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坪内逍遥の肖像写真
出典:国立国会図書館「近代日本人の肖像」(https://www.ndl.go.jp/portrait/)

坪内逍遥の名言

坪内逍遥|1859〜1935年|日本|小説家・評論家・劇作家・翻訳家

美濃国太田(今の岐阜県美濃加茂市)に生まれ、名古屋で育った。東京大学を出て、評論『小説神髄』で、勧善懲悪の物語ではなく人の心をありのままに描く写実の小説を唱え、日本の近代文学の出発点をつくった。早稲田大学で教え、演劇の改良運動に取り組み、シェイクスピアの全作品を一人で翻訳したことでも知られる。

のせている言葉:5こ(出典あり 4・伝承・出典未確認 1)更新:2026-10-20

この人の名言の一覧(5こ)
  1. 深く人情の髄を穿ちて、よく情合を写せばなるべし。
  2. 其頃目に触れたくだらない本が、今尚ほかすかに幾ら…
  3. 此貧しい貧しい幼児の読書が、要するに、今の私の全…
  4. 前へ向つてする仕事が比較的忙しかつたので、曾て昔…
  5. 小説の主脳は人情なり、世態風俗これに次ぐ。

それぞれの名言に、出典(どの本・手紙・演説か)と、確かさのしるし(出典あり伝承・出典未確認実は言っていない)をつけています。外国語の言葉は運営者が原文から訳しました。

1出典あり#言葉#心#仕事
深ふかく人情にんじょうの髄ずいを穿うがちて、よく情合じょうあいを写うつせばなるべし。

出典:三遊亭円朝『怪談牡丹灯籠』(速記本)の序文(「春のやおぼろ」名義)(1884年)

出典について青空文庫の本文で確認(序文の一節。前後をつなげて読みやすくした)。落語家・円朝の語りを速記した本が、話し言葉だけで書かれているのに生き生きしている理由を論じた部分。

意味と背景

円朝は文章を学んだ人ではないのに、その語りがなぜ読む人を笑わせ泣かせるのか。それは人の心の奥深くまで掘り下げ、人と人との情のやりとりを写しているからだ、という意味。うわべを飾った文章より、心をとらえた言葉が人を動かすと説いている。

座右の銘にするなら・面接での答え方

飾った言葉より心のこもった言葉を大切にしたい人の座右の銘です。面接では、難しい言い回しを使うより、相手の気持ちに寄り添った言葉で説明するよう心がけて、お客様に喜ばれた経験を話すと、この言葉らしい答えになります。

其頃そのころ目めに触ふれたくだらない本ほんが、今尚いまなおほかすかに幾いくらかの印象いんしょうを残のこしてゐるのみでなく、私わたくしの過去かこ数十すうじゅう年間ねんかんの仕事しごとに、始終しじゅう何等なんらかの影響えいきょうを及およぼしてゐたやうに思おもはれるから、おそろしい。

出典:随筆「十歳以前に読んだ本」

出典について青空文庫の本文で確認(「自分では心附かなかつたけれども」の部分を省いた)。

意味と背景

子どものころ、規則正しい勉強もせずに読みふけった「くだらない本」が、気づかないうちに、その後数十年の自分の仕事にずっと影響していた。そう思うと恐ろしい、という晩年の振り返り。子ども時代に触れたものの力の大きさを伝えている。

座右の銘にするなら・面接での答え方

子どものころの体験の大切さを語る時に使える言葉です。面接では、小さいころに夢中で読んだ図鑑や漫画が今の進路につながっていると話し、好きなものに夢中になった経験が自分の土台になっている、と伝えると自然です。

此この貧まずしい貧まずしい幼児ようじの読書どくしょが、要ようするに、今いまの私わたくしの全まったき知識ちしきの萌芽ほうがでもあり、全まったき仕事しごとの符号ふごうでもある。

出典:随筆「十歳以前に読んだ本」

出典について青空文庫の本文で確認(原文は繰り返し記号で「貧しい/\」)。

意味と背景

論語や百人一首、草双紙など、十歳までに読んだわずかな本が、結局は今の自分のすべての知識の芽であり、すべての仕事を言い当てる印でもあった、という意味。シェイクスピア全集を訳した大学者が、自分の原点を子どもの読書に見ている。

座右の銘にするなら・面接での答え方

原点を大切にしたい人の座右の銘になります。面接では、幼いころ家族に読み聞かせてもらった本が言葉への興味の始まりだったと話し、その原点を大事にしながら仕事でも学び続けたいと伝えると、印象に残る答えになります。

前まえへ向こうつてする仕事しごとが比較ひかく的てき忙いそがしかつたので、曾かつて昔話むかしばなしをしたことが無ない。

出典:随筆「十歳以前に読んだ本」冒頭

出典について青空文庫の本文で確認。

意味と背景

過去を語るのが嫌いなわけではないが、前に向かってする仕事が忙しかったので、昔話をしたことがない、という随筆の書き出し。いつも次の仕事に向かって生きてきた逍遥の姿勢が、さりげない言葉ににじんでいる。

座右の銘にするなら・面接での答え方

過去より未来に目を向けたい人の座右の銘になります。面接では、失敗をくよくよ振り返るより、次にどうするかを考えて動くことを大切にしてきたと話し、前を向いて仕事に取り組む姿勢を伝えるとよいでしょう。

5伝承・出典未確認#言葉#心#仕事
小説しょうせつの主脳しゅのうは人情にんじょうなり、世態せたい風俗ふうぞくこれに次つぐ。

出典:『小説神髄』(1885年)

出典について『小説神髄』の有名な一文として広く引かれるが、本文を公的なページで開いて確かめられなかった。Wikipediaには「小説はまず人情を描くべきで、世態風俗の描写がこれに次ぐと論じた」と内容が書かれている。

意味と背景

小説でいちばん大事なのは人の心(人情)を描くことで、世の中のありさまや風俗を描くことはその次だ、という主張。善人が栄え悪人が滅びるという江戸の勧善懲悪の物語を否定し、人間の心をありのままに写す近代小説の考え方を日本に示した。

座右の銘にするなら・面接での答え方

物事の中心に人の気持ちを置きたい人の座右の銘になります。面接では、企画や接客で、仕組みや見た目より先に相手の気持ちを考えることを大切にしてきた経験を話し、人の心を一番に考える仕事をしたいと伝えるとよいでしょう。

人物の説明の参考:https://ja.wikipedia.org/wiki/坪内逍遥

ほかの日本の偉人の名言

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