出典:国立国会図書館「近代日本人の肖像」(https://www.ndl.go.jp/portrait/)山頭火の名言
種田山頭火|1882〜1940年|日本|俳人(自由律俳句)
山口県防府の大地主の家に生まれたが、母の自殺や家の破産など苦しい出来事が続いた。熊本で出家して禅僧となり、のちに托鉢をしながら全国を歩き回る旅の中で、五・七・五にとらわれない自由律の俳句を数多く詠んだ。酒に溺れ、迷いながらも歩き続けた生き方と、素直で味わい深い句が、今も多くの人に愛されている。
のせている言葉:13こ(出典あり 13)更新:2026-10-20
この人の名言の一覧(13こ)
- 分け入つても分け入つても青い山
- うしろすがたのしぐれてゆくか
- まつすぐな道でさみしい
- どうしようもないわたしが歩いてゐる
- 鉄鉢の中へも霰
- ほろほろ酔うて木の葉ふる
- しぐるるや死なないでゐる
- 生死の中の雪ふりしきる
- てふてふうらうら天へ昇るか
- 一つあれば事足る鍋の米をとぐ
- すべつてころんで山がひつそり
- 物を大切にする心は、いのちをはぐくみそだてる温床…
- マッチ一本を大切にする心は、太陽の恩恵を味解する…
それぞれの名言に、出典(どの本・手紙・演説か)と、確かさのしるし(出典あり伝承・出典未確認実は言っていない)をつけています。外国語の言葉は運営者が原文から訳しました。
分け入つても分け入つても青い山
出典:句集『草木塔』(前書き「大正十五年四月、解くすべもない惑ひを背負うて、行乞流転の旅に出た。」)(1926年)
出典について青空文庫『草木塔』の本文で確認。
意味と背景
山の奥へ奥へと分け入っても、行けども行けども青い山が続いている、という句。解けない迷いを背負って托鉢の旅に出た山頭火の、終わりの見えない旅と心の迷いが重ねられている。同時に、どこまでも続く自然の大きさも感じさせる代表句。
座右の銘にするなら・面接での答え方
答えの見えない道でも歩き続ける、という意味で座右の銘になります。面接では、進路に迷いながらも一つずつ経験を重ねてきたと話し、迷いながら進むこと自体に意味があると考えている、と伝えるとこの句らしい答えになります。
うしろすがたのしぐれてゆくか
出典:句集『草木塔』(前書き「自嘲」)(1931年)
出典について青空文庫『草木塔』の本文で確認。熊本に落ち着こうとして落ち着けず、また旅に出た時の句として前書きがある。
意味と背景
冷たい時雨の中を、とぼとぼと去っていく自分のうしろ姿を想像して詠んだ句。「自嘲」という前書きのとおり、旅をやめられない自分を少し離れたところから見て、あわれみと苦笑いをこめている。自分を客観視する心の目が光る一句。
座右の銘にするなら・面接での答え方
自分を客観的に見つめる力を表す句です。面接では、うまくいかなかった時も自分を責めすぎず、少し離れて自分の姿を見直すことで立て直してきたと話すと、この句ならではの答えになります。
まつすぐな道でさみしい
出典:句集『草木塔』
出典について青空文庫『草木塔』の本文で確認。
意味と背景
どこまでもまっすぐに続く道を一人で歩いていると、かえってさみしさがこみ上げてくる、という句。曲がり角もなく先まで見通せる道は、変化がなく孤独を際立たせる。迷いのない道にも、それなりのさみしさがあることを教えてくれる。
座右の銘にするなら・面接での答え方
順調な時のさみしさや孤独を知っている人に響く句です。面接では、一人で黙々と目標に向かった時期に、支えてくれる仲間の大切さに気づいたと話し、一人で抱え込まず周りと協力したいと伝えると自然です。
どうしようもないわたしが歩いてゐる
出典:句集『草木塔』
出典について青空文庫『草木塔』の本文で確認。
意味と背景
自分でもどうしようもない、だめな自分が、それでも歩いている、という句。酒や迷いを断ち切れない自分を責めながらも、歩くことだけはやめない。弱さを丸ごと認めたうえで生きていく、山頭火らしい正直な姿がにじむ。
座右の銘にするなら・面接での答え方
弱い自分も受け入れて前に進みたい人の座右の銘になります。面接では、自分の欠点を隠さず認めたうえで、それでも毎日できることを続けてきたと話し、完璧でなくても歩みを止めない人でありたいと伝えると誠実な答えになります。
鉄鉢の中へも霰
出典:句集『草木塔』(1932年)
出典について青空文庫『草木塔』の本文で確認。
意味と背景
托鉢で差し出した鉄の鉢の中にも、霰がぱらぱらと降りこんでくる、という句。お布施を受けるための鉢に入ってきたのは冷たい霰だった。厳しい冬の旅の情景と、それをそのまま受け止める修行者の静かな心が、短い言葉に凝縮されている。
座右の銘にするなら・面接での答え方
思い通りにならないことも受け止める心を表す句です。面接では、頑張っても報われない時期があったが、その経験も自分の糧として受け止めてきたと話すと、この句の静かな強さが伝わります。
ほろほろ酔うて木の葉ふる
出典:句集『草木塔』
出典について青空文庫『草木塔』の本文で確認。
意味と背景
ほろほろと心地よく酔っていると、木の葉がはらはらと散ってくる、という句。酒を愛した山頭火の、ほろ酔いの幸福感と、散りゆく木の葉のはかなさが重なる。「ほろほろ」という音が、酔いと落ち葉の両方を表しているのも味わい深い。
座右の銘にするなら・面接での答え方
座右の銘というより、小さな幸せを味わう心を表す句です。面接では、忙しい中でも季節の変化を楽しむ余裕を大切にしていると話し、心にゆとりを持って仕事に向き合いたいと伝える時の話題として使えます。
しぐるるや死なないでゐる
出典:句集『草木塔』
出典について青空文庫『草木塔』の本文で確認。
意味と背景
冷たい時雨が降っている。そんな中で、自分はまだ死なないで生きている、という句。死を思うほどの苦しさを抱えながらも、生きている自分を見つめている。生きていること自体へのかすかな驚きと、しぶとい生命力が感じられる。
座右の銘にするなら・面接での答え方
つらい時期を生き抜いてきた人に響く句です。面接では、大きな挫折を経験したが、それでも続けてきたことがあると話し、どん底でもあきらめずに生きてきた経験が今の自分の強さになっている、と伝えるとよいでしょう。
生死の中の雪ふりしきる
出典:句集『草木塔』(前書き「生を明らめ死を明らむるは仏家一大事の因縁なり(修証義)」)
出典について青空文庫『草木塔』の本文で確認。前書きは曹洞宗の経典『修証義』の冒頭の言葉。
意味と背景
生と死のただ中に、雪がしきりに降っている、という句。生と死の意味をはっきりさせることこそ仏道の一大事だという経典の言葉を前に置き、答えの出ない問いの中に身を置く自分を、降りしきる雪の景色で表している。禅僧としての山頭火の深い句。
座右の銘にするなら・面接での答え方
生きることの意味を考え続けたい人に響く句です。面接では、医療や福祉など命に関わる仕事を志した理由を話す時に、生と死を見つめた経験と重ねて紹介すると、深みのある答えになります。
てふてふうらうら天へ昇るか
出典:句集『草木塔』
出典について青空文庫『草木塔』の本文で確認。
意味と背景
ちょうちょうが、うららかな春の日ざしの中をひらひらと舞い上がっていく。そのまま天まで昇っていくのだろうか、という句。のどかな春の景色と、ちょうの軽やかさに、地上をとぼとぼ歩く自分の心まで軽くなるような明るさがある。
座右の銘にするなら・面接での答え方
軽やかな前向きさを表す句として使えます。面接では、重く考えすぎず、まず軽やかに動いてみることで道が開けた経験を話し、前向きな気持ちで新しい環境に飛び込みたいと伝えるとよいでしょう。
一つあれば事足る鍋の米をとぐ
出典:句集『草木塔』(前書き「自戒」)
出典について青空文庫『草木塔』の本文で確認。
意味と背景
鍋は一つあれば十分に足りる。その一つの鍋で米をとぐ、という句。「自戒」という前書きのとおり、多くを持たずに足りることを知る暮らしを、自分に言い聞かせている。物があふれる今の時代にも通じる、簡素な生き方の句。
座右の銘にするなら・面接での答え方
足るを知る生き方を大切にしたい人の座右の銘になります。面接では、持ち物を最小限にしてから時間とお金の使い方が上手になった経験を話し、必要なものを見きわめる力を仕事にも生かしたいと伝えるとよいでしょう。
すべつてころんで山がひつそり
出典:句集『草木塔』
出典について青空文庫『草木塔』の本文で確認。
意味と背景
山道ですべって転んでしまった。ふと気づくと、山はひっそりと静まりかえっている、という句。転んだ自分の小さな騒ぎと、何事もなかったように静かな山の対比に、ユーモアとさびしさがある。失敗をくすっと笑える心のゆとりも感じられる。
座右の銘にするなら・面接での答え方
失敗を笑い飛ばせる余裕を持ちたい人に合う句です。面接では、大事な場面で失敗したが、周りは意外と気にしていないと気づいて気持ちが楽になった経験を話し、失敗しても切り替えて進めると伝えるとよいでしょう。
物を大切にする心は、いのちをはぐくみそだてる温床である。
出典:随筆「物を大切にする心」(『広島逓友』1938年9月)
出典について青空文庫の本文で確認(原文「物を大切にする心はいのちをはぐくみそだてる温床である」)。
意味と背景
物を大切にする心は、命を育てる苗床のようなものだ、という随筆の書き出し。山頭火は、もらったマッチをむやみに擦る遍路や、水道を出しっぱなしにする夫人の話を挙げ、物のねうちを味わうことこそ生きることだと説く。
座右の銘にするなら・面接での答え方
物や資源を大切にしたい人の座右の銘です。面接では、アルバイト先で食品ロスを減らす工夫を提案した経験を話し、物を大切にする心が人や仕事を大切にすることにつながると考えている、と伝えると説得力があります。
マッチ一本を大切にする心は、太陽の恩恵を味解する。
出典:随筆「物を大切にする心」(『広島逓友』1938年9月)
出典について青空文庫の本文で確認。続けて「日光のありがたさを味解する人は一本のマッチでも粗末にはしない」とある。
意味と背景
たった一本のマッチを大切にできる人は、その火のもととなる太陽の恵みのありがたさを、深く味わい理解している、という意味。小さな物を粗末にしない心は、自然の大きな恵みへの感謝とつながっていると山頭火は考えた。
座右の銘にするなら・面接での答え方
小さな物への感謝を大切にしたい人の座右の銘になります。面接では、備品一つでも大切に使うよう心がけてきたと話し、小さな物を大事にできる人は大きな仕事も大事にできると考えている、と伝えるとよいでしょう。
人物の説明の参考:https://ja.wikipedia.org/wiki/種田山頭火
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