共有XLINEFacebookThreads
清少納言の肖像写真
肖像画:歌川国貞(三代豊国)『古今名婦伝 清少納言』(パブリックドメイン)(ファイルのページ)

清少納言の名言

清少納言|966ごろ〜1025ごろ年|日本(平安時代)|作家・歌人・女房

歌人・清原元輔の娘で、一条天皇の中宮定子に仕えた平安時代中期の女性。宮仕えの日々や自然・人への鋭い観察を、明るく機知に富んだ文章で綴った随筆『枕草子』の作者。「春はあけぼの」で始まるこの作品は、『方丈記』『徒然草』とともに日本三大随筆と呼ばれる。漢詩の知識を生かした受け答えでも知られた。本名や正確な生没年は分かっていない。

のせている言葉:10こ(出典あり 10)更新:2026-10-20

この人の名言の一覧(10こ)
  1. 春はあけぼの。やうやう白くなりゆく山ぎは、少しあ…
  2. ただ過ぎに過ぐるもの。帆かけたる舟。人の齢。春、…
  3. 遠くて近きもの。極楽。舟の道。男女の仲。
  4. 近うて遠きもの。宮のほとりの祭。思わぬはらから、…
  5. ありがたきもの。舅にほめらるる婿。また、姑に思わ…
  6. 同じ所に住む人の、かたみに恥じかわし、いささかの…
  7. 夜をこめて鳥のそら音ははかるとも、世に逢坂の関は…
  8. 思わん子を法師になしたらんこそ、心苦しけれ。
  9. ことごとなるもの。法師の言葉。男女の言葉。下衆の…
  10. 心ときめきするもの。雀の子飼。ちご遊ばする所の前…

それぞれの名言に、出典(どの本・手紙・演説か)と、確かさのしるし(出典あり伝承・出典未確認実は言っていない)をつけています。外国語の言葉は運営者が原文から訳しました。

1出典あり#自然#心#幸せ
春はるはあけぼの。やうやう白しろくなりゆく山やまぎは、少すこしあかりて、紫むらさきだちたる雲くもの細ほそくたなびきたる。

出典:『枕草子』第一段

出典について『枕草子』冒頭。Wikisource所収の『國文大觀』本文で確認した(伝本により表記に少し違いがある)。

意味と背景

現代語訳:春は夜明けがいい。だんだん白んでいく山の稜線が少し明るくなって、紫がかった雲が細くたなびいているのが。季節ごとに一番美しい時間を言い切る書き方で、身近な景色の中に美しさを見つける目の鋭さが表れている。

座右の銘にするなら・面接での答え方

朝の通学路で空の色が毎日違うことに気づいてから、この一文が好きになりました。当たり前の景色の中に良いところを見つける目を持ちたい、という意味で座右の銘にしています。人の良いところを見つけるのも得意になりました。

2出典あり#時間#人生
ただ過すぎに過かぐるもの。帆ほかけたる舟ふね。人ひとの齢よわい。春はる、夏なつ、秋あき、冬ふゆ。

出典:『枕草子』「ただ過ぎに過ぐるもの」の段

出典について『枕草子』の「ものづくし」の段の一つ。『國文大觀』本では「帆あげたる舟」、三巻本系では「帆かけたる舟」。

意味と背景

現代語訳:ただひたすら過ぎていくもの。帆を上げて走る舟。人の年齢。春、夏、秋、冬。たった数語で、時間が止まらずに流れていくことを鮮やかに示した段。年齢と季節を舟と並べることで、時の速さを実感させる。

座右の銘にするなら・面接での答え方

高校三年間があっという間に過ぎた時、この段を思い出しました。時間は帆かけ舟のように進むと分かったので、大学では一年ごとに目標を立てて振り返るようにしています。後悔しないための言葉です。

遠とおくて近ちかきもの。極楽ごくらく。舟ふねの道みち。男女なんにょの仲なか。

出典:『枕草子』「遠くて近きもの」の段

出典について『枕草子』の「ものづくし」の段。Wikisource所収の『國文大觀』本文で確認した。今も「遠くて近きは男女の仲」ということわざとして使われる。

意味と背景

現代語訳:遠いようで実は近いもの。極楽(仏を信じればすぐ行ける)。舟の旅(遠くても思いのほか早く着く)。男女の仲(無関係に見えても急に近づく)。距離の感じ方と本当の距離のずれを、ユーモアをこめて並べている。

座右の銘にするなら・面接での答え方

苦手だったクラスメートと、文化祭の準備をきっかけに親友になりました。遠いと思っていた人ほど、実は近くにいるのかもしれません。人との距離を決めつけないための言葉として大切にしています。

4出典あり#家族#言葉#心
近ちこうて遠とおきもの。宮みやのほとりの祭まつり。思おもわぬはらから、親族しぞくの仲なか。鞍馬くらまのつづらおりという道みち。師走しわすのつごもりと正月しょうがつのついたちのほど。

出典:『枕草子』「近うて遠きもの」の段

出典について『枕草子』の「ものづくし」の段。「遠くて近きもの」の直前にある。『國文大觀』本文で確認した。

意味と背景

現代語訳:近いようで遠いもの。神社のそばの祭り。仲の良くない兄弟や親戚の間柄。鞍馬山の曲がりくねった坂道。大みそかと元日の間(一晩なのに年が変わる)。身近なのに心が遠い家族関係まで含めた、鋭い観察。

座右の銘にするなら・面接での答え方

近くにいる家族ほど、話さなくても分かると思いこみがちです。この段を読んでから、家族にこそ言葉で気持ちを伝えるようにしています。近いからこそ遠くならないように、という戒めです。

5出典あり#家族#言葉
ありがたきもの。舅しゅうとにほめらるる婿むこ。また、姑しゅうとめに思おもわるる嫁よめの君きみ。

出典:『枕草子』「ありがたきもの」の段

出典について『枕草子』の「ものづくし」の段。ここでの「ありがたし」は「めったにない」という意味。

意味と背景

現代語訳:めったにないもの。妻の父にほめられる婿。それから、夫の母にかわいがられるお嫁さん。千年前も今も変わらない家族関係の難しさを、さらりと言い当てていて、思わず笑ってしまう段。

座右の銘にするなら・面接での答え方

千年前から嫁と姑の関係は難しかったと知って、気が楽になったと母が笑っていました。人間関係の悩みは昔からあるもの。だからこそ、相手を思いやる工夫を続けることに価値があると思っています。

6出典あり#友情#心#家族
同おなじ所ところに住すむ人ひとの、かたみに恥はじかわし、いささかの隙ひまなく用意よういしたりと思おもうが、ついに見みえぬこそかたけれ。

出典:『枕草子』「ありがたきもの」の段

出典について『枕草子』「ありがたきもの」の段の一節。『國文大觀』本文で確認した。

意味と背景

現代語訳:同じ所に暮らす人どうしが、互いに気をつかい、少しもすきを見せないよう心がけていても、最後まで欠点を見せないでいるのはめったにない。一緒にいれば必ず素顔は見えるもの。完璧を装うより、ありのままで付き合う大切さに気づかせる。

座右の銘にするなら・面接での答え方

寮生活で、最初は良く見せようと無理をしていましたが、すぐ疲れてしまいました。この一節を知り、素の自分を見せた方が関係が長続きすると分かりました。飾らず誠実に付き合うことを大事にしています。

夜よるをこめて鳥とりのそら音ねははかるとも、世よに逢坂おうさかの関せきはゆるさじ。

出典:『枕草子』(藤原行成とのやりとりの段)/『後拾遺和歌集』/『小倉百人一首』62番

出典について『枕草子』に、藤原行成が「鶏の声にせかされて帰った」と言い訳したのに対して返した歌として載る。百人一首にも選ばれている。

意味と背景

現代語訳:夜が明けないうちに鶏の鳴きまねでだまそうとしても、中国の函谷関ならともかく、この逢坂の関(私との逢う瀬)は決して通しません。中国の故事を踏まえ、言い訳する相手を機知でやりこめた歌。

座右の銘にするなら・面接での答え方

言い訳をされた時に、怒るより気の利いた一言で返せる人になりたいと思い、この歌を選びました。知識はひけらかすためではなく、場を和ませるために使うもの。ユーモアのある受け答えを目標にしています。

8出典あり#家族#仕事#心
思おもわん子こを法師ほうしになしたらんこそ、心苦こころぐるしけれ。

出典:『枕草子』「思はむ子を」の段

出典について『枕草子』の初めの方の段。『國文大觀』本文で確認した。

意味と背景

現代語訳:かわいい子を僧侶にしてしまうのは、本当に気の毒だ。世間は僧を木切れのように扱い、若いのに好きなこともできず、少しでも人間らしいことをすると非難される、と続く。立派な職業の陰にあるつらさに目を向けた、思いやりの段。

座右の銘にするなら・面接での答え方

立派だと言われる仕事ほど、周りの期待が重いものです。この段を読んで、先生や医師など人のために働く人の苦労にも目を向けたいと思いました。感謝の言葉を伝えることを意識しています。

9出典あり#言葉#仕事
ことごとなるもの。法師ほうしの言葉ことば。男女なんにょの言葉ことば。下衆げすの言葉ことばには必かならず文字もじあまりしたり。

出典:『枕草子』「ことごとなるもの」の段

出典について『枕草子』の「ものづくし」の段。三巻本系では「同じことなれども聞き耳異なるもの」として知られる。『國文大觀』本文で確認した。

意味と背景

現代語訳:同じことを言っても違って聞こえるもの。僧の言葉、男の言葉と女の言葉。身分の低い人の言葉は、決まって言葉数が多すぎる。言葉づかいで人柄や立場が分かってしまうという、言葉に敏感な清少納言らしい観察。

座右の銘にするなら・面接での答え方

話が長くなる癖があり、要点を先に言うよう注意されたことがあります。この段を読んで、言葉は短く選ぶほど伝わると気づきました。今は報告をまず結論から一文で言うよう心がけています。

10出典あり#幸せ#心#前向き
心こころときめきするもの。雀すずめの子飼こがい。ちご遊あそばする所ところの前まえわたる。よき薫物たきものたきて一人ひとり臥ふしたる。

出典:『枕草子』「心ときめきするもの」の段

出典について『枕草子』の「ものづくし」の段。『國文大觀』本文で確認した。

意味と背景

現代語訳:胸がどきどきするもの。雀のひなを飼うこと。幼い子を遊ばせている所の前を通ること。よい香をたいて一人で横になっていること。大事件ではなく、日常の小さな場面に心が動く瞬間を集めた段で、暮らしを楽しむ達人の目線がある。

座右の銘にするなら・面接での答え方

毎日つまらないと感じていた時期に、この段を読んで、自分の「ときめくもの」を書き出してみました。好きなパン屋の焼きたての匂いなど、小さな楽しみが毎日あると気づき、気持ちが前向きになりました。

人物の説明の参考:https://ja.wikipedia.org/wiki/清少納言

ほかの日本の偉人の名言

▲上へ