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空海の肖像写真
肖像画:作者不詳(14世紀)『弘法大師像』(パブリックドメイン)(ファイルのページ)

空海の名言

空海(弘法大師)|774〜835年|日本(平安時代)|僧侶(真言宗の開祖)

讃岐(香川県)生まれの僧。遣唐使とともに唐に渡り、長安で恵果から密教を受け継いで帰国し、高野山に金剛峯寺を開いて真言宗を広めた。書の名人としても知られ、庶民のための学校「綜芸種智院」をつくり、満濃池の修築にも関わった。死後に弘法大師の名を贈られ、各地に伝説が残る。

のせている言葉:12こ(出典あり 12)更新:2026-10-20

この人の名言の一覧(12こ)
  1. 虚空尽き、衆生尽き、涅槃尽きなば、我が願いも尽き…
  2. 三界の狂人は狂せることを知らず。四生の盲者は盲な…
  3. 生まれ生まれ生まれ生まれて生の始めに暗く、死に死…
  4. それ仏法遥かにあらず、心中にして即ち近し。真如外…
  5. 迷悟われに在れば、発心すれば即ち到る。
  6. 物の興廃は必ず人に由る。人の昇沈は定めて道に在り…
  7. 心暗きときは、遭うところ悉く禍なり。
  8. 三界は客舎の如し。
  9. 高山澹黙なれども禽獣労を告げずして投り帰く。深水…
  10. 親を辞して師に就き、飾を落として道に入る。
  11. ただ眼前の利のみを見る。何ぞ地獄の火を知らん。
  12. 自心の天獄たることを知らず。

それぞれの名言に、出典(どの本・手紙・演説か)と、確かさのしるし(出典あり伝承・出典未確認実は言っていない)をつけています。外国語の言葉は運営者が原文から訳しました。

虚空こくう尽つき、衆生しゅじょう尽つき、涅槃ねはん尽つきなば、我わが願ねがいも尽つきなん。

原文(漢文)虚空盡、衆生盡、涅槃盡、我願盡

出典:『性霊集』巻八「高野山万燈会の願文」(832年)

出典について空海の詩文を弟子の真済がまとめた『性霊集』に収める願文。天長9年(832)、高野山で初めて万燈会を開いた時のもの。Wikiquoteにも出典つきで載る。

意味と背景

現代語訳:この宇宙が尽き、迷う生き物がいなくなり、悟りの世界さえ尽きた時に、ようやく私の願いも終わるだろう。つまり、すべての人を救いたいという願いは永遠に終わらない、という決意の言葉。晩年の空海の大きな志が表れている。

座右の銘にするなら・面接での答え方

介護の仕事を目指しています。人の役に立ちたいという気持ちに「ここまでで終わり」はないと思い、この言葉を選びました。目標を一つ達成しても満足せず、次に助けられる人を探し続けたいです。

2出典あり#心#勉強#人生
三界さんがいの狂人きょうじんは狂きょうせることを知しらず。四生ししょうの盲者もうしゃは盲もうなることを識しらず。

原文(漢文)三界狂人不知狂。四生盲者不識盲。

出典:『秘蔵宝鑰』序(830年)

出典について天長7年(830)、淳和天皇の求めに応じて書いた『秘蔵宝鑰』の冒頭の詩の一節。書き下しは真言宗系の解説サイト「エンサイクロメディア空海」の要文名句で照合した。

意味と背景

現代語訳:迷いの世界に生きる者は、自分が正気を失っていることに気づかない。あらゆる生き物は、自分の目が見えていないことを知らない。人が一番危ういのは、迷っていること自体に気づかない時だ、という鋭い指摘。

座右の銘にするなら・面接での答え方

自分では完璧だと思った企画書を先輩に見てもらったら、穴だらけでした。それ以来、自分の気づかない間違いがある前提で、必ず人に見てもらうようにしています。この言葉はその戒めです。

生うまれ生うまれ生うまれ生うまれて生しょうの始はじめに暗くらく、死しに死しに死しに死しんで死しの終おわりに冥くらし。

原文(漢文)生生生生暗生始。死死死死冥死終。

出典:『秘蔵宝鑰』序(830年)

出典について『秘蔵宝鑰』冒頭の詩の一節で、前の「三界の狂人は」に続く。書き下しは「エンサイクロメディア空海」で照合。

意味と背景

現代語訳:人は何度生まれ変わっても、生まれてきた始まりの意味が分からず、何度死んでも、死の行き着く先が分からない。同じ言葉を四度重ねて、迷いの深さを響きで伝えている。だからこそ心の奥を知る教えが必要だ、という本の入り口になっている。

座右の銘にするなら・面接での答え方

進路に迷った時、この言葉を読んで、生きる意味がすぐ分からないのは自分だけではないと気が楽になりました。分からないからこそ学び続ける、という姿勢の原点として大切にしています。

それ仏法ぶっぽう遥はるかにあらず、心中しんちゅうにして即すなわち近ちかし。真如しんにょ外ほかにあらず、身みを棄すてていずくんか求もとめん。

原文(漢文)夫佛法非遙。心中即近。眞如非外。棄身何求。

出典:『般若心経秘鍵』冒頭

出典について空海が般若心経を解説した『般若心経秘鍵』の書き出し。書き下しは「エンサイクロメディア空海」の要文名句で照合した。成立年は818年説・834年説などがある。

意味と背景

現代語訳:仏の教えは遠くにあるのではなく、自分の心の中にあってとても近い。真理は外にあるのではないのだから、この身を離れてどこに探しに行くのか。答えを外に探しがちな人に、まず自分の内側を見よと説く。

座右の銘にするなら・面接での答え方

資格の勉強で、良い参考書を探してばかりで手が止まっていた時期がありました。答えは手元にあると気づいて一冊をやり切ったら合格できました。外より内を見る、という意味でこの言葉を大事にしています。

迷悟めいごわれに在あれば、発心ほっしんすれば即すなわち到いたる。

原文(漢文)迷悟在我。則發心即到。

出典:『般若心経秘鍵』冒頭

出典について上の「仏法遥かにあらず」に続く一文。書き下しは「エンサイクロメディア空海」で照合。

意味と背景

現代語訳:迷うのも悟るのも自分しだいなのだから、本気で志を起こせば、すぐにそこへたどり着ける。変われるかどうかは環境や他人ではなく、自分が心を決めるかどうかにかかっている、という励ましの言葉。

座右の銘にするなら・面接での答え方

苦手だった英語を「どうせ無理」と避けていましたが、やると決めた日から毎朝単語を覚え、半年で点数が倍になりました。決めた瞬間から道が始まる、というこの言葉を座右の銘にしています。

物ものの興廃こうはいは必かならず人ひとに由よる。人ひとの昇沈しょうちんは定さだめて道みちに在あり。

原文(漢文)物之興廢必由人。人之昇沈定在道。

出典:『綜芸種智院式并序』(『性霊集』巻十)(828年)

出典について空海が庶民のための学校「綜芸種智院」を開いた時の設立趣意書の一節。この学校を源流とする種智院大学が、自己点検評価書で教育方針のキーワードとして引いている。

意味と背景

現代語訳:物事が栄えるか廃れるかは、必ずそれを担う人にかかっている。人が伸びるか沈むかは、その人が正しい道を学ぶかどうかで決まる。だから身分に関係なく学べる学校が必要だ、という教育の宣言でもある。

座右の銘にするなら・面接での答え方

地域の祭りが人手不足で消えかけた時、若い人が数人加わっただけで盛り返したのを見ました。続くか終わるかは人しだいだと実感し、自分も担い手になろうと決めた時に出会ったのがこの言葉です。

心こころ暗くらきときは、遭あうところ悉ことごとく禍わざわいなり。

出典:『性霊集』(続遍照発揮性霊集補闕抄)

出典についてWikiquoteに『続遍照発揮性霊集』(性霊集の補巻)の言葉として載る。後半「眼明らかなれば途に触れて皆宝なり」と対になって引かれることが多いが、ここでは確かめられた前半だけを載せた。漢文原文はWeb上で確認できなかったため空欄。

意味と背景

現代語訳:心が暗く沈んでいる時は、出会うものすべてが災いに見えてしまう。同じ出来事でも、受け取る心の状態しだいで不幸にも幸運にもなる、という心の持ち方の教え。

座右の銘にするなら・面接での答え方

失敗が続いた時、何もかも悪い方に見えていました。この言葉で、悪いのは出来事より自分の心の向きだと気づき、毎晩その日良かったことを三つ書くようにしたら気持ちが立て直せました。

三界さんがいは客舎かくしゃの如ごとし。

原文(漢文)三界如客舍

出典:『般若心経秘鍵』(Wikiquoteの表示による)

出典についてWikiquoteに空海の言葉として出典名つきで載る。この世を旅の宿にたとえる表現で、続く「一心は是れ本居なり(心こそ本当の住まい)」と対で引かれることが多い。

意味と背景

現代語訳:この迷いの世界は、旅人が一夜を過ごす宿屋のようなものだ。今いる場所や持ち物は仮の宿にすぎないので、執着しすぎず、本当に帰るべき自分の心を大切にせよ、という意味に受け取れる。

座右の銘にするなら・面接での答え方

転勤や引っ越しが多い家で育ち、環境が変わるたびに不安でした。この言葉を知って、場所は仮の宿で大事なのは自分の心の軸だと思えるようになりました。新しい職場にもすぐなじめるのが強みです。

高山こうざん澹黙たんもくなれども禽獣きんじゅう労ろうを告つげずして投より帰つく。深水しんすい言いわざれども魚龍ぎょりゅう倦うむことを憚はばからずして逐おい赴おもむく。

原文(漢文)高山澹黙、禽獣不告労而投帰、深水不言、魚龍不憚倦而逐赴

出典:『性霊集』

出典についてWikiquoteに原文・書き下しつきで『性霊集』の言葉として載る。

意味と背景

現代語訳:高い山は静かで何も言わないが、鳥や獣は苦労をいとわずそこに集まってくる。深い水は黙っているが、魚や竜は疲れも気にせずそこへ向かう。徳のある人は自分から呼びかけなくても、自然に人が集まってくるというたとえ。

座右の銘にするなら・面接での答え方

人を集めようと声を張るより、自分が中身のある人になる方が大事だと考えています。部活でも口数は少ないけれど練習を欠かさない先輩の周りに後輩が集まっていました。そんな人を目指してこの言葉を選びました。

10出典あり#挑戦#勇気#勉強
親おやを辞じして師しに就つき、飾かざりを落おとして道みちに入いる。

出典:『性霊集』

出典についてWikiquoteに『性霊集』の言葉として載る。漢文原文はWeb上で確認できなかったため空欄。

意味と背景

現代語訳:親のもとを離れて師について学び、髪をそり落として仏の道に入った。空海自身が、役人になる道を捨てて出家を選んだ経歴を語ったもの。安定した道を捨ててでも、本当に学びたいことへ進む決意が読み取れる。

座右の銘にするなら・面接での答え方

周りが進学を勧める中、自分は早く職人の修業に入る道を選びました。家族を説得するのは大変でしたが、この言葉に背中を押されました。決めた道で一人前になることで、その選択を正しかったものにしたいです。

11出典あり#お金#人生#心
ただ眼前がんぜんの利りのみを見みる。何なんぞ地獄じごくの火ひを知しらん。

出典:『秘蔵宝鑰』(十住心の第一・異生羝羊心の詩)(830年)

出典について『秘蔵宝鑰』で心の段階の一番目(欲に流されるだけの心)を詠んだ詩の一節。書き下しは「エンサイクロメディア空海」で照合。漢文原文は確認できなかったため空欄。

意味と背景

現代語訳:迷った人は、目の前の得だけを見て、その先にある大きな報いに気づかない。目先の利益に飛びつくと、後で取り返しのつかない結果を招くという警告で、今の仕事やお金の判断にもそのまま当てはまる。

座右の銘にするなら・面接での答え方

アルバイトで、楽に稼げるという誘いを断ったことがあります。後でそれが危ない仕事だと分かりました。目の前の得だけで決めず、その先まで考える。そのための自分への合図がこの言葉です。

12出典あり#心#幸せ#前向き
自心じしんの天獄てんごくたることを知しらず。

出典:『秘蔵宝鑰』(十住心の第六・他縁大乗心の詩)(830年)

出典について『秘蔵宝鑰』の詩の一節(「自心の天・獄たることを知らず、豈に唯心の禍灾を除くことを悟らんや」)。書き下しは「エンサイクロメディア空海」で照合。漢文原文は確認できなかったため空欄。

意味と背景

現代語訳:人は、自分の心そのものが天国にも地獄にもなることを知らない。幸せや苦しみは外から与えられるのではなく、自分の心がつくり出しているのだ、という教え。

座右の銘にするなら・面接での答え方

同じ部活の練習でも、つらいと思う日と楽しいと思う日がありました。違うのは自分の心だけだと気づいてから、気持ちの切り替えがうまくなりました。この言葉は心の持ち方の原点です。

人物の説明の参考:https://ja.wikipedia.org/wiki/空海

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