出典:国立国会図書館「近代日本人の肖像」(https://www.ndl.go.jp/portrait/)新島襄の名言
新島襄|1843〜1890年|日本|教育者・宗教家(同志社の創立者)
上州安中藩士の家に生まれ、江戸時代末の1864年に国禁を犯して函館から密出国し、アメリカで学んでキリスト教の洗礼を受けた。帰国後の1875年、京都に同志社英学校を開いた。知識だけでなく「良心」を持った人物を育てる教育を目指し、私立大学の設立運動に力を尽くしたが、その途中で46歳で亡くなった。妻は新島八重。
のせている言葉:13こ(出典あり 13)更新:2026-10-20
この人の名言の一覧(13こ)
- 良心の全身に充満したる丈夫の起こり来たらん事を。
- 諸君よ、人一人は大切なり。一人は大切なり。
- 教育の目的は、智徳併行にして人物養成の一点に止ま…
- いわゆる良心を手腕に運用するの人物を出ださんこと…
- 一国を維持するは、決して二、三の英雄の力にあらず…
- これらの人民は一国の良心とも謂うべき人々なり。
- 同志社においては倜儻不羈なる書生を圧束せず、努め…
- 同志社は隆なるに従い、機械的に流るるの恐れあり。…
- 同志社教育の目的は、皆、精神、活力あり、真誠の自…
- 自由を得るも又これを我儘に用ゆるの憂いあり。
- 智識、財産、自由、良心の働きを養生する事。この内…
- ただただ我が良心を真理に照準して使用し、天より賦…
- 動くも目的のため、また、忍びて待つも計画のため。
それぞれの名言に、出典(どの本・手紙・演説か)と、確かさのしるし(出典あり伝承・出典未確認実は言っていない)をつけています。外国語の言葉は運営者が原文から訳しました。
良心の全身に充満したる丈夫の起こり来たらん事を。
出典:横田安止あての手紙(1889年)。『新島襄の手紙』300頁。同志社今出川キャンパスの「良心碑」に刻まれる
出典について同志社大学神学部の教授の講義資料(同志社のOCW)に、書簡の前後の文と収録頁つきで載る。碑は新島没後50年の1940年に建てられた。
意味と背景
政治の世界に誠実でまじめな人物が少ないと嘆き、体のすみずみまで良心が満ちあふれた立派な人が現れてほしい、と願った手紙の一節。今も同志社の建学の精神「良心教育」の柱になっている言葉で、正門近くの石碑に刻まれている。
座右の銘にするなら・面接での答え方
正しいと思うことを行動にできる人でありたい、という意味の座右の銘です。面接では、アルバイト先で計算ミスに自分から気づいて報告し、損をしても正直に直した経験を話し、良心に従って動ける人を目指していると伝えるとよいでしょう。
諸君よ、人一人は大切なり。一人は大切なり。
出典:「同志社創立十周年記念講演」(1885年)。『新島襄 教育宗教論集』112頁
出典について同志社大学の講義資料に講演の前後の文と収録頁つきで載る。新島の留守中に退学させられた学生たちを思って語った場面。
意味と背景
自分がいない間に同志社を退学させられた学生たちを思い、涙ながらに語った言葉。たった一人の生徒も切り捨ててはならない、という新島の教育者としての信念が表れている。大勢のための効率より、一人ひとりを大事にする姿勢の言葉。
座右の銘にするなら・面接での答え方
一人ひとりに向き合える人になりたい人の座右の銘です。面接では、部活で練習についてこられず辞めかけた後輩と毎日少しずつ話し、続けてもらえた経験を話して、一人を大切にすることがチーム全体を強くすると学んだと伝えられます。
教育の目的は、智徳併行にして人物養成の一点に止まれり。人才養成にあらず、人物養成の意なり。
出典:教え子(のちのジャーナリスト)あての手紙(1888年)。『新島襄の手紙』247頁
出典について同志社大学の講義資料に収録頁つきで載る。
意味と背景
教育の目的は知識と道徳を並んで育て、「人物」をつくることにある。役に立つ技能を持つ「人才」を育てるのではない、と教え子(のちのジャーナリスト)に書き送った。能力だけでなく人柄まで備えた人を育てたいという新島の教育観の中心。
座右の銘にするなら・面接での答え方
能力だけでなく人として信頼される人を目指したい人に合います。面接では、成績より「この人に任せたい」と言われることを目標にしてきたと話し、ゼミで誰もやりたがらない連絡係を引き受け続けた経験と結ぶと具体的です。
いわゆる良心を手腕に運用するの人物を出ださんことを勉めたりき。
出典:「同志社大学設立の旨意」(1888年)
出典について同志社大学の講義資料に文書名つきで載る。全国の新聞・雑誌に発表された私立大学設立の呼びかけ文の一節。
意味と背景
同志社は英語を教えるだけでなく、徳を養い品行を高め、良心を実際の仕事の腕前として使いこなせる人物を世に出そうと努めてきた、という意味。良心を心の中に持つだけでなく、行動として使える人を育てたいという考え。
座右の銘にするなら・面接での答え方
正しさを口だけでなく行動で示したい人の座右の銘です。面接では、サークルの会計で不明な支出に気づいた時、波風を恐れず確認して解決した経験を話し、良心を行動に移せる人を目指していると伝えると印象に残ります。
一国を維持するは、決して二、三の英雄の力にあらず。
出典:「同志社大学設立の旨意」(1888年)
出典について同志社大学の講義資料に文書名つきで載る(原文は「二、三、英雄の力」)。この後「教育あり、智識あり、品行ある人民の力」と続く。
意味と背景
国を支えるのは一握りの英雄ではなく、教育と知識と品行を備えた多くの国民の力だ、という言葉。新島はそういう人々を「一国の良心」と呼び、その人たちを育てるために大学をつくりたいと訴えた。
座右の銘にするなら・面接での答え方
一人のスターより全員の力を信じる、という意味で使えます。面接では、文化祭でリーダーだけが頑張るのではなく、全員に小さな役割を割り振ったら準備がうまく回った経験を話すと、この言葉にぴったりの答えになります。
これらの人民は一国の良心とも謂うべき人々なり。
出典:「同志社大学設立の旨意」(1888年)
出典について同志社大学の講義資料に文書名つきで載る。
意味と背景
教育を受け、知識と品行を持つ普通の人々こそが国の良心だ、と新島は言う。そして同志社は、この「一国の良心」と呼べる人々を育てたいと続ける。名もない一人ひとりの誠実さが社会の土台になる、という考え。
座右の銘にするなら・面接での答え方
目立たなくても誠実に働く人でありたい、という座右の銘です。面接では、決められたことを毎日きちんと続けることが周りの信頼につながったという経験を話し、社会の良心の一人になれるよう働きたいと伝えるとよいでしょう。
同志社においては倜儻不羈なる書生を圧束せず、努めてその本性に従い、これを順導し、もって天下の人物を養成すべき事。
出典:遺言(大磯、1890年)。『新島襄自伝』401頁
出典について同志社大学の講義資料に収録頁つきで載る。亡くなる直前に神奈川県大磯で口述した遺言の一項。
意味と背景
「倜儻不羈」とは、才気があって型にはまらず、人に縛られないこと。そういう型破りな学生を押さえつけず、持ち前の性質を生かして導き、天下の役に立つ人物に育てよ、という遺言。個性を伸ばす教育の宣言として知られる。
座右の銘にするなら・面接での答え方
個性を生かす側に回りたい人の座右の銘です。面接では、型破りな提案をする後輩の意見をつぶさずに生かしたら、行事が大成功した経験を話し、人の持ち味を伸ばせるリーダーになりたいと伝えると説得力があります。
同志社は隆なるに従い、機械的に流るるの恐れあり。切にこれを戒慎すべき事。
出典:遺言(大磯、1890年)。『新島襄自伝』401頁
出典について同志社大学の講義資料に収録頁つきで載る。
意味と背景
学校が大きくなって栄えるほど、教育が決まりきった流れ作業のようになってしまう危険がある。そのことを強く戒めよ、という遺言。組織が大きくなるほど、一人ひとりへの心配りを失わないように、という警告でもある。
座右の銘にするなら・面接での答え方
慣れてきた時ほど初心を忘れない、という意味で座右の銘になります。面接では、アルバイトに慣れて作業が雑になりかけた時、新人の頃のメモを読み返して丁寧さを取り戻した経験を話すと、この言葉らしい答えになります。
同志社教育の目的は、皆、精神、活力あり、真誠の自由を愛し、もって邦家に尽くすべき人物を養成するを努むべき事。
出典:遺言(1890年)。『新島襄自伝』401頁
出典について同志社大学の講義資料に収録頁つきで載る。原文は「その神学、政治、文学、科学等に従事するにかかわらず、皆、」と続くのを一部省いた。
意味と背景
神学・政治・文学・科学のどの道に進む者でも、心の力と元気を持ち、本当の意味での自由を愛し、国のために尽くす人物に育てよ、という遺言。ここでいう自由はわがままではなく、良心に支えられた自由のこと。
座右の銘にするなら・面接での答え方
自由と責任の両方を大事にしたい人の座右の銘です。面接では、自由に企画を任された時こそ、仲間や予算に責任を持って最後までやり切った経験を話し、本当の自由には責任がついてくると学んだ、と伝えると具体的です。
自由を得るも又これを我儘に用ゆるの憂いあり。
出典:「愛人論」(作成年月日不詳)。『新島襄 教育宗教論集』293頁
出典について同志社大学の講義資料に収録頁つきで載る。
意味と背景
民権を広げて人々が自由を得ても、道徳の教えがなければ、その自由をわがままに使ってしまう心配がある。そうなれば国の幸福は望めない、と新島は書いた。自由を支えるのは一人ひとりの道徳心だ、という考え。
座右の銘にするなら・面接での答え方
自由をわがままと取り違えない、という戒めとして使えます。面接では、一人暮らしを始めて自由になった分、生活のリズムを自分で決めて守ることを心がけてきたと話し、自由には自分を律する力がいると学んだ、と伝えるとよいでしょう。
智識、財産、自由、良心の働きを養生する事。この内一も欠くべからざる事、恰も卓の四脚あるが如し。
出典:演説草稿「文明を組成するの四大元素」(1882年)
出典について同志社大学の講義資料に文書名つきで載る。
意味と背景
文明をつくるには知識・財産・自由・良心の四つを育てることが必要で、そのどれ一つ欠けてもいけない。机の四本の脚のように、一本でも欠ければ倒れてしまう、というたとえ。バランスを重んじる新島らしい言葉。
座右の銘にするなら・面接での答え方
何か一つに偏らずバランスを大事にしたい人の座右の銘です。面接では、勉強・アルバイト・部活・健康の四つを机の脚に見立てて時間配分を考えてきたと話すと、この言葉ならではのユニークな答えになります。
ただただ我が良心を真理に照準して使用し、天より賦与するところの力を竭くして一生を終わらんと欲するのみ。
出典:教え子(のちのジャーナリスト)あての手紙(1882年)。『新島襄の手紙』167頁
出典について同志社大学の講義資料に収録頁つきで載る。前に「日暮れて途遠く、なお駑馬千里を駆くる能わず」(年をとり道は遠く、自分は千里を走れる名馬でもない)とある。
意味と背景
自分は残された時間も少なく、才能に恵まれた名馬でもない。それでも良心を真理に向けて使い、天から授かった力を出し尽くして一生を終えたい、という決意。謙虚さと強い意志が同居した言葉。
座右の銘にするなら・面接での答え方
才能より、持っている力を出し切ることを大事にしたい人に合います。面接では、自分は器用ではないが、与えられた仕事は最後まで手を抜かずにやり切ってきたと話し、ゼミ論文を何度も書き直した経験と結ぶと説得力が出ます。
動くも目的のため、また、忍びて待つも計画のため。
出典:横田安止あての手紙(1889年)。『新島襄の手紙』300頁
出典について同志社大学の講義資料に、良心碑の言葉と同じ手紙の前の段として載る。
意味と背景
動く時は目的のために動き、じっと待つ時も計画のために待つ。今は待っている状態だが、農夫が冬の田畑に肥料をまくように、いつか収穫を得るための準備は進めている、と続く。待つ時間も無駄ではないという考え。
座右の銘にするなら・面接での答え方
結果が出ない時期も準備を続けたい人の座右の銘です。面接では、なかなか試合に出られなかった時期も基礎練習を続け、出番が来た時に結果を出せた経験を話し、待つ時間も準備の時間だと考えていると伝えるとよいでしょう。
人物の説明の参考:https://ja.wikipedia.org/wiki/新島襄
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