イラスト(AIで作成)・本人の写真ではありません韓非子の名言
韓非子(韓非)|前280ごろ〜前233年|中国(戦国時代末期)|思想家(法家)
中国・戦国時代末期の韓の公子。荀子に学び、法律と賞罰によって国を治める「法家」の思想を大成した。生まれつき吃音で話すのは苦手だったが、文章にすぐれ、その著作を読んだ秦王(のちの始皇帝)が「この人に会えたら死んでも悔いはない」と言ったと伝わる。秦に使者として赴いたが、同門の李斯らにおとしいれられ獄中で死んだ。書物『韓非子』は「矛盾」「守株」など多くの故事成語の出どころ。
のせている言葉:10こ(出典あり 10)更新:2026-10-20
この人の名言の一覧(10こ)
- 子の矛を以て、子の楯を陥さば何如。
- 株を守りて、復た兎を得んことを冀う。
- 世異なれば則ち事異なる。
- 人主にもまた逆鱗有り。説く者能く人主の逆鱗に嬰る…
- 千丈の堤も螻蟻の穴を以て潰ゆ。
- 巧詐は拙誠に如かず。
- 法は貴きに阿らず、縄は曲がれるに撓まず。
- 国に常に強きは無く、常に弱きも無し。法を奉ずる者…
- 明主の其の臣を導制する所の者は、二柄のみ。二柄と…
- 長袖善く舞い、多銭善く賈う。
それぞれの名言に、出典(どの本・手紙・演説か)と、確かさのしるし(出典あり伝承・出典未確認実は言っていない)をつけています。外国語の言葉は運営者が原文から訳しました。
子の矛を以て、子の楯を陥さば何如。
原文(漢文)楚人有鬻楯與矛者,譽之曰:『吾楯之堅,物莫能陷也。』又譽其矛曰:『吾矛之利,於物無不陷也。』或曰:『以子之矛陷子之楯,何如?』其人弗能應也。
出典:『韓非子』難一篇
出典について『韓非子』難一篇。「矛盾」という言葉の出どころ。中国語版Wikisourceの本文で確認した。書き下しと現代語訳は自分でつけた。
意味と背景
現代語訳:楚の国に、盾と矛を売る人がいた。「この盾はどんなものも突き通せない」「この矛はどんなものでも突き通す」と自慢した。ある人が「では、あなたの矛であなたの盾を突いたらどうなるのか」と聞くと、答えられなかった。両立しないことを同時に主張するおかしさを示した話。
座右の銘にするなら・面接での答え方
議論で、自分の主張に矛盾がないかを確かめる癖をつけています。この話を知ってから、意見を言う前に「反対の立場から見たらどうか」を一度考えるようにしています。筋の通った話し方の基本です。
株を守りて、復た兎を得んことを冀う。
原文(漢文)宋人有耕田者,田中有株,兔走觸株,折頸而死,因釋其耒而守株,冀復得兔,兔不可復得,而身爲宋國笑。今欲以先王之政,治當世之民,皆守株之類也。
出典:『韓非子』五蠹篇
出典について『韓非子』五蠹篇。「守株待兎」(株を守る)の出どころ。中国語版Wikisourceの本文で確認した。
意味と背景
現代語訳:宋の農夫の畑に切り株があり、ある日兎がぶつかって死んだ。農夫は鋤を捨てて切り株を見張り、また兎が手に入るのを待ったが、二度と来ず、国中の笑いものになった。昔のやり方で今の世を治めようとするのは、みなこの類いだと韓非は言う。一度の成功体験にしがみつく愚かさを戒めた話。
座右の銘にするなら・面接での答え方
一度うまくいった勉強法にこだわって、次の試験で失敗したことがあります。この話を知って、状況が変われば方法も変えるべきだと学びました。成功した時ほど、やり方を見直すようにしています。
世異なれば則ち事異なる。
原文(漢文)世異則事異。
出典:『韓非子』五蠹篇
出典について『韓非子』五蠹篇。続けて「事異なれば則ち備え変ず」とある。中国語版Wikisourceの本文で確認した。
意味と背景
現代語訳:時代が違えば、なすべきことも違ってくる。昔は仁義で天下を治められたが、今は同じやり方では国を失う。時代の変化に合わせて、考え方もやり方も変えなければならないという、韓非の合理的な考え方の中心にある言葉。
座右の銘にするなら・面接での答え方
アルバイト先で「昔からこうしている」という作業を、今の道具に合わせて変える提案をしました。この言葉の通り、時代が変わればやり方も変わるべきです。前例にとらわれず考えることを大事にしています。
人主にもまた逆鱗有り。説く者能く人主の逆鱗に嬰るること無くんば、則ち幾し。
原文(漢文)夫龍之爲虫也,柔可狎而騎也;然其喉下有逆鱗徑尺,若人有嬰之者,則必殺人。人主亦有逆鱗,說者能無嬰人主之逆鱗,則幾矣。
出典:『韓非子』説難篇
出典について『韓非子』説難篇の結び。「逆鱗に触れる」の出どころ。中国語版Wikisourceの本文で確認した。
意味と背景
現代語訳:竜はおとなしく、なついて乗ることもできるが、のどの下に一尺ほどの逆さに生えたうろこがあり、そこに触れた人は必ず殺される。君主にも逆鱗がある。意見を言う者が、君主の逆鱗に触れずにいられれば、まずうまくいくだろう。人に意見を伝える時の難しさと心得を説いた。
座右の銘にするなら・面接での答え方
上司に提案する時、内容が正しくても言い方やタイミングで受け入れられないことがあると学びました。この言葉のように、相手が何を大切にしているかを先に知ってから話すようにしています。
千丈の堤も螻蟻の穴を以て潰ゆ。
原文(漢文)千丈之堤,以螻蟻之穴潰;百尺之室,以突隙之煙焚。
出典:『韓非子』喩老篇
出典について『韓非子』喩老篇。中国語版Wikisourceの本文で確認した。
意味と背景
現代語訳:千丈もある大きな堤防も、けらや蟻があけた小さな穴から崩れる。百尺の立派な家も、煙突のすき間から漏れた火の粉で焼ける。大きな災いは小さな油断から始まるので、小さなうちに手を打てという教え。
座右の銘にするなら・面接での答え方
小さな確認ミスが大きなトラブルになった経験から、この言葉を大切にしています。今は、気になった小さなことをその場で直すようにしています。大きな失敗を防ぐのは、毎日の小さな注意だと思います。
巧詐は拙誠に如かず。
原文(漢文)巧詐不如拙誠。
出典:『韓非子』説林上篇
出典について『韓非子』説林上篇で、子鹿を哀れんで逃がした家来が、のちに主君の子の守り役に取り立てられた話の結びに「故に曰く」として出てくる。中国語版Wikisourceの本文で確認した。
意味と背景
現代語訳:たくみにごまかすことは、不器用でも誠実であることにかなわない。命令にそむいて子鹿を逃がした家来は一度は追放されたが、「子鹿にさえ情けをかける者なら、わが子にもひどいことはしまい」と信頼され、呼び戻された。最後に信頼されるのは、器用さより誠実さだという話。
座右の銘にするなら・面接での答え方
話がうまくない自分にコンプレックスがありましたが、この言葉に救われました。不器用でも誠実に向き合えば、必ず伝わります。面接でも、飾らず正直に話すことを大切にしています。
法は貴きに阿らず、縄は曲がれるに撓まず。
原文(漢文)法不阿貴,繩不撓曲。法之所加,智者弗能辭,勇者弗敢爭。刑過不避大臣,賞善不遺匹夫。
出典:『韓非子』有度篇
出典について『韓非子』有度篇。中国語版Wikisourceの本文で確認した。
意味と背景
現代語訳:法は身分の高い人にこびず、大工の墨縄は曲がった木に合わせて曲がらない。罪を罰するのに大臣でも見逃さず、善い行いをほめるのに庶民でも漏らさない。ルールは誰に対しても同じように当てはめてこそ意味がある、という法の平等の考え方。
座右の銘にするなら・面接での答え方
部活のルールを、レギュラーにも一年生にも同じように守ってもらうよう心がけていました。この言葉の通り、ルールは相手によって曲げないことで信頼されます。公平さを大切にするリーダーでいたいです。
国に常に強きは無く、常に弱きも無し。法を奉ずる者強ければ則ち国強く、法を奉ずる者弱ければ則ち国弱し。
原文(漢文)國無常强,無常弱。奉法者强,則國强;奉法者弱,則國弱。
出典:『韓非子』有度篇冒頭
出典について『韓非子』有度篇の書き出し。中国語版Wikisourceの本文で確認した。
意味と背景
現代語訳:いつまでも強い国はなく、いつまでも弱い国もない。決まりをしっかり守り行う人が強ければ国は強くなり、弱ければ国は弱くなる。国やチームの強さは生まれつきではなく、ルールを守り抜く力で決まるという考え。
座右の銘にするなら・面接での答え方
弱小と言われた部活が、練習の決まりを全員で徹底して守るようにしたら、二年で県大会に出られました。強さは才能ではなく、決めたことを守り続ける力だと実感しています。
明主の其の臣を導制する所の者は、二柄のみ。二柄とは刑徳なり。
原文(漢文)明主之所導制其臣者,二柄而已矣。二柄者,刑德也。何謂刑德?曰:殺戮之謂刑,慶賞之謂德。
出典:『韓非子』二柄篇
出典について『韓非子』二柄篇の冒頭。中国語版Wikisourceの本文で確認した。
意味と背景
現代語訳:賢い君主が家臣を導き治めるのに使うのは、二つの柄(にぎり)だけだ。それは刑(罰)と徳(ほうび)である。罰とほうびの権限を自分で握っていれば家臣は従うが、家臣に任せれば国中が家臣を恐れるようになる、と続く。評価の権限の大切さを説いた。
座右の銘にするなら・面接での答え方
チームをまとめる時、ほめることと注意することの両方を自分の責任で行うようにしています。この言葉から、評価をあいまいにしたり人任せにしたりすると、チームがまとまらないと学びました。
長袖善く舞い、多銭善く賈う。
原文(漢文)鄙諺曰:「長袖善舞,多錢善賈。」此言多資之易爲工也。
出典:『韓非子』五蠹篇
出典について『韓非子』五蠹篇で、韓非が「ことわざに曰く」として引いた言葉。韓非自身が作った言葉ではない。中国語版Wikisourceの本文で確認した。
意味と背景
現代語訳:袖が長ければ舞は美しく見え、お金が多ければ商売はうまくいく。元手が豊かな方が何事も上手にできる、ということわざ。韓非は、国も内政を整えて強くしておけば、外交の策もうまくいくと説くためにこれを引いた。
座右の銘にするなら・面接での答え方
大きなことをする前に、まず土台をしっかりつくることを大事にしています。この言葉のように、準備や基礎体力が豊かであるほど、本番で力を発揮できます。日々の積み立てを怠らないようにしています。
人物の説明の参考:https://ja.wikipedia.org/wiki/韓非
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