出典:国立国会図書館「近代日本人の肖像」(https://www.ndl.go.jp/portrait/)宮沢賢治の名言
宮沢賢治|1896〜1933年|日本|詩人・童話作家・農業指導者
岩手県花巻の質屋・古着商の家に生まれ、盛岡高等農林学校で農芸化学を学んだ。農学校の教師をしながら詩集『春と修羅』と童話集『注文の多い料理店』を自費に近い形で出したが、生前はほとんど認められなかった。羅須地人協会を作って農民に稲作や肥料の指導をし、37歳で病死した。死後『銀河鉄道の夜』や手帳の「雨ニモマケズ」が知られ、国民的作家となった。
のせている言葉:13こ(出典あり 13)更新:2026-10-20
この人の名言の一覧(13こ)
- 雨ニモマケズ 風ニモマケズ 雪ニモ夏ノ暑サニモマ…
- アラユルコトヲ ジブンヲカンジョウニ入レズニ ヨ…
- ミンナニデクノボートヨバレ ホメラレモセズ クニ…
- 世界がぜんたい幸福にならないうちは個人の幸福はあ…
- 正しく強く生きるとは銀河系を自らの中に意識してこ…
- われらは世界のまことの幸福を索ねよう 求道すでに…
- 僕はもうあのさそりのようにほんとうにみんなの幸の…
- けれどもほんとうのさいわいは一体何だろう。
- ほんとうにどんなつらいことでもそれがただしいみち…
- わたくしといふ現象は仮定された有機交流電燈のひと…
- わたしたちは、氷砂糖をほしいくらゐもたないでも、…
- これらのちいさなものがたりの幾きれかが、おしまひ…
- あゝ全くたれがかしこくたれが賢くないかはわかりま…
それぞれの名言に、出典(どの本・手紙・演説か)と、確かさのしるし(出典あり伝承・出典未確認実は言っていない)をつけています。外国語の言葉は運営者が原文から訳しました。
雨ニモマケズ 風ニモマケズ 雪ニモ夏ノ暑サニモマケヌ 丈夫ナカラダヲモチ
出典:〔雨ニモマケズ〕手帳に書かれたメモ(1931年11月3日の執筆と推定)
出典について青空文庫〔雨ニモマケズ〕(底本は『【新】校本宮澤賢治全集』手帳本文篇)にある。賢治が作品として発表したものではなく、病床で使っていた手帳に書き付けられ、死後に見つかった。題名もないため〔 〕付きで呼ばれる。冒頭のページに「11.3.」の書き込みがあり、1931年11月3日の執筆と推定されている(Wikipedia「雨ニモマケズ」)。
意味と背景
雨にも風にも、雪にも夏の暑さにも負けない、丈夫な体を持ち…と始まる。病気で寝こんでいた賢治が、こうありたいという願いを手帳に書いたもので、強い人の宣言というより、弱っている自分への祈りに近い言葉である。
座右の銘にするなら・面接での答え方
「負けない」より「こうありたい」と願う言葉だと知ると、使い方が変わります。面接では、体調を崩した時期を経て体づくりを始めた経験などと合わせ、目標を祈りのように持ち続けることの大切さを話せます。
アラユルコトヲ ジブンヲカンジョウニ入レズニ ヨクミキキシワカリ ソシテワスレズ
出典:〔雨ニモマケズ〕手帳(1931年)
出典について青空文庫〔雨ニモマケズ〕の本文にある。
意味と背景
どんなことも自分の損得を勘定に入れずに、よく見て聞いて理解し、そして忘れない、という意味。自分を後回しにして相手や物事を正しく知ろうとする姿勢を、なりたい人の条件の一つとして挙げている。
座右の銘にするなら・面接での答え方
話を聞く時、自分がどう思われるかを考えずに相手の言葉をよく聞くことを心がけています。面接では、傾聴を大切にしている具体的な場面と一緒に、この一節を自分の目標として紹介すると伝わりやすいです。
ミンナニデクノボートヨバレ ホメラレモセズ クニモサレズ サウイフモノニ ワタシハナリタイ
出典:〔雨ニモマケズ〕手帳(1931年)結び
出典について青空文庫〔雨ニモマケズ〕の結び。このあと手帳には「南無無辺行菩薩」など仏の名が書き連ねられている。
意味と背景
みんなに役立たずと呼ばれ、ほめられもせず、苦にもされない、そういう者に私はなりたい、という結び。東に病気の子があれば看病し、西に疲れた母があれば稲を背負う、と人のために動きながら、目立たないことを望んでいる。
座右の銘にするなら・面接での答え方
評価されるためでなく、気づいた人がやればいい仕事を黙ってやれる人になりたいと思っています。面接では、誰にも頼まれずに続けてきた小さな役割を例に、この結びを自分の理想として話すと人柄が伝わります。
世界がぜんたい幸福にならないうちは個人の幸福はあり得ない
出典:「農民芸術概論綱要」序論(1926年頃)
出典について青空文庫「農民芸術概論綱要」の「序論」にある。羅須地人協会での講義のために書かれたとされる綱要(箇条書きの要点)。
意味と背景
世界全体が幸せにならないうちは、自分ひとりの幸せはありえない、という意味。自分の意識は個人から社会、宇宙へと広がっていくと続く。農民と共に生きようとした賢治の、幸せを分かち合うものとして考える思想の核にあたる。
座右の銘にするなら・面接での答え方
自分だけ良ければいいという考えではなく、周りも良くなってこそ自分も幸せになれると考えています。面接ではボランティアやチームでの経験と合わせて、「みんなの幸せの中に自分の幸せがある」と話すと良いです。
正しく強く生きるとは銀河系を自らの中に意識してこれに応じて行くことである
出典:「農民芸術概論綱要」序論(1926年頃)
出典について青空文庫「農民芸術概論綱要」の「序論」にある。
意味と背景
正しく強く生きるとは、銀河系というとてつもなく大きな世界を自分の中に感じ、それにふさわしく生きることだ、という意味。目の前の損得ではなく、宇宙規模の視点を持って生き方を決めよ、という賢治らしい壮大な言葉。
座右の銘にするなら・面接での答え方
小さなことで悩んだ時、宇宙から見たらどうかと考えると気持ちが整理されます。面接では、大きな視点で物事を考える習慣の例として紹介でき、理系の志望者なら星や宇宙への興味と結びつけて話せます。
われらは世界のまことの幸福を索ねよう 求道すでに道である
出典:「農民芸術概論綱要」序論(1926年頃)
出典について青空文庫「農民芸術概論綱要」の「序論」の結びにある。
意味と背景
私たちは世界の本当の幸せを探し求めよう。道を求めて歩くこと、そのものがもう道なのだ、という意味。答えにたどり着けるかどうかより、求め続ける姿勢そのものに価値があるという考えで、序論を締めくくっている。
座右の銘にするなら・面接での答え方
将来の目標がまだ定まっていない自分を励ましてくれる言葉です。面接では「答えを探して動いている今の過程も大事にしている」と話し、いろいろな体験に挑戦してきたことを具体的に添えると前向きに伝わります。
僕はもうあのさそりのようにほんとうにみんなの幸のためならば僕のからだなんか百ぺん灼いてもかまわない。
出典:『銀河鉄道の夜』九「ジョバンニの切符」
出典について青空文庫『銀河鉄道の夜』(底本・ちくま文庫『宮沢賢治全集』)の「九、ジョバンニの切符」にある、主人公ジョバンニのせりふ。賢治の死後に原稿から刊行された作品。
意味と背景
自分の命を誰かのために使えなかったことを悔いて、夜空を照らす火になったさそりのように、みんなの幸せのためなら自分の体など何度焼かれてもいい、とジョバンニが誓う。自己犠牲の決意を、子どもの素直な言葉で語っている。
座右の銘にするなら・面接での答え方
言葉どおりの自己犠牲を勧めるのではなく、「人の役に立つことに全力を尽くしたい」という意味で紹介するのがおすすめです。医療や福祉を志望する人なら、志望動機の芯としてこのせりふを挙げられます。
けれどもほんとうのさいわいは一体何だろう。
出典:『銀河鉄道の夜』九「ジョバンニの切符」
出典について青空文庫『銀河鉄道の夜』の「九、ジョバンニの切符」にある、ジョバンニのせりふ。カムパネルラは「僕わからない」と答える。
意味と背景
みんなの幸いのためなら何でもすると誓った直後に、ジョバンニが本当の幸いとは何だろうと問う。親友カムパネルラも分からないと答える。答えのない問いを抱えたまま「僕たちしっかりやろうねえ」と進んでいく、物語の中心にある問い。
座右の銘にするなら・面接での答え方
「本当の幸せとは何か」を自分なりに考え続けることを大切にしています。面接で人生観を聞かれた時、答えを言い切るより、この問いを持ち続けていると話すほうが誠実に伝わる場合があります。
ほんとうにどんなつらいことでもそれがただしいみちを進む中でのできごとなら峠の上りも下りもみんなほんとうの幸福に近づく一あしずつですから。
出典:『銀河鉄道の夜』九「ジョバンニの切符」
出典について青空文庫『銀河鉄道の夜』の「九、ジョバンニの切符」にある、燈台守のせりふ。
意味と背景
どんなにつらいことでも、正しい道を進む途中の出来事なら、峠の上りも下りもすべて本当の幸せに近づく一歩一歩なのだ、という意味。船の事故で亡くなった姉弟たちを、燈台守がなぐさめる場面の言葉で、苦しみにも意味を見出させてくれる。
座右の銘にするなら・面接での答え方
受験でつらい時期に、この言葉で「今の苦労も一歩ずつ」と思えました。面接では困難を乗り越えた経験を話す前置きに使え、上りも下りも無駄ではなかったと振り返ると前向きな印象になります。
わたくしといふ現象は仮定された有機交流電燈のひとつの青い照明です
出典:詩集『春と修羅』序(1924年刊)
出典について青空文庫『春と修羅』の「序」の書き出し。生前に出た唯一の詩集。
意味と背景
「わたし」というものは、決まった実体ではなく、景色やみんなと一緒にせわしく点いたり消えたりしながら、それでも確かに灯り続ける電灯の青い光のような現象だ、という意味。自分を周りとのつながりの中で生まれる光として捉えた、科学と詩が混ざった表現。
座右の銘にするなら・面接での答え方
自分は周りの人や環境とのつながりの中でできている、と考えるきっかけになった言葉です。面接では「一人でできたことは少なく、周りのおかげで今の自分がある」と感謝を伝える時に、個性的な引用として使えます。
わたしたちは、氷砂糖をほしいくらゐもたないでも、きれいにすきとほつた風をたべ、桃いろのうつくしい朝の日光をのむことができます。
出典:『注文の多い料理店』序(1923年12月20日付、1924年刊)
出典について青空文庫『注文の多い料理店』序の書き出し。生前に出た唯一の童話集の序文。
意味と背景
お菓子を欲しいだけ持っていなくても、澄んだ風を食べ、桃色の朝日を飲むことはできる、という意味。お金や物がなくても、自然の美しさを味わう心があれば人は豊かになれるという、賢治の童話全体に通じる考えが表れている。
座右の銘にするなら・面接での答え方
お金をかけなくても楽しめることを見つけるのが得意です、という自己紹介に使える言葉です。面接では、身近な自然や日常の中に喜びを見つける自分の性格を、この序文を借りて伝えると印象に残ります。
これらのちいさなものがたりの幾きれかが、おしまひ、あなたのすきとほつたほんたうのたべものになることを、どんなにねがふかわかりません。
出典:『注文の多い料理店』序(1923年12月20日付、1924年刊)
出典について青空文庫『注文の多い料理店』序の結び。
意味と背景
この小さな物語のいくつかが、最後にはあなたにとって透き通った本当の食べ物、つまり心の栄養になることを、どんなに願っているか分からない、という意味。読者の心を育てたいという、作者のまっすぐな願いがこめられている。
座右の銘にするなら・面接での答え方
自分が作ったものや伝えた言葉が、誰かの心の栄養になればうれしいと考えています。教育や出版、ものづくりの仕事を志望する人なら、志望動機の締めくくりとして使える言葉です。
あゝ全くたれがかしこくたれが賢くないかはわかりません。
出典:童話「虔十公園林」
出典について青空文庫「虔十公園林」の本文にある、村を訪れた博士のせりふ。
意味と背景
みんなにばかにされていた虔十が植えた杉林が、何十年も後に子どもたちの大切な遊び場として残った。それを見た博士が、誰がかしこくて誰がかしこくないかなど分からない、と言う。人を見た目や評判で決めつけることへの戒め。
座右の銘にするなら・面接での答え方
人を第一印象で判断しないことを大切にしています。面接では、周りから評価されていなかった仲間の良さに気づいて一緒に成果を出した経験と合わせて、この言葉を紹介すると人柄が伝わります。
人物の説明の参考:https://ja.wikipedia.org/wiki/宮沢賢治
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