土佐藩出身・海援隊隊長)
土佐の郷士の家に生まれ、江戸で剣術を学んだのち脱藩した。勝海舟の弟子となって海軍を学び、亀山社中(のちの海援隊)を作って貿易と海運を手がけた。薩摩と長州の手を結ばせる動きや大政奉還の後押しに関わったとされるが、1867年に京都の近江屋で暗殺された。姉・乙女に宛てた、くだけた手紙が多く残る。
のせている言葉:11こ(出典あり 9・伝承・出典未確認 2)更新:2026-10-20
この人の名言の一覧(11こ)
- 日本を今一度せんたくいたし申候
- 世の人はわれをなにともゆはゞいへわがなすことはわ…
- 人間と云ものハ世の中のかきがらの中ニすんでおるも…
- うんのわるいものハふろよりいでんとして、きんたま…
- 国のため天下のためちからおつくしおり申候。
- 天下に事をなすものハねぶともよく/\はれずてハ、…
- すこしヱヘンニかおしてひそかにおり申候。
- 天下有名ノ人材ヲ招致シ 顧問ニ供フ
- じつにおくにのよふな所ニて、何の志ざしもなき所ニ…
- 一、天下ノ政権ヲ朝廷ニ奉還セシメ、政令宜シク朝廷…
- 丸くとも一かどあれや人心あまりまろきはころびやす…
それぞれの名言に、出典(どの本・手紙・演説か)と、確かさのしるし(出典あり伝承・出典未確認実は言っていない)をつけています。外国語の言葉は運営者が原文から訳しました。
日本を今一度せんたくいたし申候
出典:姉・坂本乙女あての手紙(文久3年6月29日=1863年)
出典について青空文庫「手紙 010 文久三年六月二十九日 坂本乙女あて」の本文にある(底本は『龍馬の手紙』)。原文は「日本を今一度せんたくいたし申候事ニいたすべくとの神願ニて候」で、外国と結んだ役人を討って日本を洗い直したい、という文脈。旧かなは原文のまま。
意味と背景
日本をもう一度洗濯する、つまり古い汚れを洗い流して国を作り直したい、という意味。長州が外国船に砲撃されて負けたのに、幕府の役人が外国の船を直していると憤り、姉に向けて書いた。大きな話を「洗濯」という身近な言葉で語るのが龍馬らしい。
座右の銘にするなら・面接での答え方
座右の銘にするなら「行き詰まったら、いったん全部洗い直す」という意味で使えます。面接では、部活のやり方を一から見直して結果を出した経験と合わせ、姉への手紙の一節だと添えると話題が広がります。
世の人はわれをなにともゆはゞいへわがなすことはわれのみぞしる
出典:龍馬の和歌(『龍馬の手紙』所収)
出典について青空文庫「和歌二」(底本・『龍馬の手紙』)に龍馬の歌として収められている。詠んだ年は不明。
意味と背景
世間の人は私のことを何とでも言えばいい。私がしようとしていることの本当の意味は、私だけが知っている、という歌。脱藩して浪人となり、周りから理解されないことも多かった龍馬が、自分の信じる道を行く覚悟を詠んだ。
座右の銘にするなら・面接での答え方
周りに反対されても、自分で考え抜いて選んだ道なら進む、という意味で大切にしています。面接では、進路を決める時に周囲と意見が違ったけれど、理由を説明して納得してもらった経験と合わせると良いです。
人間と云ものハ世の中のかきがらの中ニすんでおるものであるわい、おかし/\。
出典:姉・坂本乙女あての手紙(慶応3年4月初旬=1867年)
出典について青空文庫「手紙 062 慶応三年四月初旬 坂本乙女あて」の本文にある。直前に「扨世の中と云ものハかきがら計である」とある。
意味と背景
岩に登って四方を見渡したら、世の中は貝殻ばかりで、人間はその殻の中に住んでいるものだ、おかしいおかしい、という意味。小さな殻にこもって世間体ばかり気にする人々を、高い所から笑い飛ばすような軽やかさがある。
座右の銘にするなら・面接での答え方
悩みで頭がいっぱいの時、この手紙を思い出して「自分は殻の中で考えすぎていないか」と見直します。面接では「視野を広げるため、あえて外に出る」という行動の例と合わせて話すと面白がってもらえます。
うんのわるいものハふろよりいでんとして、きんたまをつめわりて死ぬるものもあり。
出典:姉・坂本乙女あての手紙(文久3年3月20日=1863年)
出典について青空文庫「手紙 007 文久三年三月二十日 坂本乙女あて」の本文にある。この手紙で「今にてハ日本第一の人物勝憐太郎殿という人にでしになり」と勝海舟への入門を報告している。
意味と背景
運の悪い者は風呂から出ようとして急所を打って死ぬこともある。それに比べて自分は運が強く、死にそうな場に出ても死なない、と続く。人の命はわからないものだと笑いにくるみながら、勝海舟の弟子になった喜びを姉に伝えた手紙。
座右の銘にするなら・面接での答え方
面接で使うには言葉が強いので、「運命はわからない、だから今できることをやる」という意味で、龍馬が姉に冗談まじりで書いた手紙として紹介するのがおすすめです。肩の力を抜くための言葉にもなります。
国のため天下のためちからおつくしおり申候。
出典:姉・坂本乙女あての手紙(文久3年3月20日=1863年)
出典について青空文庫「手紙 007 文久三年三月二十日 坂本乙女あて」の本文にある。
意味と背景
国のため、天下のために力を尽くしています、という報告の言葉。四十歳になるまで家には帰らないつもりで、兄にも許しをもらったと書いた後に続く。脱藩した弟を心配する姉に、自分は正しい道で頑張っていると伝えようとした。
座右の銘にするなら・面接での答え方
家族に心配をかけながら挑戦している時、ちゃんと報告することも大事だと教えてくれる言葉です。面接では、何のために力を尽くしたいかを一言で言う練習として、自分なりの「〇〇のため」を考える材料になります。
天下に事をなすものハねぶともよく/\はれずてハ、はりへハうみをつけもふさず候。
出典:姉・坂本乙女あての手紙(元治元年6月28日=1864年)
出典について青空文庫「手紙 014 元治元年六月二十八日 坂本乙女あて」の本文にある。
意味と背景
天下の大事をなす者は、できもの(ねぶと)が十分に腫れて膿がたまるまで針を刺さないものだ、という意味。小野小町が雨を祈る歌を詠んだのも雲が出てきた時を見計らったから、と例を挙げ、物事は時機が熟すのを待てと説いた。
座右の銘にするなら・面接での答え方
焦って動くより、準備と時機を見極めることの大切さを教えてくれる言葉です。面接では、すぐに結論を出さず情報を集めてから動いて成功した経験と合わせて「時機を待てる」強みとして話せます。
すこしヱヘンニかおしてひそかにおり申候。
出典:姉・坂本乙女あての手紙(文久3年5月17日=1863年)
出典について青空文庫「手紙 008 文久三年五月十七日 坂本乙女あて」の本文にある。結びに「猶ヱヘンヱヘン」とも書いている。
意味と背景
少し「えへん」と得意顔をして、こっそりしております、という意味。勝海舟に大変かわいがられ、神戸に海軍の学校を作る計画に加わったことを姉に自慢した手紙。偉人の龍馬が、家族にだけ見せた無邪気な一面が分かる。
座右の銘にするなら・面接での答え方
座右の銘というより、うれしい報告は素直に家族に伝えたいという話のネタになります。面接で「尊敬する人は」と聞かれた時、龍馬のこうした人間らしい一面を挙げると、教科書通りでない答えになります。
天下有名ノ人材ヲ招致シ 顧問ニ供フ
出典:「新政府綱領八策」第一義(慶応3年11月=1867年、龍馬自筆)
出典について青空文庫「新政府綱領八策 慶応三年十一月」の本文。龍馬自筆の文書が下関市立長府博物館と国立国会図書館に現存する(Wikipedia「船中八策」)。暗殺のわずか前に書かれた。
意味と背景
天下に名の知られた有能な人を招き、新しい政府の相談役にせよ、という新政府構想の第一条。身分ではなく才能で人を選ぶ考えで、議会や海軍、通貨の問題まで八つの柱が並ぶ。龍馬が最後に描いた国の設計図と言える。
座右の銘にするなら・面接での答え方
チームを作る時、仲の良さより得意分野で役割を決めるようにしています。面接では、龍馬が新政府の第一条に「人材」を置いたことを紹介し、人を生かす仕組みに興味があると話すと説得力が出ます。
じつにおくにのよふな所ニて、何の志ざしもなき所ニぐず/\して日を送ハ、実ニ大馬鹿ものなり。
出典:姉・坂本乙女と姪・おやべあての手紙(慶応元年9月9日=1865年)
出典について青空文庫「手紙 017 慶応元年九月九日 坂本乙女、おやべあて」の本文にある。
意味と背景
故郷の土佐のような所で、何の志もなくぐずぐずと日を送るのは本当に大ばか者だ、という意味。きつい言葉だが、すぐ後に猫を抱いて縁側で日向ぼっこする姉たちの姿を想像して書いており、家族への親しみも同時ににじむ。
座右の銘にするなら・面接での答え方
面接では言い回しが強いので、「目的なく日々を過ごさないよう、毎朝その日の目標を決めている」と自分の習慣の話に置き換えて使うのがおすすめです。龍馬の手紙の率直さを紹介する話題にもなります。
一、天下ノ政権ヲ朝廷ニ奉還セシメ、政令宜シク朝廷ヨリ出ヅベキ事
出典:「船中八策」第一条として伝わる文(慶応3年6月、土佐藩船の中で後藤象二郎に示したとされる)(1867年)
出典についてWikipedia「船中八策」によれば、書き留めたとされる長岡謙吉の原本は残っておらず、2010年代の文献調査で、明治以降に龍馬の伝記が書かれる過程で作られたとする見方が有力になっている。一方、内容が近い「新政府綱領八策」は龍馬の自筆が2枚現存する(国立国会図書館・下関市立長府博物館)。
意味と背景
政治の実権を幕府から朝廷に返させ、政治の命令は朝廷から出すべきだ、という国づくりの第一条。大政奉還や五箇条の御誓文につながった龍馬の構想として有名だが、文書としての「船中八策」は後から形づくられた可能性が高い。
座右の銘にするなら・面接での答え方
座右の銘には向きませんが、「有名な話ほど資料を確かめる」例として話せます。面接で歴史好きをアピールするなら、船中八策と自筆の新政府綱領八策の違いを知っていると、調べる力のある人だと伝わります。
丸くとも一かどあれや人心あまりまろきはころびやすきぞ
出典:龍馬の和歌として伝わる歌(『龍馬の手紙』所収「和歌」)
出典について青空文庫「和歌三」(底本・『龍馬の手紙』)に龍馬の歌として収められるが、同じページの他の歌と違い、直筆や所蔵先の注記がない。同じ趣旨の教訓歌は古くから道歌としても語られており、龍馬自身の作かは確かめられなかった。
意味と背景
人の心は丸く穏やかでよいが、一つくらいは角を持て。あまりに丸すぎると転がりやすい、という教えの歌。人当たりの良さと、譲れない芯の両方を持てという意味で、協調性と個性のバランスを説いている。
座右の銘にするなら・面接での答え方
周りに合わせるのは得意ですが、譲れない一点は持つようにしています、という自己紹介に使えます。面接で「協調性はあるが、正しいと思うことは言える」と伝えたい時に、この歌を添えると印象的です。
人物の説明の参考:https://ja.wikipedia.org/wiki/坂本龍馬
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