イラスト(AIで作成)・本人の写真ではありませんマルクス・アウレリウスの名言
マルクス・アウレリウス・アントニヌス|121〜180年|古代ローマ|ローマ皇帝・哲学者
「五賢帝」の最後の一人に数えられるローマ皇帝。ストア派の哲学を学び、戦争や疫病の対応に追われる陣中で、自分を戒めるためのメモをギリシャ語で書きためた。これが後に『自省録』として読まれるようになり、怒りや不安との付き合い方、今を生きる心構えを説く本として今も世界中で読まれている。
のせている言葉:16こ(出典あり 13・実は言っていない 3)更新:2026-10-20
この人の名言の一覧(16こ)
- 善い人とはどういう人かを論じるのは、もうやめよ。…
- 一番よい仕返しは、相手と同じようにならないことだ…
- 幸せに生きるために必要なものは、ごくわずかである…
- 行く手をさえぎるものが、かえって道を進める助けに…
- 正しくないなら、するな。本当でないなら、言うな。
- 一万年も生きるかのようにふるまうな。
- いつも思い浮かべていることが、そのままあなたの心…
- 世界は移り変わり、人生は思いなしである。
- 誰の身にも、その人が耐えられないことは起こらない…
- 人が生きているのは、この今という、ほんの一瞬だけ…
- 未来のことで心を乱すな。必要になれば、今使ってい…
- まっすぐ立っているべきだ。人に支えられて立つので…
- あなたがすべてを忘れる日は近い。すべての人があな…
- 私たちが聞くものはすべて意見であって事実ではない…
- よく生きよ。
- 朝起きたら、生きていて、息をし、考え、楽しみ、愛…
それぞれの名言に、出典(どの本・手紙・演説か)と、確かさのしるし(出典あり伝承・出典未確認実は言っていない)をつけています。外国語の言葉は運営者が原文から訳しました。
善い人とはどういう人かを論じるのは、もうやめよ。善い人であれ。
原文(原文)Μηκέθ᾽ ὅλως περὶ τοῦ οἷόν τινα εἶναι τὸν ἀγαθὸν ἄνδρα διαλέγεσθαι, ἀλλὰ εἶναι τοιοῦτον.
出典:『自省録』第10巻 第16節(170〜180ごろ年)
出典について『自省録』のギリシャ語原文。英語版Wikiquoteにギリシャ語と英訳が載っている。
意味と背景
立派な人の条件をあれこれ議論している暇があったら、今すぐそういう人として行動せよ、という自分への叱咤。皇帝として哲学を学んだマルクスは、知識を語ることより実際に行うことを重んじた。考えるだけで動かない自分を戒める言葉。
座右の銘にするなら・面接での答え方
理想のリーダー像を語るのは得意でも、行動が伴わない時期がありました。この言葉を知ってから、まず自分が一番に片づけや準備をするようにしています。語るより先にやってみせる人でありたい、というのが私の目標です。
一番よい仕返しは、相手と同じようにならないことだ。
原文(原文)Ἄριστος τρόπος τοῦ ἀμύνεσθαι τὸ μὴ ἐξομοιοῦσθαι.
出典:『自省録』第6巻 第6節(170〜180ごろ年)
出典について『自省録』のギリシャ語原文(ギリシャ語版Wikisource)。英語版Wikiquoteにも英訳がある。
意味と背景
ひどいことをされた時、同じやり方でやり返せば、自分も相手と同じ程度の人間になってしまう。だから最上の仕返しは、相手のまねをせず、自分の正しさを保つことだという意味。怒りに振り回されないための、短く強い自戒の言葉。
座右の銘にするなら・面接での答え方
陰口を言われた時、言い返したくなる気持ちをこの言葉で止めました。同じことをしなかったおかげで、後で周りの信頼を得られたと思います。腹が立つ時ほど相手と同じ土俵に下りない、と決めています。
幸せに生きるために必要なものは、ごくわずかである。
原文(原文)ἐν ὀλιγίστοις κεῖται τὸ εὐδαιμόνως βιῶσαι
出典:『自省録』第7巻 第67節(底本により第68節)(170〜180ごろ年)
出典について『自省録』のギリシャ語原文。英語版Wikiquoteとギリシャ語版Wikisourceで確認。節の番号は版によって1つずれる。
意味と背景
幸せはたくさんの物や名声から来るのではなく、ほんの少しの大切なことで決まるという意味。皇帝としてあらゆる物を持てたマルクスが、それでも幸せの元は自分の心の持ち方にあると自分に言い聞かせた言葉で、足るを知る考えに通じる。
座右の銘にするなら・面接での答え方
一人暮らしを始めて、物を増やしても満足は続かないと気づきました。今は健康と、話せる友人と、打ち込める仕事があれば十分と考えています。必要なものが少ない人は迷いも少ない、と思ってこの言葉を大事にしています。
行く手をさえぎるものが、かえって道を進める助けになる。
原文(原文)πρὸ ἔργου γίνεται τὸ τοῦ ἔργου τούτου ἐφεκτικὸν καὶ πρὸ ὁδοῦ τὸ τῆς ὁδοῦ ταύτης ἐνστατικόν.
出典:『自省録』第5巻 第20節(170〜180ごろ年)
出典について『自省録』のギリシャ語原文(ギリシャ語版Wikisource)。英語版Wikiquoteにも「The impediment to action advances action」の訳で載っている。
意味と背景
仕事を妨げる出来事も、心の持ち方しだいで仕事を進める材料に変えられるという意味。邪魔をする人がいれば忍耐を学ぶ機会になり、障害そのものが新しい道になる。困難を嘆くより、それをどう使うかを考えよという教え。
座右の銘にするなら・面接での答え方
大会直前にけがをした時、上半身だけの練習に切りかえたら、かえって体幹が強くなりました。この言葉の通り、障害が新しい道を教えてくれた経験です。仕事でも予定外のトラブルを、やり方を見直す機会として使いたいです。
正しくないなら、するな。本当でないなら、言うな。
原文(原文)Εἰ μὴ καθήκει, μὴ πράξῃς· εἰ μὴ ἀληθές ἐστι, μὴ εἴπῃς.
出典:『自省録』第12巻 第17節(170〜180ごろ年)
出典について『自省録』のギリシャ語原文(ギリシャ語版Wikisource)。英語版Wikiquoteにも英訳がある。
意味と背景
行動と言葉についての、もっとも単純な基準を示した一文。してよいことかどうか迷ったら、正しいかを問い、口にする前には本当かを問う。皇帝という大きな権力を持つ立場だからこそ、自分の言動を短い物差しで点検し続けた様子がうかがえる。
座右の銘にするなら・面接での答え方
うわさ話に乗りそうになった時、「本当でないなら言うな」を思い出します。確かめていない話は人に伝えない、と決めてからは、人間関係のもめごとに巻き込まれなくなりました。仕事の報告でも事実だけを伝えるよう心がけています。
一万年も生きるかのようにふるまうな。
原文(原文)Μὴ ὡς μύρια μέλλων ἔτη ζῆν.
出典:『自省録』第4巻 第17節(底本により第16節)(170〜180ごろ年)
出典について『自省録』のギリシャ語原文(ギリシャ語版Wikisource)。英語版Wikiquoteにも英訳がある。節の番号は版によって1つずれる。
意味と背景
人生がいつまでも続くかのように思っていると、善いことを先のばしにしてしまう。死はいつ来るか分からないのだから、生きているうちに、できるうちに善い人であれ、という続きの言葉とセットになっている。今を大切にせよという戒め。
座右の銘にするなら・面接での答え方
「そのうち」と言って祖母に会いに行かないうちに、祖母が入院しました。それからは会いたい人には早めに会い、やりたいことは今年中に始めるようにしています。時間が無限にあると思わないことを、この言葉に教わりました。
いつも思い浮かべていることが、そのままあなたの心になる。魂は考えの色に染まるからだ。
原文(原文)Οἷα ἂν πολλάκις φαντασθῇς, τοιαύτη σοι ἔσται ἡ διάνοια· βάπτεται γὰρ ὑπὸ τῶν φαντασιῶν ἡ ψυχή.
出典:『自省録』第5巻 第16節(170〜180ごろ年)
出典について『自省録』のギリシャ語原文(ギリシャ語版Wikisource)。よく出回る「人生の幸福は思考の質で決まる」は、この節を言いかえた形で、原文そのままではない。
意味と背景
布が染料の色に染まるように、人の心はくり返し思い描くことの色に染まっていくという意味。不平ばかり考えれば不平の多い心になり、善いことを考えれば善い心になる。だから何を考える習慣を持つかを自分で選べ、という教え。
座右の銘にするなら・面接での答え方
以前は失敗した場面ばかり思い返していましたが、この言葉を知ってから、寝る前に「今日うまくいったこと」を3つ書くようにしました。考える中身を変えると気持ちも変わりました。心の色は自分で選べると信じています。
世界は移り変わり、人生は思いなしである。
原文(原文)ὁ κόσμος ἀλλοίωσις, ὁ βίος ὑπόληψις.
出典:『自省録』第4巻 第3節(170〜180ごろ年)
出典について『自省録』のギリシャ語原文(ギリシャ語版Wikisource)。英語版Wikiquoteにも載っている。
意味と背景
世の中のものはすべて変化し続け、私たちが感じる人生の良し悪しは、物事そのものより受け止め方で決まるという意味。苦しい時は、この二つを思い出せと自分に書き残した。出来事を変えられなくても、見方は変えられるという考え。
座右の銘にするなら・面接での答え方
部署が変わって戸惑った時、変化は当たり前で、つらいかどうかは自分の見方しだいだと考え直せました。新しい仕事を「覚えることが増える機会」と受け止めたら楽になりました。変化に強い人でありたいと思っています。
誰の身にも、その人が耐えられないことは起こらない。
原文(原文)Οὐδὲν οὐδενὶ συμβαίνει ὃ οὐχὶ ἐκεῖνο πέφυκε φέρειν.
出典:『自省録』第5巻 第18節(170〜180ごろ年)
出典について『自省録』のギリシャ語原文(ギリシャ語版Wikisource)。英語版Wikiquoteにも載っている。
意味と背景
人は生まれつき、自分に起こる出来事に耐える力を持っているという意味。マルクスは、同じ出来事でも平気な人がいるのだから、つらさの多くは本当の重さより恐れから来ると考えた。苦しい時に自分を支えるための言葉として書かれている。
座右の銘にするなら・面接での答え方
受験に失敗した時、この言葉を手帳に書いて浪人の一年を乗り切りました。自分には乗り越える力があると思えると、目の前のことに集中できます。仕事で大きな壁にぶつかっても、まず落ち着いて一歩ずつ進めるつもりです。
人が生きているのは、この今という、ほんの一瞬だけだ。
原文(原文)ὅτι μόνον ζῇ ἕκαστος τὸ παρὸν τοῦτο, τὸ ἀκαριαῖον
出典:『自省録』第3巻 第10節(170〜180ごろ年)
出典について『自省録』のギリシャ語原文(ギリシャ語版Wikisource)。英語版Wikiquoteにも英訳がある。
意味と背景
過去はもう過ぎ去り、未来はまだ分からない。人が本当に持っているのは今この瞬間だけだ、という意味。だから過去を悔やんだり先を心配したりするより、目の前の今に力を注げという、ストア派らしい教えになっている。
座右の銘にするなら・面接での答え方
試合でミスをすると引きずる性格でしたが、この言葉で「次の一球」に集中できるようになりました。終わったことより今やれることを考えるのが私のやり方です。仕事でも、目の前の一件を丁寧に仕上げることを大切にしています。
未来のことで心を乱すな。必要になれば、今使っているのと同じ理性を持って、そこへ行くのだから。
原文(原文)Τὰ μέλλοντα μὴ ταρασσέτω· ἥξεις γὰρ ἐπ᾽ αὐτά, ἐὰν δεήσῃ, φέρων τὸν αὐτὸν λόγον ᾧ νῦν πρὸς τὰ παρόντα χρᾷ.
出典:『自省録』第7巻 第8節(170〜180ごろ年)
出典について『自省録』のギリシャ語原文(ギリシャ語版Wikisource)。英語版Wikiquoteにも英訳がある。
意味と背景
先のことを心配しても仕方がない。その時が来たら、今の問題に向き合っているのと同じ考える力で向き合えばよい、という意味。未来の自分も今の自分と同じ道具を持っているのだから、取り越し苦労は要らないと励ましている。
座右の銘にするなら・面接での答え方
就職してやっていけるか不安だった時、この言葉で落ち着きました。今のアルバイトで困りごとを乗り越えてきたやり方は、先でも使えるはずです。不安な未来より、今日の課題を一つずつ片づけることに力を使っています。
まっすぐ立っているべきだ。人に支えられて立つのではなく。
原文(原文)ὀρθὸν οὖν εἶναι χρή, οὐχὶ ὀρθούμενον.
出典:『自省録』第3巻 第5節(170〜180ごろ年)
出典について『自省録』のギリシャ語原文(ギリシャ語版Wikisource)。英語版Wikiquoteにも英訳がある。
意味と背景
人に言われて正しくふるまうのではなく、自分の力で正しくあれという意味。見張られているから真面目にするのでは、支えがなくなれば倒れてしまう。誰も見ていなくても自分の足で立てる人であれと、皇帝が自分に言い聞かせた言葉。
座右の銘にするなら・面接での答え方
先生や上司が見ている時だけ頑張るのは嫌だと思い、この言葉を選びました。一人で残業する日も、手順を省かずに作業するようにしています。誰かに支えられなくても自分で決めたことを守れる、それが私の目指す姿です。
あなたがすべてを忘れる日は近い。すべての人があなたを忘れる日も近い。
原文(原文)Ἐγγὺς μὲν ἡ σὴ περὶ πάντων λήθη, ἐγγὺς δὲ ἡ πάντων περὶ σοῦ λήθη.
出典:『自省録』第7巻 第21節(170〜180ごろ年)
出典について『自省録』のギリシャ語原文(ギリシャ語版Wikisource)。英語版Wikiquoteにも載っている。
意味と背景
人の一生も名声もすぐに忘れられる、はかないものだという意味。皇帝であっても例外ではない。だから人の評判を気にして心をすり減らすより、今なすべきことを正しく行えばよい、という考えにつながる言葉で、見栄から心を解き放つ。
座右の銘にするなら・面接での答え方
人の目を気にしすぎて動けなかった時に、この言葉で肩の力が抜けました。どうせ皆すぐ忘れるのだから、恥ずかしがらずに挑戦しようと思えます。評価より中身を大事にして、目の前の仕事に打ち込みたいです。
私たちが聞くものはすべて意見であって事実ではない。見るものはすべて見方であって真実ではない。
原文(英語)Everything we hear is an opinion, not a fact. Everything we see is a perspective, not the truth.
出典:『自省録』にはなし(英語版Wikiquote「Misattributed」)
本当の出どころ『自省録』の言葉としてネットで広く出回るが、原文には存在しない。『自省録』には「すべては思いなしである」(第2巻第15節)など意見についての言葉はあるが、「見方(perspective)」と結びつけた文はどこにもない。
意味と背景
人の話や目に入るものをうのみにせず、それは誰かの見方にすぎないと意識せよ、という現代的な戒め。内容は分かりやすいが、本物の『自省録』は「すべては思いなし」と短く言うだけで、この二段の言い回しは後から作られたもの。
この言葉の使い方
情報を確かめる大切さを語るなら、この言葉自体が「本人は言っていない例」だという話がぴったりです。面接では「有名な言葉でも原文を確かめたら無かった。だから仕事でも一次情報を確認する」と結ぶと説得力が出ます。
よく生きよ。
原文(英語)Live a good life.
出典:『自省録』にはなし(英語版Wikiquote「Misattributed」)
本当の出どころ英語版Wikiquoteによれば、2009年より前に印刷された例が見つからず、インターネット上で広まった言葉。『自省録』第2巻の「神々がいるなら恐れることはない」という一節をもとに、誰かが大きく書きかえたものと考えられている。
意味と背景
信仰の形より、どれだけ善く生きたかが大事だという考え。本物の『自省録』第2巻にも、神々がいてもいなくても善く生きれば恐れることはない、という趣旨はあるが、この長い言い回しは近年に作られ、皇帝の名前で広まった。
この言葉の使い方
座右の銘には本物の原文の方をすすめます。面接で使うなら「よく生きることに集中する」という考えだけを自分の言葉で語り、ネットの名言には作りかえも多いので原典に当たるようにしている、と添えると好印象です。
朝起きたら、生きていて、息をし、考え、楽しみ、愛せることが、どれほど尊い恵みかを思え。
原文(英語)When you arise in the morning, think of what a precious privilege it is to be alive - to breathe, to think, to enjoy, to love.
出典:エルバート・ハバード『ザ・フラ』第12巻第6号 171ページ(英語版Wikiquote「Misattributed」)
本当の出どころマルクス・アウレリウスの言葉として出回るが、本当の出どころはアメリカの作家エルバート・ハバード(1915年没)の雑誌『ザ・フラ』。『自省録』第5巻冒頭に朝の起き方についての一節はあるが、内容は「人間の仕事をするために起きよ」という別のもの。
意味と背景
毎朝、生きていること自体を恵みとして感じよ、という前向きな言葉。マルクス本人の『自省録』の朝の一節は、寝床から出たくない自分を「人として働くために起きよ」と叱るもので、雰囲気がかなり違う。広まる間に作者名が入れかわった例。
この言葉の使い方
朝の習慣として感謝を語りたいなら、作者をハバードと正しく紹介しましょう。面接では「朝、生きていることに感謝してから一日を始める」と話し、マルクス作と思っていたが調べたら違ったという話を添えると印象に残ります。
人物の説明の参考:https://ja.wikipedia.org/wiki/マルクス・アウレリウス・アントニヌス
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