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ミケランジェロの肖像写真
肖像画:ダニエレ・ダ・ヴォルテッラ(とされる)『ミケランジェロの肖像(部分)』(パブリックドメイン)(ファイルのページ)

ミケランジェロの名言

ミケランジェロ・ブオナローティ|1475〜1564年|イタリア|彫刻家・画家・建築家

イタリア・ルネサンスを代表する芸術家。彫刻「ダビデ像」「ピエタ」、システィーナ礼拝堂の天井画「最後の審判」などを手がけ、晩年はサン・ピエトロ大聖堂の建築にも携わった。88歳まで制作を続けたことから、「私はまだ学んでいる」という言葉と結びつけられてきた。

のせている言葉:18こ(出典あり 13・伝承・出典未確認 4・実は言っていない 1)更新:2026-10-20

この人の名言の一覧(18こ)
  1. 他人のあとをついて行く者は、決してその人を追い越…
  2. コンパスは手に持つのではなく、目の中に持たなけれ…
  3. 生きることが楽しいのなら、死もまた同じ親方の手で…
  4. この男は、金持ちになりたがっている間は、ずっと貧…
  5. 私にはもう妻が多すぎるほどいる。いつも私を苦しめ…
  6. 窓の明かりの具合に苦労することはない。大事なのは…
  7. つまらない相手と争う者は、勝ったところで何も得ら…
  8. すぐれた芸術家が心に描くどんな姿も、一つの大理石…
  9. 炎が風に逆らわれるほど大きく燃え上がるように、天…
  10. 悪いことは、良いことが続かないのと同じように続き…
  11. 失いながら学ぶ者は、多くを得る。
  12. 絵は頭で描くものであって、手で描くものではない。
  13. どの画家も、自分自身のことはうまく描くものだ。
  14. 私は大理石の中に天使を見た。そして天使を自由にす…
  15. 細かいことが完璧をつくる。そして完璧は細かいこと…
  16. 私が熟練の腕を身につけるのにどれほど努力したかを…
  17. 美とは、余分なものを取り除くことである。
  18. 私はまだ学んでいる。

それぞれの名言に、出典(どの本・手紙・演説か)と、確かさのしるし(出典あり伝承・出典未確認実は言っていない)をつけています。外国語の言葉は運営者が原文から訳しました。

他人のあとをついて行く者は、決してその人を追い越こせない。自分の力でよいものを作れない者は、他人のものもうまく使えない。

原文(イタリア語)Chi va dietro a altri, mai non li passa innanzi, e chi non sa far bene da sé, non può servirsi bene delle cose d'altri.

出典:ヴァザーリ『芸術家列伝』第2版「ミケランジェロ伝」(1568年)

出典について同時代の友人で弟子でもあった画家ヴァザーリが『芸術家列伝』第2版(1568年)に、ミケランジェロ本人の受け答えとして書き残している(イタリア語版Wikisourceで原文を確認)。古代彫刻をまねて「古代人を超えた」と自慢する者について聞かれた時の答え。

意味と背景

古代の名作をそっくりにまねて「本物を超えた」と得意がる彫刻家への答え。まねをしている限り、手本の後ろを歩くだけで前には出られない。自分で考えて作る力があってこそ、他人の良いところも本当に生かせるという、ものづくりの基本を語っている。

座右の銘にするなら・面接での答え方

座右の銘にするなら「まねで終わらない」決意として。面接では、先輩のやり方をまず覚え、そのうえで自分なりの工夫を一つ加えて成果が上がった経験を話すとよい。手本を学ぶことと、手本を超えることの両方を大切にする姿勢が伝わる。

2出典あり#仕事#勉強
コンパスは手に持つのではなく、目の中に持たなければならない。手は働き、目が判断するのだから。

原文(イタリア語)bisognava avere le seste negli occhi e non in mano, perché le mani operano e l'occhio giudica

出典:ヴァザーリ『芸術家列伝』第2版「ミケランジェロ伝」(1568年)

出典について同時代の友人で弟子でもあった画家ヴァザーリが『芸術家列伝』第2版(1568年)に、ミケランジェロ本人の受け答えとして書き残している(イタリア語版Wikisourceで原文を確認)。ヴァザーリが「ミケランジェロはこう言っていた」と間接話法で伝えている。

意味と背景

人物像を描く時、物差しで測った比率に頼るより、目で見て全体が美しく調和しているかを判断せよ、という考え。道具や決まりはあくまで手段で、最後に良し悪しを決めるのは自分の目と感覚だということ。仕事の質を決めるのは判断力だと教えている。

座右の銘にするなら・面接での答え方

座右の銘にするなら、マニュアルを守りつつ最後は自分の目で確かめる心がけとして。面接では、手順どおりに作業したうえで、お客様の立場で見直して問題に気づき、直した経験を話すとよい。道具に使われず道具を使う人だと伝わる。

3出典あり#人生#生き方
生きることが楽しいのなら、死もまた同じ親方の手で作られたものなのだから、嫌いやがる理由はない。

原文(イタリア語)se la vita ci piace, essendo anco la morte di mano d'un medesimo maestro, quella non ci doverebbe dispiacere.

出典:ヴァザーリ『芸術家列伝』第2版「ミケランジェロ伝」(1568年)

出典について同時代の友人で弟子でもあった画家ヴァザーリが『芸術家列伝』第2版(1568年)に、ミケランジェロ本人の受け答えとして書き残している(イタリア語版Wikisourceで原文を確認)。「休みなく働いてきたのに死ぬのはつらいだろう」と友人に言われた時の答え。

意味と背景

一生働きづめで休む間もなかったのに死ぬのはさぞ無念だろう、と言われた晩年の答え。命も死も同じ作り手の作品なのだから、人生を楽しめたなら死も受け入れられる、という穏やかな覚悟がある。芸術家らしく、神を「親方(マエストロ)」にたとえている。

座右の銘にするなら・面接での答え方

座右の銘にするなら、今の人生を大切に味わう姿勢として。面接で使うなら、限りある時間だからこそ毎日を悔いなく過ごしたいと考え、学生時代に興味のあることへ積極的に取り組んだ話につなげるとよい。重くなりすぎない言い方を心がけたい。

4出典あり#お金#仕事
この男は、金持ちになりたがっている間は、ずっと貧しいままだろう。

原文(イタリア語)Mentre che costui vorrà esser ricco, sarà del continuo povero.

出典:ヴァザーリ『芸術家列伝』第2版「ミケランジェロ伝」(1568年)

出典について同時代の友人で弟子でもあった画家ヴァザーリが『芸術家列伝』第2版(1568年)に、ミケランジェロ本人の受け答えとして書き残している(イタリア語版Wikisourceで原文を確認)。長い時間と苦労をかけて作品を仕上げ、大金を得た画家について意見を聞かれた時の答え。

意味と背景

大作でお金をたくさん得た画家について聞かれた時の一言。お金をもうけることばかり考えて仕事をしているうちは、作品も心も豊かにはならない、という皮肉である。お金を目的にするのでなく、良い仕事を目的にしてこそ本当の豊かさがついてくると読める。

座右の銘にするなら・面接での答え方

座右の銘にするなら、お金より仕事の中身を大事にする心がけとして。面接では、時給の高さではなく学べることを基準にアルバイトを選び、結果として任される仕事が増えた経験を話すとよい。目先の得より成長を選ぶ人だと伝わる。

5出典あり#仕事#生き方
私にはもう妻が多すぎるほどいる。いつも私を苦しめてきたこの芸術がそれだ。そして私の子どもは、私が遺していく作品たちである。

原文(イタリア語)Io ho moglie troppa, che è questa arte che m'ha fatto sempre tribolare, et i miei figliuoli saranno l'opere che io lasserò

出典:ヴァザーリ『芸術家列伝』第2版「ミケランジェロ伝」(1568年)

出典について同時代の友人で弟子でもあった画家ヴァザーリが『芸術家列伝』第2版(1568年)に、ミケランジェロ本人の受け答えとして書き残している(イタリア語版Wikisourceで原文を確認)。友人の司祭に「結婚しなかったのは惜しい」と言われた時の答え。

意味と背景

生涯独身だったミケランジェロが、結婚を勧める司祭に返した言葉。芸術こそが自分の伴侶で、作品が自分の子どもだと言い切っている。続けて、ギベルティの子孫は財産を使い果たしたが、彼の作った扉は今も残っている、と語り、作品こそが後に残るものだと述べた。

座右の銘にするなら・面接での答え方

座右の銘にするなら、仕事に誇りを持ち、後に残る成果を出す決意として。面接では、自分が作った資料や仕組みが、自分が抜けた後も後輩に使われ続けている経験を話すとよい。「残る仕事をしたい」という思いが具体的に伝わる。

6出典あり#仕事
窓の明かりの具合に苦労することはない。大事なのは広場の光なのだから。

原文(イタリア語)Non ti affaticare che l'importanza sarà il lume della piazza

出典:ヴァザーリ『芸術家列伝』第2版「ミケランジェロ伝」(1568年)

出典について同時代の友人で弟子でもあった画家ヴァザーリが『芸術家列伝』第2版(1568年)に、ミケランジェロ本人の受け答えとして書き残している(イタリア語版Wikisourceで原文を確認)。完成した彫刻をよく見せようと、仕事場の窓の明かりを苦心して調整していた彫刻家にかけた言葉。

意味と背景

仕事場で作品を見栄えよく照らそうと苦労していた彫刻家への助言。作品は広場に置かれ、人々の目にさらされて評価が決まるのだから、内輪での見せ方に凝っても意味がない、とヴァザーリは説明している。評価するのは作り手ではなく、使う人・見る人だという教え。

座右の銘にするなら・面接での答え方

座右の銘にするなら、自己満足でなく相手の評価を大切にする心がけとして。面接では、自分では完成したと思った企画を、実際の利用者に試してもらって改善した経験を話すとよい。「広場の光」で判断する人だと印象づけられる。

つまらない相手と争う者は、勝ったところで何も得られない。

原文(イタリア語)Chi combatte con da pochi, non vince a nulla.

出典:ヴァザーリ『芸術家列伝』第2版「ミケランジェロ伝」(1568年)

出典について同時代の友人で弟子でもあった画家ヴァザーリが『芸術家列伝』第2版(1568年)に、ミケランジェロ本人の受け答えとして書き残している(イタリア語版Wikisourceで原文を確認)。自分と張り合おうとする建築家に言い返すよう勧められた時の答え。

意味と背景

毎日のように張り合ってくる相手に、言い返すべきだと勧められた時の返事。取るに足らない相手とけんかしても、勝って得るものは何もなく、時間と力をむだにするだけだという意味。挑発に乗らず、自分の仕事に集中する大切さを教えてくれる。

座右の銘にするなら・面接での答え方

座右の銘にするなら、むだな争いを避けて本業に集中する心がけとして。面接では、SNSや周りの小さな批判に振り回されず、結果で示すことを選んだ経験を話すとよい。感情的にならず、目標から目をそらさない人柄が伝わる。

8出典あり#仕事#努力#夢
すぐれた芸術家が心に描えがくどんな姿も、一つの大理石のかたまりがその余分な部分の中にすでに包んでいる。そこにたどり着けるのは、知性に従う手だけである。

原文(イタリア語)Non ha l'ottimo artista alcun concetto / c'un marmo solo in sé non circonscriva / col suo superchio, e solo a quello arriva / la man che ubbidisce all'intelletto.

出典:『詩集(Rime)』第151番のソネット冒頭

出典についてミケランジェロ自身が書いたソネット(14行詩)。イタリア語版Wikisource(ジラルディ校訂版)で原文を確認。のちに哲学者ヴァルキが講義で取り上げたことで有名になった。

意味と背景

作品の姿は石の中にすでにあり、彫刻家は余分な石を取り除いてそれを取り出すのだ、というミケランジェロの芸術観を表す詩。ただし、そこへ届くのは勢いまかせの手ではなく、よく考える頭に従う手だけだとも言っている。「石の中の天使」という有名な話のもとになった考え。

座右の銘にするなら・面接での答え方

座右の銘にするなら、自分や仲間の中にある力を「削り出す」心がけとして。面接では、むだな作業を減らして本当に必要なことだけを残し、結果が良くなった経験を話すとよい。考えてから手を動かす人だという点も伝えられる。

炎ほのおが風に逆らわれるほど大きく燃え上がるように、天が高めるどんな徳も、傷つけられるほど強く輝かがやく。

原文(イタリア語)Come fiamma più cresce più contesa / dal vento, ogni virtù che 'l cielo esalta / tanto più splende quant'è più offesa.

出典:『詩集(Rime)』第48番(三行の断章)

出典についてミケランジェロ自身の詩の断章。イタリア語版Wikisource(ジラルディ校訂版)で原文を確認。

意味と背景

風が強く吹きつけるほど炎はかえって大きくなる。それと同じように、本物の才能や善い心は、攻撃されたり邪魔されたりするほど、いっそう輝きを増すという意味。逆風を嘆くのではなく、自分を強くする機会と受け取る力強い言葉である。

座右の銘にするなら・面接での答え方

座右の銘にするなら、逆境で折れない心の支えとして。面接では、部活動や仕事で厳しい批判を受けた時、それを糧にして練習方法を変え、結果を出した経験を話すとよい。「風が強いほど燃える」という比喩は印象にも残りやすい。

悪いことは、良いことが続かないのと同じように続きはしない。むしろ、しばしば一方がもう一方へと姿を変える。

原文(イタリア語)Non dura 'l mal dove non dura 'l bene, / ma spesso l'un nell'altro si trasforma.

出典:『詩集(Rime)』第53番「夜に馬を走らせる者は」

出典についてミケランジェロ自身の詩。イタリア語版Wikisource(ジラルディ校訂版)で原文を確認。

意味と背景

夜通し馬を走らせた者も昼には休むように、苦しみの後には回復が来る、と歌う詩の一節。良いことが永遠に続かないように、悪いことも永遠には続かず、しばしば入れ替わるという。つらい時に「いつまでも続くわけではない」と思わせてくれる言葉。

座右の銘にするなら・面接での答え方

座右の銘にするなら、落ち込んだ時に気持ちを立て直すお守りとして。面接では、思うような結果が出なかった時期にも続けたことで、状況が好転した経験を話すとよい。良い時におごらず、悪い時にくじけない安定した人柄が伝わる。

失いながら学ぶ者は、多くを得る。

原文(イタリア語)c'assai acquista chi perdendo impara.

出典:『詩集(Rime)』第116番のマドリガーレ最終行

出典についてミケランジェロ自身の詩(恋の苦しみを歌うマドリガーレ)の最後の一行。イタリア語版Wikisource(ジラルディ校訂版)で原文を確認。

意味と背景

もとは恋に破れても、その苦しみから学ぶものがある、と歌った詩の結び。失敗したり何かを失ったりしても、そこから学べれば損ではなく、むしろ大きく得をしているという意味になる。短く覚えやすく、失敗を前向きにとらえる言葉として使える。

座右の銘にするなら・面接での答え方

座右の銘にするなら、失敗を恐れずに挑戦する支えとして短くて使いやすい。面接では、試合や試験で負けた経験から原因を分析し、次に生かして成果を出した話をするとよい。「負けから学んだこと」を具体的に語れると説得力が増す。

12出典あり#仕事#勉強
絵は頭で描えがくものであって、手で描えがくものではない。

原文(イタリア語)si dipinge col ciervello et non con le mani

出典:「モンシニョーレ」あての手紙(ミラネージ編『ミケランジェロ書簡集』CDXXXV)(1542年)

出典について1542年10月、ローマから高位聖職者(名前は欠けている)にあてた手紙の一節。Project Gutenbergのミラネージ編書簡集(1875年)で原文を確認。

意味と背景

教皇ユリウス2世の墓の契約問題で責められていたころ、「心配せずに描け」と言われて返した言葉。絵は手先の作業ではなく頭で考えて描くものだから、心配ごとで頭がいっぱいでは良い仕事はできない、という訴えだった。考える力こそが仕事の中心だと分かる。

座右の銘にするなら・面接での答え方

座右の銘にするなら、手を動かす前によく考える心がけとして。面接では、作業量で勝負するのでなく、段取りを考え直して短い時間で同じ成果を出した経験を話すとよい。手紙の本当の事情(悩みで描けなかった)まで話せると深みが出る。

13出典あり#仕事#言葉
どの画家も、自分自身のことはうまく描えがくものだ。

原文(イタリア語)Ogni pittore ritrae se medesimo bene.

出典:ヴァザーリ『芸術家列伝』第2版「ミケランジェロ伝」(1568年)

出典について同時代の友人で弟子でもあった画家ヴァザーリが『芸術家列伝』第2版(1568年)に、ミケランジェロ本人の受け答えとして書き残している(イタリア語版Wikisourceで原文を確認)。ある画家の絵で牛だけが妙に生き生きしているのはなぜかと聞かれた時の答え(相手を牛にたとえた冗談)。

意味と背景

絵の中で牛だけがよく描けている理由を聞かれ、「画家は自分を描くとうまい」と答えた皮肉の冗談。ただ、作品には作り手の人柄や関心が自然に出てしまう、という真理も含んでいる。何を作っても、結局は自分自身が表れるのだと考えさせられる。

座右の銘にするなら・面接での答え方

座右の銘にするなら、仕事には人柄が出るという戒めとして。面接では、丁寧さを大切にしているので、自分が作る資料や作業にもそれが表れるよう心がけていると話すとよい。もとが冗談だと添えれば、ユーモアも伝わる。

14伝承・出典未確認#夢#努力#教育
私は大理石の中に天使を見た。そして天使を自由にするまで彫ほり続けた。

原文(英語)I saw the angel in the marble and carved until I set him free.

出典:ミケランジェロの著作・手紙・同時代の記録になし(英語版Wikiquote「Disputed」)

出典についてミケランジェロの言葉として広く知られるが、出どころは不明。英語版Wikiquoteによれば、似た話は1884年の本に「ある彫刻家」の話として出てくるのが古く、ミケランジェロの名で語られるのは1916年の雑誌などから。ただ考え方は本人の詩(第151番)と同じである。

意味と背景

彫刻は石に形を加えるのではなく、石の中にすでにいる姿を取り出す仕事だ、という考えを分かりやすく言いかえた言葉。本人の言葉としての記録はないが、本当に書いた詩「すぐれた芸術家が心に描くどんな姿も、大理石が包んでいる」と同じ考えを語っている。

座右の銘にするなら・面接での答え方

座右の銘にするなら、人や物の中にある可能性を信じる心がけとして。面接では、後輩の得意なことを見つけて役割を任せ、本人もチームも伸びた経験を話すとよい。本人の言葉としては確かでないので、詩の言葉と合わせて紹介すると誠実である。

15伝承・出典未確認#努力#仕事
細かいことが完璧かんぺきをつくる。そして完璧かんぺきは細かいことではない。

原文(英語)Recollect that trifles make perfection, and that perfection is no trifle.

出典:コルトン『ラコン』(1822年)に出典なしで紹介(英語版Wikiquote「Disputed」)

出典について英国の文筆家コルトンが1822年の格言集でミケランジェロの言葉として紹介したが、出典は示されていない。前に見た時から何も進んでいないと言う訪問者に、細部を手直ししたと説明した逸話として語られるが、同時代の記録では確かめられない。

意味と背景

一つ一つは小さな手直しでも、その積み重ねが完璧な作品をつくる。だから細部をおろそかにしてはいけないが、完璧そのものは決して小さなことではない、という言葉遊び。地道な細部へのこだわりが、最後に大きな差になることを教えている。

座右の銘にするなら・面接での答え方

座右の銘にするなら、細部まで手を抜かない姿勢として。面接では、書類の誤字や数字を最後まで確認する習慣で、大きなミスを防いだ経験を話すとよい。ミケランジェロの言葉としては出典が確かでないと知っておくと安心である。

16伝承・出典未確認#努力#励まし
私が熟練の腕うでを身につけるのにどれほど努力したかを知れば、人はそれほどすばらしいとは思わないだろう。

原文(英語)If people knew how hard I had to work to gain my mastery, it would not seem so wonderful at all.

出典:ミケランジェロの伝記・手紙になし(英語版Wikiquote「Disputed」)

出典について英語版Wikiquoteによれば、1929年ごろから一般向けの出版物でミケランジェロの言葉とされているが、出典は分からず、知られているどの伝記にも見つからない。「天才と呼ぶな」という短い形は2001年のネット投稿が最も古い。

意味と背景

驚くような作品も、才能だけでなく長い努力の積み重ねでできている、という意味。人は結果だけを見て「天才だから」と片づけがちだが、その裏には見えない努力がある。本人の言葉としては確かめられないが、努力家だったミケランジェロの姿には合っている。

座右の銘にするなら・面接での答え方

座右の銘にするなら、才能より努力を信じる心の支えとして。面接では、周りから「器用だね」と言われたことも、実は毎日の練習の成果だったという具体的な話をするとよい。出典がはっきりしない言葉なので、「とされる言葉」と紹介するのが誠実である。

17伝承・出典未確認#仕事#言葉
美とは、余分なものを取り除くことである。

原文(英語)Beauty is the purgation of superfluities.

出典:ロフトン『人物素描』(1890年)などで紹介。添えられた出典「デカルトへの手紙(1540年)」はありえない

出典について英語版Wikiquoteには1890年の本での引用が載っているが、そこに添えられた出典「1540年のデカルトあての手紙」は、デカルトが1596年生まれなので成り立たない。原文の手紙も確認できない。考え方は彫刻観や詩第151番に通じるが、言葉そのものは確かめられない。

意味と背景

美しさは何かを足すことではなく、いらないものを削ることで生まれる、という意味。石を削って像を取り出す彫刻家らしい考え方として広まった。デザインや文章、生活の整理にも当てはまるが、本人の言葉としての出典はあやしく、添えられた手紙の話は年代が合わない。

座右の銘にするなら・面接での答え方

座右の銘にするなら、「足すより引く」工夫の合言葉として。面接では、長すぎた資料やむだな手順を思い切って削り、分かりやすく早くした経験を話すとよい。出典があやしい言葉なので、本人の詩の考えと結びつけて紹介するのが安全である。

18実は言っていない#勉強#人生
私はまだ学んでいる。

原文(イタリア語)Ancora imparo.

出典:16世紀に広まった銘句。1806年の英国の伝記で誤ってミケランジェロの作品とされた素描に添えられていた(英語版Wikiquote「Misattributed」)

本当の出どころミケランジェロが87歳で言った言葉として知られるが、確かな記録はない。英語版Wikiquoteによれば、この銘句は16世紀に広く使われていたもので、別の画家ジュンタロディの素描に書かれていた。1806年に英国で出たミケランジェロの伝記がその素描をミケランジェロの作と誤ったことから、彼の言葉とされるようになった。

意味と背景

どれほど年を重ね、どれほど名をなしても、学ぶことに終わりはないという謙虚な姿勢を表す言葉。もともとは、老人が子どもに返って学び直す姿を描いた絵に添えられた銘句だった。

この言葉の使い方

座右の銘にするなら、学び続ける姿勢として短く覚えやすい。面接では、すでに得意なことでも新しいやり方を学び続けている具体例を話すとよい。ミケランジェロの言葉ではなく当時の銘句だと知っていると、教養のある答えになる。

人物の説明の参考:https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%9F%E3%82%B1%E3%83%A9%E3%83%B3%E3%82%B8%E3%82%A7%E3%83%AD%E3%83%BB%E3%83%96%E3%82%AA%E3%83%8A%E3%83%AD%E3%83%BC%E3%83%86%E3%82%A3

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