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デカルトの肖像写真
肖像画:フランス・ハルス(原画)『ルネ・デカルトの肖像』(パブリックドメイン)(ファイルのページ)

デカルトの名言

ルネ・デカルト|1596〜1650年|フランス(後半生はオランダで活動)|哲学者・数学者

フランスの哲学者・数学者。学校で学んだ学問に満足できず、軍隊に入って各地を旅しながら「世界という大きな書物」から学んだ。すべてを一度疑い、それでも疑えないものから考え直す方法を『方法序説』(1637年)で示し、「我思う、ゆえに我あり」の言葉で知られる。座標を使って図形を式で表す解析幾何学も生み出し、「近代哲学の父」と呼ばれる。スウェーデン女王に招かれた地で亡くなった。

のせている言葉:14こ(出典あり 13・実は言っていない 1)更新:2026-10-20

この人の名言の一覧(14こ)
  1. わたしは考える、だからわたしは存在する。
  2. 良識(正しく判断する力)は、この世で最も公平に配…
  3. よい頭を持っているだけでは足りない。大切なのは、…
  4. ゆっくりとしか歩かない人でも、いつもまっすぐな道…
  5. すぐれた本を読むことは、過去の時代の最もすぐれた…
  6. 最も偉大な魂は、最も大きな悪徳にも、最も大きな美…
  7. 世界という大きな書物。
  8. 調べる難しい問題の一つ一つを、できるだけ多く、う…
  9. 考えを順序立てて進めること。最も単純で分かりやす…
  10. 森で道に迷った旅人は、あちこちさまよってはいけな…
  11. 運命に勝つより自分に勝ち、世界の秩序を変えるより…
  12. 真理を求める者は、一生に一度は、できる限りすべて…
  13. 健康は、疑いなくこの世で第一の善である。
  14. 疑うことは知恵の始まりである。

それぞれの名言に、出典(どの本・手紙・演説か)と、確かさのしるし(出典あり伝承・出典未確認実は言っていない)をつけています。外国語の言葉は運営者が原文から訳しました。

1出典あり#心#勉強
わたしは考える、だからわたしは存在する。

原文(フランス語)Je pense, donc je suis.

出典:デカルト『方法序説』第4部(1637年)

出典について『方法序説』第4部にある(原典の綴りは「ie penſe, donc ie ſuis」で、現代の綴りに直した)。ラテン語の「Cogito, ergo sum」の形で有名だが、最初はフランス語で書かれ、ラテン語の形は後の『哲学原理』(1644年)などに出てくる。

意味と背景

すべてを疑っていくと、目の前の世界も夢かもしれず、数学さえ間違いかもしれない。それでも、そうやって疑っている自分がいることだけは疑えない。デカルトはここを、確かな知識を積み上げるための最初の土台にした。

座右の銘にするなら・面接での答え方

「何でも鵜呑みにせず、自分の頭で一度疑ってから確かめるようにしています。ネットの情報も必ず一次資料まで当たります」と、疑って確かめる習慣と結びつけると、有名すぎる言葉も自分の答えになる。

2出典あり#勉強#心
良識(正しく判断する力)は、この世で最も公平に配られているものである。

原文(フランス語)Le bon sens est la chose du monde la mieux partagée : car chacun pense en être si bien pourvu, …

出典:デカルト『方法序説』第1部の冒頭(1637年)

出典について『方法序説』の最初の一文(綴りは現代式に直した)。

意味と背景

続けて「誰もが自分は十分に持っていると思っているから」とある。皮肉にも読めるが、デカルトは本気で、正しく判断する力は誰にでも同じようにある、だから差が出るのは考え方の進め方の違いだ、と言いたかった。そこから「方法」の話が始まる。

座右の銘にするなら・面接での答え方

「頭の良し悪しより、考え方の手順で結果は変わると信じています。問題が起きたら必ず事実・原因・対策の順に書き出すようにしています」と、自分の考える型と結びつけると説得力が出る。

よい頭を持っているだけでは足りない。大切なのは、それをよく使うことだ。

原文(フランス語)Car ce n'est pas assez d'avoir l'esprit bon, mais le principal est de l'appliquer bien.

出典:デカルト『方法序説』第1部(1637年)

出典について『方法序説』第1部にある(綴りは現代式に直した)。

意味と背景

才能があっても、使い方を間違えれば役に立たない。逆に、特別な才能がなくても、正しい手順で考えれば遠くまで行ける。デカルトが自分の「方法」を書き残したのは、この使い方こそが大事だと考えたからである。

座右の銘にするなら・面接での答え方

「自分は特別に頭がいいわけではありませんが、調べる・整理する・確かめるの手順を守ることで、ミスの少ない仕事をしてきました」と、使い方の工夫で勝負する姿勢を語ると好印象。

ゆっくりとしか歩かない人でも、いつもまっすぐな道を行くなら、走りながら道をそれる人よりずっと先へ進める。

原文(フランス語)… ceux qui ne marchent que fort lentement, peuvent avancer beaucoup davantage, s'ils suivent toujours le droit chemin, que ne font ceux qui courent, et qui s'en éloignent.

出典:デカルト『方法序説』第1部(1637年)

出典について『方法序説』第1部にある(綴りは現代式に直した。後半はWikisourceの同じ文の続き)。

意味と背景

速さより方向が大事だ、という言葉。急いで走っても道を間違えれば遠ざかるだけで、ゆっくりでも正しい方向に進み続ければ着実に前に進める。勉強や仕事で周りの速さに焦った時に、落ち着きを取り戻させてくれる。

座右の銘にするなら・面接での答え方

「覚えるのは人より遅いですが、手順を一つずつ確かめて進むので、やり直しがほとんどありません」と、自分のペースを強みとして語る時にぴったり。ウサギとカメの話より格調高く使える。

5出典あり#勉強#教育
すぐれた本を読むことは、過去の時代の最もすぐれた人たちと語り合うようなものだ。

原文(フランス語)… la lecture de tous les bons livres est comme une conversation avec les plus honnêtes gens des siècles passés, …

出典:デカルト『方法序説』第1部(1637年)

出典について『方法序説』第1部にある(綴りは現代式に直した)。原文は「その著者だった過去の時代の…人々との会話のようなもの」と続く。

意味と背景

本を読むことは、何百年も前の賢い人と直接話をするようなもので、それも著者が一番良い考えだけを選んで見せてくれる会話だ、とデカルトは言う。読書の価値を、時を超えた対話という美しいたとえで言い表している。

座右の銘にするなら・面接での答え方

「月に二冊、自分の分野の古典を読むと決めています。昔の人との対話から今の仕事のヒントをもらっています」と、読書習慣と結びつけると、学び続ける人だと伝わる。

6出典あり#心#リーダー
最も偉大いだいな魂たましいは、最も大きな悪徳にも、最も大きな美徳にも、どちらにもなりうる。

原文(フランス語)Les plus grandes âmes sont capables des plus grands vices, aussi bien que des plus grandes vertus ;

出典:デカルト『方法序説』第1部(1637年)

出典について『方法序説』第1部にある(綴りは現代式に直した)。

意味と背景

大きな力や才能を持つ人ほど、良い方向にも悪い方向にも大きく振れる。だからこそ、力そのものより、それをどこに向けるかが問われる。才能を持つ人へのほめ言葉であると同時に、強い戒めでもある。

座右の銘にするなら・面接での答え方

「負けず嫌いな性格は、使い方を間違えると周りとぶつかりますが、自分への挑戦に向けると大きな力になると気づきました」と、自分の強い性格の向け先を語る時に使える。

世界という大きな書物。

原文(フランス語)… que celle qui se pourrait trouver en moi-même, ou bien dans le grand livre du monde, …

出典:デカルト『方法序説』第1部(1637年)

出典について『方法序説』第1部にある(綴りは現代式に直した)。学校の学問をやめて旅に出た理由を語る箇所。

意味と背景

学校での勉強に満足できなかったデカルトは、自分の中か「世界という大きな書物」の中にある学問だけを求めると決め、旅に出て軍隊に入り、いろいろな人と出会った。本や教室だけでなく、実際の世界から学ぶことの大切さを示す言葉である。

座右の銘にするなら・面接での答え方

「学生時代に一年休学して海外で働き、世界という大きな書物から学びました」と、教室の外で学んだ経験を語る時に、デカルトのこの言葉は経験の価値を裏付けてくれる。

8出典あり#仕事#勉強
調べる難しい問題の一つ一つを、できるだけ多く、うまく解くのに必要なだけの小さな部分に分けること。

原文(フランス語)… de diviser chacune des difficultés que j'examinerais, en autant de parcelles qu'il se pourrait, et qu'il serait requis pour les mieux résoudre.

出典:デカルト『方法序説』第2部(四つの規則の第二)(1637年)

出典について『方法序説』第2部の「四つの規則」の二番目(綴りは現代式に直した。後半は同じ文の続き)。

意味と背景

デカルトが自分に課した四つの規則の一つで、「分析」の規則と呼ばれる。大きくて手に負えない問題も、小さく分ければ一つずつ解ける。今のプログラミングやプロジェクト管理の基本とまったく同じ考え方である。

座右の銘にするなら・面接での答え方

「大きな課題は必ず一日で終わる作業まで分けてから取りかかります」と、問題を分ける自分のやり方として話すとよい。デカルトの四つの規則の一つだと添えると、考え方の型を持つ人だと伝わる。

考えを順序立てて進めること。最も単純で分かりやすいものから始め、少しずつ、段階を踏ふんで、最も複雑なものの理解へと上っていく。

原文(フランス語)… de conduire par ordre mes pensées, en commençant par les objets les plus simples et les plus aisés à connaître, pour monter peu à peu, comme par degrés, jusques à la connaissance des plus composés ;

出典:デカルト『方法序説』第2部(四つの規則の第三)(1637年)

出典について『方法序説』第2部の「四つの規則」の三番目(綴りは現代式に直した。後半は同じ文の続き)。

意味と背景

「総合」の規則と呼ばれる。いきなり難しいことに取り組まず、やさしいところから一段ずつ階段を上るように理解を積み上げる。勉強の順番の基本であり、人に何かを教える時の手順としてもそのまま使える。

座右の銘にするなら・面接での答え方

「新人研修を任された時、簡単な作業から順に一段ずつ教える手順書を作り、覚えるまでの期間を半分にできました」と、段階を踏む教え方の実例と合わせると、指導力が伝わる。

森で道に迷った旅人は、あちこちさまよってはいけないし、一か所に止まってもいけない。同じ方向へできるだけまっすぐ歩き続けるべきだ。

原文(フランス語)… les voyageurs qui, se trouvant égarés en quelque forêt, ne doivent pas errer en tournoyant, tantôt d'un côté, tantôt d'un autre, ni encore moins s'arrêter en une place, mais marcher toujours le plus droit qu'ils peuvent vers un même côté, …

出典:デカルト『方法序説』第3部(第二の格率)(1637年)

出典について『方法序説』第3部の「仮の道徳」の第二の格率にある(綴りは現代式に直した。冒頭部分をWikisourceで確認)。

意味と背景

迷った時に一番まずいのは、迷い続けてぐるぐる回ること。どちらかに決めてまっすぐ進めば、少なくともどこかにはたどり着く。完全な答えが分からなくても、一度決めたら迷わずやり抜くことの大切さを教えている。

座右の銘にするなら・面接での答え方

「進路に迷った時、まず一年は今の道をやり切ると決めました。迷い続けるより、決めて進んだことで次の道が見えました」と、決断の経験と合わせて語ると、決める力のアピールになる。

運命に勝つより自分に勝ち、世界の秩序ちつじょを変えるより自分の望みを変えるよう努めること。

原文(フランス語)… de tâcher toujours plutôt à me vaincre que la fortune, et à changer mes désirs que l'ordre du monde ;

出典:デカルト『方法序説』第3部(第三の格率)(1637年)

出典について『方法序説』第3部の「仮の道徳」の第三の格率(綴りは現代式に直した)。

意味と背景

自分の思いどおりにできるのは自分の考えだけで、外の出来事は変えられないことが多い。だから変えられないものを嘆くより、自分の望みや見方を変えるほうが賢い、という考え。古代のストア派の思想を受け継いだ、心を穏やかに保つ知恵である。

座右の銘にするなら・面接での答え方

「天候や景気のような変えられないことに悩むより、自分の動き方を変えることに集中しています。雨の日限定の企画を作って売上を守りました」と、変えられる部分に集中した例を語るとよい。

12出典あり#勉強#挑戦#人生
真理を求める者は、一生に一度いちどは、できる限りすべてのことを疑ってみなければならない。

原文(ラテン語)Veritatem inquirenti, semel in vita de omnibus, quantum fieri potest, esse dubitandum.

出典:デカルト『哲学原理』第1部第1項(1644年)

出典についてラテン語で書かれた『哲学原理』の第1部の最初の項目の見出し(英語版Wikiquoteで確認)。

意味と背景

毎日すべてを疑えと言っているのではなく、「一生に一度は」と言っているのがポイント。子どもの頃から当たり前に信じてきたことを一度全部見直し、本当に確かなものだけで考え直す。デカルトの哲学の出発点を一文で言い表している。

座右の銘にするなら・面接での答え方

「入社三年目に、自分が当たり前と思っていた仕事の手順を全部見直し、不要な作業を三つなくしました」と、思い込みを疑って改善した経験と合わせると、言葉が具体的に生きる。

13出典あり#健康#人生
健康は、疑いなくこの世で第一の善である。

原文(フランス語)… principalement aussi pour la conservation de la santé, laquelle est sans doute le premier bien, et le fondement de tous les autres biens de cette vie ;

出典:デカルト『方法序説』第6部(1637年)

出典について『方法序説』第6部にある(綴りは現代式に直した。後半「この世のほかのすべての善の土台」はWikisourceの同じ文の続き)。

意味と背景

デカルトは、学問を役立てる目的の一つとして医学による健康の維持を挙げ、健康こそ人生のほかのすべてのよいものの土台だと書いた。哲学者らしい抽象的な話だけでなく、体を大事にする現実的な考えも持っていたことが分かる。

座右の銘にするなら・面接での答え方

「どんなに忙しくても睡眠時間だけは削らないと決めています。体調を崩して仕事に穴をあけた反省からです」と、健康管理の具体的な習慣と合わせると、長く安定して働ける人だと伝わる。

14実は言っていない#勉強#心
疑うことは知恵ちえの始まりである。

原文(ラテン語)Dubium sapientiae initium.

出典:デカルトの著作には無い。出どころ不明のラテン語の句

本当の出どころ英語版Wikiquoteの「Misattributed」にある。『省察』が出典とされることがあるが、そこには無い。ラテン語の形は1880年刊の『プブリリウス・シルスの格言集』の注に出てくるもので、最初に誰が言ったかは分かっていない。

意味と背景

すべてを疑うところから始めたデカルトにぴったりの言葉なので、彼の名言として広まった。しかし本人の著作には無い。デカルトの本物の言葉で近いのは「真理を求める者は、一生に一度はすべてを疑ってみなければならない」である。

この言葉の使い方

使うなら、本物の「一生に一度はすべてを疑え」(『哲学原理』)を選ぶのがおすすめ。「よく似た『疑うことは知恵の始まり』は実はデカルトの言葉ではなく」と添えれば、出典まで確かめる人という印象になる。

人物の説明の参考:https://ja.wikipedia.org/wiki/ルネ・デカルト

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