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杉田玄白の肖像写真
肖像画:石川大浪『杉田玄白像』(パブリックドメイン)(ファイルのページ)

杉田玄白の名言

杉田玄白|1733〜1817年|日本(江戸時代中期〜後期)|医師・蘭学者

若狭小浜藩の医師。江戸の小塚原で行われた解剖を見学し、オランダ語の解剖書『ターヘル・アナトミア』の図の正確さに驚いて、前野良沢・中川淳庵らと翻訳を決意した。辞書もない中で苦労を重ね、1774年に『解体新書』として出版した。晩年、翻訳の苦心を回想した『蘭学事始』を書き、蘭学の始まりを後世に伝えた。

のせている言葉:7こ(出典あり 7)更新:2026-10-20

この人の名言の一覧(7こ)
  1. 誠に艫舵なき船の大海に乗り出せしが如く、茫洋とし…
  2. その時のうれしさは何にたとえんかたもなく、連城の…
  3. 一滴の油これを広き池水の内に点ずれば、散じて満池…
  4. 何とぞこのターヘル・アナトミアの一部、新たに翻訳…
  5. 今まで一日一日とその業を勤め来たりしは、面目もな…
  6. 漢学は章を飾れる文ゆえその開け遅く、蘭学は実事を…
  7. 翁が初一念には、この学今時のごとく盛んになり、か…

それぞれの名言に、出典(どの本・手紙・演説か)と、確かさのしるし(出典あり伝承・出典未確認実は言っていない)をつけています。外国語の言葉は運営者が原文から訳しました。

誠まことに艫舵ろだなき船ふねの大海たいかいに乗のり出だせしが如ごとく、茫洋ぼうようとして寄よるべきなく、ただあきれにあきれて居いたるまでなり。

出典:『蘭学事始』(1815年)

出典について玄白が83歳ごろに書いた回想録『蘭学事始』の一節。Wikisourceの本文で確認した。旧字は読みやすく直した。

意味と背景

現代語訳:(ターヘル・アナトミアに初めて向き合った時は)まるで舵のない船で大海原に乗り出したようで、果てしなく広くて頼るものもなく、ただただあきれ果てているばかりだった。辞書も先生もない中で翻訳を始めた時の途方に暮れた気持ちを、正直に書いている。

座右の銘にするなら・面接での答え方

大学で初めて英語の論文を読んだ時、まさにこの気持ちでした。でも玄白たちも同じところから始めたと知って勇気が出ました。途方に暮れるのは挑戦の始まりの証拠だと思い、分からないことに飛びこむようにしています。

その時ときのうれしさは何なににたとえんかたもなく、連城れんじょうの玉たまをも得えし心地ここちせり。

出典:『蘭学事始』(1815年)

出典について『蘭学事始』で、「フルヘッヘンド」という語を「堆(うずたかし)」と訳せると気づいた時の喜びを書いた一節。Wikisourceの本文で確認した。

意味と背景

現代語訳:その時のうれしさは何にもたとえようがなく、どんな宝石を手に入れたよりもうれしい気持ちだった。一日かけても一語も分からない日が続く中で、ひとつの単語の意味が解けた喜びを語った。地道な努力が報われた瞬間の感動が伝わる。

座右の銘にするなら・面接での答え方

数学の難問が何日も解けず、ある夜ふと解けた時の喜びは今も忘れられません。この一文を読むと、その時の気持ちがよみがえります。小さな「分かった」を積み重ねる喜びが、学び続ける原動力です。

一滴いってきの油あぶらこれを広ひろき池水ちすいの内うちに点てんずれば、散さんじて満池まんちに及およぶとや。

出典:『蘭学事始』(1815年)

出典について『蘭学事始』の終わり近くの一節。Wikisourceの本文で確認した。

意味と背景

現代語訳:一滴の油を広い池にたらすと、散り広がって池いっぱいに及ぶという。初めは良沢・淳庵と三人で思いついたことが、五十年近くたって全国に広がった、と続く。小さな始まりが、やがて大きく広がることへの感慨。

座右の銘にするなら・面接での答え方

三人で始めた地域清掃のボランティアが、一年で三十人の活動になりました。この言葉の通り、最初の一滴が大切だと実感しています。誰も始めないことなら、自分が一滴目になろうと決めています。

4出典あり#挑戦#夢#仕事
何なにとぞこのターヘル・アナトミアの一部いちぶ、新あらたに翻訳ほんやくせば、身体しんたい内ない外がいのこと分明ぶんみょうを得え、今日こんにち療治りょうじの上うえの大益たいえきあるべし。

出典:『蘭学事始』(1771年)

出典について明和8年(1771)、小塚原での解剖見学の帰り道に、玄白が良沢・淳庵に語った言葉として『蘭学事始』に書かれている。本人の回想録だが、40年以上後に書かれたものである。

意味と背景

現代語訳:どうにかしてこのターヘル・アナトミアを一冊まるごと新しく翻訳すれば、体の内も外もはっきり分かり、今の治療に大いに役立つだろう。「通訳の手を借りず、自分たちで読み解きたい」と続く。日本の医学を変えた決意の言葉。

座右の銘にするなら・面接での答え方

必要な情報が日本語にないなら、自分たちで訳せばいい。この決意に心を打たれました。私も、困っている人のためになるなら、前例がなくても自分の手で道をつくる人でありたいと思っています。

今いままで一日いちにち一日いちにちとその業ぎょうを勤つとめ来きたりしは、面目めんぼくもなき次第しだいなり。

出典:『蘭学事始』(1771年)

出典について解剖見学の帰り道、玄白・良沢・淳庵の三人が語り合った内容として『蘭学事始』に書かれている(玄白一人の発言ではなく三人の思いとして記されている)。

意味と背景

現代語訳:いやしくも医者として主君に仕える身でありながら、医術の基本である人の体の本当の形も知らずに、今まで毎日仕事をしてきたとは、恥ずかしい限りだ。自分の無知を正直に認めたことが、新しい学問の出発点になった。

座右の銘にするなら・面接での答え方

仕事に慣れた頃、基本を分かったつもりでいた自分に気づいて恥ずかしくなったことがあります。この言葉のように、知らないと認めることから本当の学びが始まると思い、今も基礎を学び直す時間をつくっています。

6出典あり#言葉#勉強
漢学かんがくは章しょうを飾かざれる文ぶんゆえその開あけ遅おそく、蘭学らんがくは実事じつじを辞書じしょにそのまま記しるせし者ものゆえ、取とり受うけ早はやく開あけ早はやかりしか。

出典:『蘭学事始』(1815年)

出典について『蘭学事始』の一節。Wikisourceの本文で確認した。

意味と背景

現代語訳:漢学は文章を美しく飾るものなので広まるのが遅かったが、蘭学は事実をそのまま書いたものなので、理解しやすく早く広まったのだろうか。飾った言葉より、事実に基づいた分かりやすい言葉の方が人に伝わる、という気づき。

座右の銘にするなら・面接での答え方

レポートを書く時、難しい言葉で飾るより、事実を分かりやすく書く方が評価されると学びました。この言葉はその大切さを教えてくれます。伝わる文章を書くことを、仕事でも大事にしたいです。

翁おきなが初一念しょいちねんには、この学がく今時いまどきのごとく盛さかんになり、かく開ひらくべしとは、かつて思おもいよらざりしなり。

出典:『蘭学事始』(1815年)

出典について『蘭学事始』の一節。「翁」は玄白が自分を指した言い方。Wikisourceの本文で確認した。

意味と背景

現代語訳:私が最初に思い立った時には、この学問が今のように盛んになり、ここまで広がるとは、まったく思ってもみなかった。続けて「これは私に先を見る力がなかったからだ」と謙遜する。目の前の一歩に集中した結果が、思いがけない大きな実りになった。

座右の銘にするなら・面接での答え方

大きな目標が見えなくても、目の前のことに全力で取り組めば、思いがけない所まで行けると信じています。玄白も最初は一冊の本を訳したいだけでした。今できる一歩を大切にしたいと思わせてくれる言葉です。

人物の説明の参考:https://ja.wikipedia.org/wiki/杉田玄白

ほかの日本の偉人の名言

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