肖像画:岡本秋暉『二宮尊徳像』(パブリックドメイン)(ファイルのページ)二宮尊徳の名言
二宮尊徳|1787〜1856年|日本(相模国=神奈川県小田原市)|農政家・思想家
相模国の農家に生まれ、幼名は金次郎。少年時代に父母を亡くし、一家離散の苦労の中で働きながら学び、家を立て直した。その手腕を見込まれて小田原藩の家老の家や桜町領(栃木県)など、600以上の村の復興を指導した。誠実に働き、収入に応じた分を守り、余りを人や将来に譲る「報徳」の教えを説いた。言葉の多くは、弟子の福住正兄が書きとめた『二宮翁夜話』で伝わる。
のせている言葉:7こ(伝承・出典未確認 7)更新:2026-10-20
この人の名言の一覧(7こ)
- 大事をなそうと思うなら、小さなことを怠らずに勤め…
- わざわいと幸せは二つあるのではない。もともと一つ…
- 財宝もまた同じで、積んで人に散ずれば福となり、積…
- 多く稼いで少なく使い、多く薪を取って少なく焚く。…
- 政治は豆腐の箱のようなものだ。箱がゆがめば豆腐も…
- 凡人は小さな欲を持ち、聖人は大きな欲を持つ。
- 道徳のない経済は罪悪であり、経済のない道徳は寝言…
それぞれの名言に、出典(どの本・手紙・演説か)と、確かさのしるし(出典あり伝承・出典未確認実は言っていない)をつけています。外国語の言葉は運営者が原文から訳しました。
大事をなそうと思うなら、小さなことを怠らずに勤めなさい。
出典:福住正兄筆記『二宮翁夜話』(明治17〜20年=1884〜87年刊)
出典について弟子の福住正兄が、尊徳のそばで暮らした4年間に書きとめた記録『二宮翁夜話』にある言葉として紹介されている。弟子の記録で、尊徳自身が書いたものではない。また今回は原本の該当条を開いて確かめることができず、雑誌記事(プレジデント)の引用で確認した。
意味と背景
大きなことをなしとげたい人ほど、目の前の小さなことをおろそかにしがちだが、大きな成果は小さなことの積み重ねからしか生まれない、という教え。尊徳の「積小為大(小を積んで大と為す)」の考えをよく表している。
座右の銘にするなら・面接での答え方
「大きな目標ほど、毎日の小さな作業を省かないことが大事だと考えています。営業では、一日一件のお礼状を三年続けたことが、紹介の多さにつながりました」と、小さな継続の実例を添えると説得力が出る。
わざわいと幸せは二つあるのではない。もともと一つのものである。
出典:福住正兄筆記『二宮翁夜話』
出典について『二宮翁夜話』にある言葉として紹介されている。弟子の記録で、原本の該当条は今回確かめられなかった。
意味と背景
同じ包丁でも、野菜を切れば役に立つ幸いとなり、指を切ればわざわいになる、と尊徳はたとえたと伝わる。物事そのものに良い悪いがあるのではなく、使い方や向き合い方で幸にも禍にもなる、という考え方である。
座右の銘にするなら・面接での答え方
「失敗も使い方次第で財産になると考えています。大きなミスの後に手順書を作り直したことで、チームのミスが半分になりました」と、わざわいを幸いに変えた経験と組み合わせるとよい。
財宝もまた同じで、積んで人に散ずれば福となり、積んで散じなければ禍となる。
出典:福住正兄筆記『二宮翁夜話』
出典について『二宮翁夜話』にある言葉として紹介されている。弟子の記録で、原本の該当条は今回確かめられなかった。
意味と背景
お金はためるだけでなく、世の中や人のために回してこそ幸せを生む。ため込むだけでは争いや心配の種になる、という教え。尊徳の「推譲(すいじょう)=余った分を人や将来に譲る」という考えにつながっている。
座右の銘にするなら・面接での答え方
「貯金は大事ですが、学びや人のためにも使うようにしています。毎年、収入の一部を地元の子ども食堂に寄付しています」と、お金の使い方の価値観を語る時に使える。
多く稼いで少なく使い、多く薪を取って少なく焚く。これを国を富ませる大本、達道という。
出典:福住正兄筆記『二宮翁夜話』
出典について『二宮翁夜話』にある言葉として紹介されている。弟子の記録で、原本の該当条は今回確かめられなかった(紹介した記事は一部を現代の表記に改めている)。
意味と背景
よく働いて多く得て、使う分は少なくする。当たり前のことだが、それこそが家や国を豊かにする根本だという、尊徳らしい実践的な教え。収入に応じて生活の分を決める「分度」の考えを、薪のたとえで分かりやすく説いている。
座右の銘にするなら・面接での答え方
「収入の二割は必ず先に貯金し、残りで生活すると決めています」と、お金の管理の習慣を話す時に使える。経理や金融の仕事の面接で、堅実さを伝えるのにも向く。
政治は豆腐の箱のようなものだ。箱がゆがめば豆腐もゆがむ。
出典:尊徳の言葉として伝わるが、出典は示されていない
出典について日本語版Wikiquoteに尊徳の言葉として載るが、出典は示されていない。『二宮翁夜話』などで確かめることはできなかった。
意味と背景
豆腐は入れる箱の形どおりに固まる。同じように、国や組織の仕組みがゆがんでいれば、そこで暮らす人々の生活もゆがんでしまう、というたとえ。人を責める前に、まず仕組みを正せという考え方として受け取ることができる。
座右の銘にするなら・面接での答え方
「メンバーのミスを責める前に、仕組みにゆがみがないかを先に見直すようにしています」と、組織づくりの考えを語る時に使える。尊徳の言葉として伝わるが出典ははっきりしない、と添えると誠実。
凡人は小さな欲を持ち、聖人は大きな欲を持つ。
出典:尊徳の言葉として伝わるが、出典は示されていない
出典について日本語版Wikiquoteに尊徳の言葉として載るが、出典は示されていない。原典で確かめることはできなかった。
意味と背景
ふつうの人は自分一人の小さな欲にとらわれるが、聖人は世の中すべての人を豊かにしたいという大きな欲を持つ、という意味とされる。欲を捨てよではなく、欲の大きさと向きを変えよ、という逆転の発想がおもしろい。
座右の銘にするなら・面接での答え方
「自分だけが得をする小さな欲ではなく、周りも一緒に良くなる大きな欲を持ちたい」と語れば、向上心と協調性の両方を示せる。出典がはっきりしない言葉だと添えるとなおよい。
道徳のない経済は罪悪であり、経済のない道徳は寝言である。
出典:尊徳の言葉として広く紹介されるが、出典ははっきりしない
出典について尊徳の最も有名な言葉の一つとして紹介されるが、日本語版Wikiquoteにも出典が無く、『二宮翁夜話』などの書名・巻を示した紹介も見つからなかった。尊徳の「道徳と経済は一つ」という考え(報徳思想)を後の人がまとめた言葉の可能性がある。「罪悪」を「犯罪」とする形もある。
意味と背景
もうけだけを追って人の道を外れた経済は悪であり、立派なことを言うだけで暮らしを立てる力のない道徳は寝言にすぎない、という意味。道徳と経済を車の両輪とする尊徳の考えを、鋭く短く言い表した言葉として、今も経営者に好まれている。
座右の銘にするなら・面接での答え方
使うなら「二宮尊徳の言葉として伝わる言葉ですが」と前置きするのが安全。「お客様に誠実であることと、きちんと利益を出すことの両方を大事にしています」と、両立の考えを語る時に向く。
人物の説明の参考:https://ja.wikipedia.org/wiki/二宮尊徳
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