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出典:国立国会図書館「近代日本人の肖像」(https://www.ndl.go.jp/portrait/ ) 新渡戸稲造の名言 新渡戸稲造|1862〜1933年|日本|教育者・農学者・思想家
盛岡藩士の家に生まれ、札幌農学校で学んでキリスト教徒となった。アメリカ・ドイツに留学し、英語で書いた『Bushido: The Soul of Japan(武士道)』で日本人の道徳を世界に紹介した。第一高等学校校長、東京女子大学の初代学長を務め、国際連盟事務次長として国際協調に力を尽くした。旧五千円札の肖像として知られる。
のせている言葉:12こ(出典あり 11・伝承・出典未確認 1)更新:2026-10-20
この人の名言の一覧(12こ) 騎士道は、その象徴である桜の花と同じく、日本の土… 勇気とは、正しいことを行うことである。 落ち着きとは、静まっている勇気である。 礼儀が、ただ品の悪さを恐れてのものなら、それは貧… 武士道は独立した道徳の決まりとしては消えるかもし… 真の成功なるものは、己れの本心に背かず、己れの義… 成敗は実に世の眼には見えないものである。 勝ちつつある時に、「待てよ」と一歩を控えることは… マア十年待て 君に十貫目の力があるなら八貫目だけ出してあとの二… 十分に力を出す者に限って、おのれに十二分の力があ… われ太平洋の橋とならん
それぞれの名言に、出典 (どの本・手紙・演説か)と、確かさのしるし(出典あり 伝承・出典未確認 実は言っていない )をつけています。外国語の言葉は運営者が原文から訳しました。
騎士きし 道どう は、その象徴しょうちょう である桜さくら の花はな と同おな じく、日本にほん の土つち に根ね ざした花はな である。原文(英語) Chivalry is a flower no less indigenous to the soil of Japan than its emblem, the cherry blossom.
出典:『Bushido: The Soul of Japan(武士道)』第1章「Bushido as an Ethical System」冒頭(1899年)
出典について Project Gutenberg所収の英語原文(1905年改訂版)の本文第1章の書き出しにある。日本語は原文からの自分の訳。
意味と背景 武士の道徳(武士道)は、外から持ちこまれたものではなく、桜と同じように日本の土から自然に咲いた花だ、という意味。続けて、それは歴史の標本ではなく今も生きて力を持つものだと書く。西洋の読者に日本の心を桜にたとえて紹介した有名な書き出し。
座右の銘にするなら・面接での答え方 座右の銘というより、英語で日本文化を伝える手本として紹介できます。面接では、外国の人に日本のことを説明した経験と合わせ、「身近なたとえで伝えることの大切さを新渡戸から学んだ」と話すと具体的です。
勇気ゆうき とは、正ただ しいことを行おこな うことである。原文(英語) Courage is doing what is right.
出典:『Bushido: The Soul of Japan(武士道)』第4章「Courage, the Spirit of Daring and Bearing」(1899年)
出典について Project Gutenbergの英語原文にある。孔子の「義を見て為さざるは勇なきなり」(英訳で引用)を、新渡戸が肯定文に言い直した形。日本語は自分の訳。
意味と背景 正しいと分かっていてやらないのは勇気がないということ。それを裏返せば、勇気とは正しいことを行うことだ、という定義。命知らずの無茶を勇気と呼ぶのは誤りだと続け、勇気を正しさと結びつけて説明している。
座右の銘にするなら・面接での答え方 いじめを見て見ぬふりをしなかった経験など、正しいと思うことを行動に移した話と相性の良い言葉です。面接では「勇気は大胆さではなく、正しいことをやる力」と自分の定義として紹介すると印象に残ります。
落お ち着つ きとは、静しず まっている勇気ゆうき である。原文(英語) Tranquillity is courage in repose.
出典:『Bushido: The Soul of Japan(武士道)』第4章「Courage, the Spirit of Daring and Bearing」(1899年)
出典について Project Gutenbergの英語原文にある。直前に「勇気の精神的な面は、沈着、すなわち心の落ち着きに表れる」とある(Wikiquote日本語版が新渡戸の言葉とする「勇気が人の精神に宿っている姿は、沈着…」は、この部分の訳とみられる)。日本語は自分の訳。
意味と背景 大胆な行動が動いている勇気だとすれば、落ち着きは止まっている勇気だ、という意味。本当に勇敢な人はいつも穏やかで、不意をつかれても動じない、と続く。勇気を派手な行動だけでなく、静かな心の強さとしても捉えている。
座右の銘にするなら・面接での答え方 本番に強い人は、実は落ち着いている人だと部活で感じました。面接では緊張する場面で落ち着いて対応できた経験と合わせ、「落ち着きも勇気の一つ」と考えていると話すと説得力があります。
礼儀れいぎ が、ただ品しな の悪わる さを恐おそ れてのものなら、それは貧まず しい徳とく である。礼儀れいぎ とは、他人たにん の気持きも ちを思おも いやる心こころ が外そと に現あらわ れたものであるべきだ。原文(英語) Politeness is a poor virtue, if it is actuated only by a fear of offending good taste, whereas it should be the outward manifestation of a sympathetic regard for the feelings of others.
出典:『Bushido: The Soul of Japan(武士道)』第6章「Politeness」(1899年)
出典について Project Gutenbergの英語原文にある。日本語は自分の訳。
意味と背景 礼儀正しさが、ただ恥をかきたくない、無作法と思われたくないという気持ちから来ているなら値打ちは低い。本当の礼儀は相手の気持ちを思いやる心が形になったものだ、という意味。外国人が驚く日本人の礼儀の根っこを説明している。
座右の銘にするなら・面接での答え方 接客のアルバイトで、マニュアル通りの言葉より相手を見て声をかけたほうが喜ばれました。面接では「形より思いやり」を礼儀の基本にしていると話し、具体的な気配りの例を一つ添えると良いです。
武士ぶし 道どう は独立どくりつ した道徳どうとく の決き まりとしては消き えるかもしれない。しかしその力ちから が地上ちじょう から滅ほろ びることはない。原文(英語) Bushido as an independent code of ethics may vanish, but its power will not perish from the earth.
出典:『Bushido: The Soul of Japan(武士道)』最終章「The Future of Bushido」(1899年)
出典について Project Gutenbergの英語原文の最終章にある。続けて、象徴である桜の花のように、散った後も香りで人類を祝福するだろうと書く。日本語は自分の訳。
意味と背景 武士という身分がなくなり、武士道という決まりも消えていくだろう。それでもその精神の力は消えず、桜が散っても香りを残すように人々の生き方に残り続ける、という結び。本の冒頭の桜のたとえと響き合っている。
座右の銘にするなら・面接での答え方 形はなくなっても、良い精神は人から人へ受け継がれると信じています。面接では、引退した先輩から受け継いだ心構えを後輩に伝えた経験と合わせて、受け継ぐことの大切さを話す時に使えます。
真しん の成功せいこう なるものは、己おの れの本心ほんしん に背そむ かず、己おの れの義務ぎむ と思おも うことをまっとうするの一点いってん に存そん する。出典:『自警録』第十章「人生の成敗」(1916年)
出典について 青空文庫『自警録』第十章の本文にある。続けて「失敗なるものは、己れの本心に背き、己れの任務を怠るにある」とある。
意味と背景 本当の成功とは、お金や名声ではなく、自分の良心に背かず、自分の務めだと思うことをやり遂げることにある、という意味。南北戦争で敗れたリー将軍を例に、世間が失敗と呼んでも、務めを果たした人は失敗していないと説いた。
座右の銘にするなら・面接での答え方 結果が出なかった大会でも、自分の役割をやり切ったことに誇りを持てたのはこの言葉のおかげです。面接で「成功とは何か」と聞かれた時、自分なりの定義としてこの一文を挙げると考えの深さが伝わります。
成敗せいばい は実じつ に世よ の眼め には見み えないものである。出典:『自警録』第十章「人生の成敗」(1916年)
出典について 青空文庫『自警録』第十章の本文にある。
意味と背景 成功か失敗かは、本当は世間の目には見えない、という意味。今日は十里歩こうと決めて歩き切れば本人にとっては成功だが、他人は事情を知らないので笑ったりほめすぎたりする。成功の物差しは自分の心の中にあると、身近な例えで説いた。
座右の銘にするなら・面接での答え方 周りと比べて落ちこんだ時、自分で決めた目標を達成できたかで考えるようにしています。面接では「他人の評価より、自分で立てた目標に対してどうだったか」で振り返る習慣がある、と話す時に使えます。
勝か ちつつある時とき に、「待ま てよ」と一歩いっぽ を控ひか えることは、わが輩はい はこれを精神せいしん 上じょう の保険ほけん と名な づけたい。出典:『自警録』第十一章「人生の決勝点」(1916年)
出典について 青空文庫『自警録』第十一章の本文にある。
意味と背景 勝っている時こそ一歩引いて、負けた時の準備をしておく。それは会社の準備金や火災保険のような「心の保険」だ、という意味。連戦連勝は続かないのだから、調子の良い時に油断しない人は、負けた時にもみじめにならないと説く。
座右の銘にするなら・面接での答え方 模試で良い結果が出た時ほど、弱点の見直しをするようにしています。面接では「好調な時に次の失敗への備えをする」という自分の習慣を、新渡戸の「精神上の保険」という言葉で紹介すると覚えてもらえます。
マア十じゅう 年ねん 待ま て 出典:『自警録』第十一章「人生の決勝点」(1916年)
出典について 青空文庫『自警録』第十一章にある。「僕はつねに失望する人を慰めんとするとき、あるいは自ら失望し落胆せんとするとき、みずから励まして、『マア十年待て』といっている」という文の中の言葉。
意味と背景 がっかりしている人をなぐさめる時も、自分が落ちこんだ時も、「まあ十年待て」と言うことにしている、という意味。勝ち負けは長い年月を経て初めて決まるもので、世の中の考え方も数年で大きく変わるのだから、目先の結果で絶望するなと説いた。
座右の銘にするなら・面接での答え方 不合格や失敗の直後に、長い目で見ればどうなるかを考えるための合言葉にしています。面接では、挫折から時間をかけて立て直した経験と合わせ、「すぐに結論を出さない」姿勢を話すのに向いています。
君きみ に十貫目じっかんめ の力ちから があるなら八貫目はっかんめ だけ出だ してあとの二貫目にかんめ はとっておけ出典:『自警録』第二十四章「全力と余裕」(1916年)
出典について 青空文庫『自警録』第二十四章にある、ある青年に語った言葉。
意味と背景 力を出し切らず、いつも少しの余裕を残しておけ、という意味。手を抜けということではなく、残した余裕を元手にして力を育て、十貫が十二貫になったら十貫出す、というふうに伸びていけと説く。立ち止まって自分を省みる余地を残せという教え。
座右の銘にするなら・面接での答え方 毎日全力で走り続けて体調を崩した経験から、余力を残して長く続けることを大事にしています。面接では「全力主義」と誤解されないよう、余裕を成長の元手にするという新渡戸の真意まで話すと良いです。
十分じゅうぶん に力ちから を出だ す者もの に限かぎ って、おのれに十二分じゅうにぶん の力ちから があり、十じゅう 二に 分ぶん の力ちから を出だ した者もの がおのれに十じゅう 五ご 分ぶん の力ちから あることがわかってくる。出典:『自警録』第二十四章「全力と余裕」(1916年)
出典について 青空文庫『自警録』第二十四章、「人の力は出せば出す程ふえる」という見出しの段にある。
意味と背景 自分の力を出し切ったと思った人ほど、その底にまだ力があることに気づく。力は一層、二層、三層と深く眠っていて、出せば出すほど増えていく、という意味。前に述べた「余裕を残せ」と矛盾しない、もう一つの面として書かれている。
座右の銘にするなら・面接での答え方 限界だと思った練習の先で、まだ伸びる自分に気づいた経験があります。面接では「限界は思っているより先にある」と話し、目標を少しずつ上げて達成してきた具体的な数字を添えると効果的です。
われ太平たいへい 洋よう の橋はし とならん 出典:若き日の志として伝わる言葉(帝国大学入学時の面接で語ったとされる)
出典について Wikipediaは1884年に「太平洋の架け橋になりたい」と米国に私費留学したと書き、カナダ・ビクトリア市にはこの言葉を刻んだ記念碑があると紹介する。帝国大学の入学面接で語ったという話が広く知られるが、その場の記録や本人の文章での原文は今回確かめられなかった。
意味と背景 日本と西洋の間、太平洋の両岸をつなぐ橋のような人になりたい、という若き日の志。『武士道』を英語で書き、国際連盟事務次長として働き、カナダで亡くなった新渡戸の生涯は、まさにこの言葉の通りになった。
座右の銘にするなら・面接での答え方 国際交流や通訳に関わる進路を志望する人には、志望動機の締めくくりにぴったりの言葉です。面接では、自分がどんな人とどんな人をつなぐ「橋」になりたいのか、具体的に言い換えて話すと良いです。
人物の説明の参考:https://ja.wikipedia.org/wiki/新渡戸稲造
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