出典:国立国会図書館「近代日本人の肖像」(https://www.ndl.go.jp/portrait/)尾崎放哉の名言
尾崎放哉|1885〜1926年|日本|俳人(自由律俳句)
鳥取県に生まれ、東京帝国大学法学部を出て保険会社のエリート社員となったが、酒での失敗などから職を失い、妻とも別れた。その後は寺男などをしながら各地を転々とし、最後は小豆島の小さな庵で一人暮らした。五・七・五にとらわれない自由律俳句で、孤独な暮らしの中の感覚を短い言葉にした。41歳で亡くなった。
のせている言葉:10こ(出典あり 10)更新:2026-10-20
この人の名言の一覧(10こ)
- 咳をしても一人
- 入れものが無い両手で受ける
- こんなよい月を一人で見て寝る
- 足のうら洗へば白くなる
- 墓のうらに廻る
- 障子あけて置く海も暮れきる
- 肉がやせて来る太い骨である
- 爪切つたゆびが十本ある
- わが顔があつた小さい鏡買う
- 一つの湯呑を置いてむせてゐる
それぞれの名言に、出典(どの本・手紙・演説か)と、確かさのしるし(出典あり伝承・出典未確認実は言っていない)をつけています。外国語の言葉は運営者が原文から訳しました。
咳をしても一人
出典:『尾崎放哉選句集』(小豆島時代)
出典について青空文庫『尾崎放哉選句集』の本文で確認(表記は「せきをしてもひとり」とも)。
意味と背景
咳をしても、それに声をかけてくれる人は誰もいない。自分一人だけだ、という句。たった九音で、病を抱えて孤独に暮らす身のさびしさを言い切った、自由律俳句の代表作。誰もいない部屋に響く咳の音まで聞こえてくるような一句。
座右の銘にするなら・面接での答え方
座右の銘というより、人のつながりの大切さに気づかせる句です。面接では、一人暮らしで体調を崩した時に支えてくれた友人のありがたさを知り、自分も困っている人に声をかけられる人でありたいと思った、と伝えると自然です。
入れものが無い両手で受ける
出典:『尾崎放哉選句集』(小豆島時代)
出典について青空文庫『尾崎放哉選句集』の本文で確認。
意味と背景
何かをもらったが、受け取る入れものがないので、両手を差し出して受ける、という句。物を持たない貧しい暮らしでありながら、人のほどこしを両手でありがたく受け取る、素直で感謝に満ちた姿が浮かぶ。持たない者の豊かさを感じさせる。
座右の銘にするなら・面接での答え方
感謝の気持ちを素直に表したい人の座右の銘になります。面接では、何も持っていなくても、人からの助言や機会を両手で受け取るような素直さを大切にしてきたと話し、謙虚に学ぶ姿勢を伝えるとよいでしょう。
こんなよい月を一人で見て寝る
出典:『尾崎放哉選句集』
出典について青空文庫『尾崎放哉選句集』の本文で確認。
意味と背景
こんなに美しい月を、誰とも分かち合えずに一人で見て、そして寝る、という句。美しいものに出会った喜びと、それを語り合う人がいないさびしさが同時にある。美しさを分かち合える相手がいることの幸せを、逆から教えてくれる。
座右の銘にするなら・面接での答え方
喜びを分かち合える人の大切さを感じさせる句です。面接では、感動したことを周りと共有するのが好きで、チームの小さな成功も一緒に喜べる雰囲気づくりを大切にしてきた、と話す時に添えると印象に残ります。
足のうら洗へば白くなる
出典:『尾崎放哉選句集』
出典について青空文庫『尾崎放哉選句集』の本文で確認。
意味と背景
汚れた足の裏を洗うと、白くなる。ただそれだけの、当たり前のことを詠んだ句。けれども一日の汚れを落として白い足の裏が現れる瞬間に、ささやかなすがすがしさと、生きている体へのいとおしさが感じられる。日常の小さな発見の句。
座右の銘にするなら・面接での答え方
日々の小さなリセットを大切にしたい人に合う句です。面接では、一日の終わりに必ず机を片付けて気持ちをリセットする習慣があると話し、毎日まっさらな気持ちで仕事に向かいたい、と伝えるとこの句らしい答えになります。
墓のうらに廻る
出典:『尾崎放哉選句集』
出典について青空文庫『尾崎放哉選句集』の本文で確認。
意味と背景
墓の表を見たあと、うらに回ってみる、という句。墓の裏には没年や建てた人の名が刻まれていることが多い。表からは見えない、その人の人生の側面をのぞこうとする気持ちとも読める。わずか七音で多くを想像させる句。
座右の銘にするなら・面接での答え方
物事の裏側まで見ようとする姿勢を表す句として使えます。面接では、表に見える数字だけでなく、その背景を調べることで本当の原因が見えた経験を話し、物事を多面的に見る力を大切にしていると伝えるとよいでしょう。
障子あけて置く海も暮れきる
出典:『尾崎放哉選句集』(小豆島時代)
出典について青空文庫『尾崎放哉選句集』の本文で確認(「暮れ切る」の表記も)。
意味と背景
障子を開け放しておいたら、そこから見える海もすっかり暮れてしまった、という句。日が沈み、海が闇に溶けていくまでを、ただ黙って見ていた時間の長さが伝わる。孤独な暮らしの静けさと、自然とともにある心が感じられる。
座右の銘にするなら・面接での答え方
自然の移ろいを静かに味わう心を表す句です。面接では、忙しさの中でも夕暮れを眺めるような静かな時間を持つことで、気持ちを落ち着けて物事を考えられるようにしている、と話す時に紹介できます。
肉がやせて来る太い骨である
出典:『尾崎放哉選句集』(晩年)
出典について青空文庫『尾崎放哉選句集』の本文で確認(「肉がやせてくる」の表記も)。
意味と背景
病で肉がやせ落ちてくると、その下にある太い骨が目立ってくる、という句。死に近づく自分の体を、嘆くでもなく、まっすぐに見つめている。やせても骨は太いという事実に、なお残る生命力と、放哉の冷静なまなざしが感じられる。
座右の銘にするなら・面接での答え方
厳しい現実からも目をそらさない姿勢を表す句です。座右の銘というより、健康の大切さを考えるきっかけとして、医療や介護の仕事を志す理由を話す時に紹介すると、深みのある答えになります。
爪切つたゆびが十本ある
出典:『尾崎放哉選句集』
出典について青空文庫『尾崎放哉選句集』の本文で確認。
意味と背景
爪を切り終えた指が、十本ある、という句。あまりに当たり前のことだが、一本一本切り終えて見つめた指が、ちゃんと十本そろっていることに、ふと気づく。孤独な暮らしの中で、自分の体があることへのささやかな驚きと感謝がある。
座右の銘にするなら・面接での答え方
当たり前のことに感謝する心を表す句です。面接では、健康で毎日を過ごせることの当たり前のありがたさに、病気やけがを通して気づいた経験を話し、日々に感謝しながら働きたいと伝えると自然です。
わが顔があつた小さい鏡買う
出典:『尾崎放哉選句集』
出典について青空文庫『尾崎放哉選句集』の本文で確認。
意味と背景
小さな鏡を買った。のぞきこむと、そこに自分の顔があった、という句。久しぶりに見た自分の顔に、少しの驚きや照れくささ、そして長い放浪で変わった自分への思いがにじむ。小さな鏡に映る一人の人間の姿が浮かぶ。
座右の銘にするなら・面接での答え方
ときどき自分を見つめ直す大切さを表す句として使えます。面接では、定期的に自分の目標や行動を振り返る時間をとっていると話し、自分の姿を客観的に見ることで成長につなげてきた、と伝えるとよいでしょう。
一つの湯呑を置いてむせてゐる
出典:『尾崎放哉選句集』(晩年)
出典について青空文庫『尾崎放哉選句集』の本文で確認。
意味と背景
湯呑を一つ置いて、ひとりでむせている、という句。湯呑が「一つ」であることが、一人暮らしの孤独を物語る。病に苦しむ晩年の放哉の姿が、わずかな言葉からありありと浮かぶ。「咳をしても一人」と響き合う一句。
座右の銘にするなら・面接での答え方
座右の銘というより、孤独な人に寄り添う気持ちを考えさせる句です。面接では、一人暮らしのお年寄りを見守るボランティアなどの経験と結びつけ、誰かの「一人」に寄り添える仕事をしたいと伝える時に使えます。
人物の説明の参考:https://ja.wikipedia.org/wiki/尾崎放哉
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