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南方熊楠の肖像写真
出典:国立国会図書館「近代日本人の肖像」(https://www.ndl.go.jp/portrait/)

南方熊楠の名言

南方熊楠|1867〜1941年|日本|博物学者・民俗学者・生物学者

和歌山生まれの在野の学者。アメリカ・イギリスで独学し、大英博物館で膨大な本を書き写して学んだ。帰国後は紀州・田辺に住み、粘菌(変形菌)の研究や民俗学の論文を英国の雑誌『ネイチャー』などに数多く発表した。明治末の神社合祀政策で鎮守の森が切られるのに猛反対し、自然保護運動の先がけとなった。驚異的な記憶力と型破りな人柄で知られる。

のせている言葉:10こ(出典あり 10)更新:2026-10-20

この人の名言の一覧(10こ)
  1. わが国特有の天然風景は、わが国の曼陀羅ならん。
  2. 無用のことのようで、風景ほど実に人の世に有用なる…
  3. その人に善い心がなければ、いかに多く物事を知り、…
  4. 確かな信心は、もっとも確かな不動産である。
  5. 口先で愛国心を唱えるのはやめて。
  6. 何の分別もなく他人を迷信だと蔑む者も、また一種の…
  7. 奇妙なことを見て「電気の作用だ」、不思議な病を見…
  8. 研究の余地があるのなら、何の関わりもないと断じて…
  9. 本を読まない人の言葉を軽んじてはならない。
  10. 古来の伝説や俗信には、間違いながらもそれぞれ根拠…

それぞれの名言に、出典(どの本・手紙・演説か)と、確かさのしるし(出典あり伝承・出典未確認実は言っていない)をつけています。外国語の言葉は運営者が原文から訳しました。

わが国くに特有とくゆうの天然てんねん風景ふうけいは、わが国くにの曼陀羅まんだらならん。

出典:「神社合祀に関する意見」第八(天然風景と天然記念物を亡滅す)(1912年)

出典について青空文庫の本文で確認。直前に「和歌はわが国の曼陀羅なり」という古歌人の言葉を引き、「小生思うに」として自分の考えを述べている。

意味と背景

曼陀羅は仏の悟りの世界を一枚の図に表したもの。熊楠は、日本の山や森や神社の景色そのものが、言葉で説明しきれない尊い道理を人に感じさせる「曼陀羅」だと考えた。だから神社合祀で鎮守の森を切ることに強く反対した。

座右の銘にするなら・面接での答え方

身近な自然を大切にしたい人の座右の銘になります。面接では、地元の川の清掃活動に参加して、景色が戻ると人が集まり会話が生まれるのを見た経験を話し、自然は地域の宝だと考えるようになった、と結ぶと具体的です。

2出典あり#自然#心#健康
無用むようのことのようで、風景ふうけいほど実じつに人ひとの世よに有用ゆうようなるものは少すくなしと知しるべし。

出典:「神社合祀に関する意見」第八(1912年)

出典について青空文庫の本文で確認(原文は「人世に有用なるもの」。読みやすく「人の世」とした)。

意味と背景

景色を眺めることは何の役にも立たないように見えるが、美しい風景は人の邪念を払い、心を落ち着かせる。学校教育でも教えきれない「大教育」になる、と熊楠は書いた。目先の役に立つかどうかで物を測る考え方への鋭い反論。

座右の銘にするなら・面接での答え方

すぐに役立たないものの価値を信じる、という意味で使えます。面接では、試験前でも毎朝散歩を欠かさず、それが気分を整えて結果的に勉強の集中につながったと話し、遠回りに見えるものの大切さを学んだと伝えるとよいでしょう。

その人ひとに善よい心こころがなければ、いかに多おおく物事ものごとを知しり、理屈りくつを明あきらかにしたところで、何なんの益えきがあろう。

出典:「神社合祀に関する意見」第八(1912年)

出典について青空文庫の本文で確認。原文は「その人善心なくんば、いかに多く物事を知り理窟を明らめたりとて何の益あらん」。文語を読みやすく直した。

意味と背景

知識をいくら積んでも、それを使う人の心が善くなければ役に立たない、という言葉。世界中の本を読み尽くした博識の熊楠が言うからこそ重みがある。学問より先に、人としての心のあり方を問うている。

座右の銘にするなら・面接での答え方

知識と人柄の両方を大事にしたい人の座右の銘です。面接では、資格の勉強で得た知識を、困っている同級生に教えることで自分の理解も深まったと話し、知識は人のために使ってこそ生きると考えている、と結ぶとこの言葉らしくなります。

確たしかな信心しんじんは、もっとも確たしかな不ふ動産どうさんである。

出典:「神社合祀に関する意見」(1912年)

出典について青空文庫の本文で確認。原文は「確固たる信心は、不動産のもっとも確かなるものたり」。

意味と背景

神社に基本金を積ませれば安泰だ、という当局の考えに対して、人々の心からの信仰こそが一番確かな財産だと反論した一文。お金や建物は失われても、人の心に根づいたものは簡単にはなくならない、という意味にも読める。

座右の銘にするなら・面接での答え方

目に見えない信頼の大切さを表す座右の銘になります。面接では、アルバイト先で常連のお客様との信頼関係を大事にし、店が移転してもお客様がついてきてくれた経験を話し、信頼は一番の財産だと学んだ、と伝えられます。

口先くちさきで愛国あいこく心しんを唱となえるのはやめて。

出典:「神社合祀に関する意見」結び(1912年)

出典について青空文庫の本文で確認。原文は「口先で愛国心を唱うるを止めて」。神職が地域の相談役として本当に働くよう求める長い一文の一部。

意味と背景

神社を次々に潰しながら、口では愛国心を説く当局を批判した言葉。本当に国や地域を思うなら、言葉ではなく、地域の古い社や森を守るという行動で示せ、という熊楠の怒りがこもっている。言行一致を求める一句。

座右の銘にするなら・面接での答え方

言うより行動で示したい人の座右の銘です。面接では「地元が好き」と言うだけでなく、実際に商店街のイベント運営を手伝った経験を話し、思いは行動にして初めて伝わると考えている、と結ぶと説得力があります。

何なんの分別ぶんべつもなく他人たにんを迷信めいしんだと蔑さげすむ者ものも、また一種いっしゅの迷信めいしん者しゃであることを免まぬがれない。

出典:『十二支考』「虎に関する史話と伝説民俗」(1914年)

出典について青空文庫の本文で確認。原文は「何の分別もなく他を迷信と蔑む自身も一種の迷信者たるを免れぬ」。

意味と背景

昔からの言い伝えを調べもせず「迷信だ」と切り捨てる人は、自分の考えを疑わずに信じ込んでいる点で、迷信を信じる人と変わらない。古い俗信にも根拠があり、調べれば学問の材料が見つかる、と熊楠は続けている。

座右の銘にするなら・面接での答え方

決めつけずに確かめる姿勢を大切にしたい人に向きます。面接では、祖母の言う昔の言い伝えを調べてみたら、実は理にかなった理由があったという経験を話し、何でも頭から否定せず調べてから判断するようにしている、と伝えるとよいでしょう。

奇妙きみょうなことを見みて「電気でんきの作用さようだ」、不思議ふしぎな病やまいを見みて「神経しんけいの作用さようだ」と言いい捨すてるのは、説明せつめいではなく、分わからないと白状はくじょうしているのと同おなじだ。

出典:『十二支考』「虎に関する史話と伝説民俗」(1914年)

出典について青空文庫の本文で確認。原文は「奇異の現象を見ては電気の作用だ、不思議な病症を見ては神経の作用だと言い捨つるは実際説明でなく解らぬと自白するに同じ」。読みやすく直した。

意味と背景

もっともらしい言葉でごまかすのは、本当は何も説明していない、という鋭い指摘。難しい用語を貼りつけて分かったつもりになるのを戒め、分からないことは分からないと認めて調べ続けよ、という研究者の心構えを示している。

座右の銘にするなら・面接での答え方

分かったふりをしない、という意味の座右の銘になります。面接では、ゼミ発表で専門用語でごまかそうとして質問に答えられなかった失敗を話し、それ以来、自分の言葉で説明できるまで調べるようにしている、と結ぶと誠実さが伝わります。

研究けんきゅうの余地よちがあるのなら、何なんの関かかわりもないと断だんじてはならない。

出典:「再び毘沙門に就て」(『集古』丙寅第四号)(1926年)

出典について青空文庫の本文で確認。原文は旧字で「研究の餘地が有るなら何の縁りもないと斷ずべからず」。新字・現代かなに直した。

意味と背景

ある学者が「何の縁もない」と言い切った同じ文章で「研究の余地がある」とも書いていたことへの反論。まだ調べ尽くしていないのに結論を出すのは矛盾している、という指摘で、可能性を早く閉じないという学問の基本を表している。

座右の銘にするなら・面接での答え方

結論を急がず可能性を残しておきたい人に合う座右の銘です。面接では、無理だと言われていた企画をもう一度調べ直したら実現の道が見つかった経験を話し、調べる余地があるうちは諦めないと決めている、と伝えると具体的です。

9出典あり#勉強#言葉#心
本ほんを読よまない人ひとの言葉ことばを軽かろんじてはならない。

出典:『十二支考』「猪に関する民俗と伝説」(1923年)

出典について青空文庫の本文で確認。原文は「読書しない人の言を軽んずべきでなく、未開半開人も驚くべき経験上の知識を持ち居る例多い」。前半を読みやすく直した。

意味と背景

今日、書物で読んで誇っている科学の知識も、もとは文字を持たない無数の人々が長い間観察して積み上げてきたものだ、と熊楠は言う。学歴や読書量で人を測らず、経験から生まれた知恵に耳を傾けよ、という言葉。

座右の銘にするなら・面接での答え方

現場の知恵を大切にしたい人の座右の銘になります。面接では、農家でのアルバイトで、教科書にない天気の読み方や土の見分け方を年配の方から教わった経験を話し、経験に学ぶ姿勢を大事にしていると伝えるとよいでしょう。

10出典あり#勉強#言葉#自然
古来こらいの伝説でんせつや俗信ぞくしんには、間違まちがいながらもそれぞれ根拠こんきょがある。

出典:『十二支考』「虎に関する史話と伝説民俗」(1914年)

出典について青空文庫の本文で確認。原文は「古来の伝説や俗信には間違いながらもそれぞれ根拠あり、注意して調査すると感興あり利益ある種々の学術材料を見出し得る」。

意味と背景

言い伝えはそのまま信じれば誤りもあるが、なぜそう言われるようになったかを調べると、昔の人の観察や暮らしの知恵が見えてくる。熊楠が民俗学に打ち込んだ理由がよく分かる一文で、物事の背後の理由を探る楽しさを教えてくれる。

座右の銘にするなら・面接での答え方

物事の理由を探るのが好きな人の座右の銘です。面接では、地元の祭りの意味を調べて自由研究にまとめたことを話し、表面だけ見て判断せず、背景を調べると新しい発見があると学んだ、と伝えると印象に残ります。

人物の説明の参考:https://ja.wikipedia.org/wiki/南方熊楠

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