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聖徳太子の肖像写真
肖像画:作者不詳(伝・阿佐太子)『聖徳太子及び二王子像(唐本御影)』(パブリックドメイン)(ファイルのページ)

聖徳太子の名言

聖徳太子(厩戸皇子)|574〜622年|日本(飛鳥時代)|皇族・政治家

推古天皇のもとで政治にたずさわったとされる飛鳥時代の皇族。冠位十二階や十七条憲法を定め、遣隋使を送り、法隆寺などの寺を建てて仏教を広めたと伝えられる。後の時代に信仰の対象となり多くの伝説が生まれたため、実像と伝説の区別がむずかしい人物でもある。

のせている言葉:14こ(出典あり 12・伝承・出典未確認 2)更新:2026-10-20

この人の名言の一覧(14こ)
  1. 和を以て貴しと為し、忤うこと無きを宗と為す。
  2. 上和らぎ下睦びて、事を論うに諧えば、則ち事理自ら…
  3. 人皆心有り。心各執ること有り。
  4. 我必ずしも聖に非ず。彼必ずしも愚に非ず。共に是れ…
  5. 彼是なれば則ち我は非なり。我是なれば則ち彼は非な…
  6. 忿を絶ち瞋を棄て、人の違うことを怒らざれ。
  7. 大事は独り断ずべからず。必ず衆と与に宜しく論ずべ…
  8. 信は是れ義の本なり。事毎に信有れ。
  9. 私を背きて公に向くは、是れ臣の道なり。
  10. 我既に人を嫉めば、人亦我を嫉む。嫉妬の患い、其の…
  11. 人各任有り。掌ること宜しく濫れざるべし。
  12. 早く朝りて晏く退け。公事は終日にも尽くし難し。
  13. 世間は虚仮、唯だ仏のみ是れ真なり。
  14. 日出づる処の天子、書を日没する処の天子に致す。恙…

それぞれの名言に、出典(どの本・手紙・演説か)と、確かさのしるし(出典あり伝承・出典未確認実は言っていない)をつけています。外国語の言葉は運営者が原文から訳しました。

和わを以もって貴とうとしと為なし、忤さからうこと無なきを宗むねと為なす。

原文(漢文)以和爲貴。无忤爲宗。

出典:十七条憲法 第一条(『日本書紀』推古天皇12年=604年)

出典について『日本書紀』に「皇太子親ら肇めて憲法十七条を作る」として全文が載る。ただし実際に太子が書いたかどうかは、江戸時代から議論があり(後の時代の作とする説もある)、ここでは書紀の記す作者に従う。書き下しはWikisourceの訓を読みやすくした。

意味と背景

現代語訳:仲よく調和することを何より大切にし、むやみに逆らわないことを根本としなさい。続けて「上の者も下の者も睦まじく話し合えば、道理は自然に通り、成しとげられないことはない」と説く。ただ黙って従えというより、話し合いで合意をつくることの大切さを説いた条文。

座右の銘にするなら・面接での答え方

部活の副部長をしていた時、練習方針で部員が二つに割れました。どちらかに決める前に全員の話を聞く場をつくり、折衷案でまとまった経験から、この言葉を座右の銘にしています。和は我慢ではなく話し合いの結果だと考えています。

上かみ和やわらぎ下しも睦むつびて、事ことを論あげつらうに諧かなえば、則すなわち事理じり自おのずから通つうず。何事なにごとか成ならざらん。

原文(漢文)然上和下睦。諧於論事。則事理自通。何事不成。

出典:十七条憲法 第一条(604年)

出典について『日本書紀』所収の十七条憲法第一条の後半。作者については第一条と同じく議論がある。

意味と背景

現代語訳:上に立つ者がおだやかで、下の者も仲よくし、物事を話し合う時に心がそろっていれば、道理は自然に通じる。そうなれば、できないことなど何もない。第一条の「和」が、話し合いのための姿勢であることがよく分かる部分。

座右の銘にするなら・面接での答え方

文化祭のクラス企画で意見がぶつかった時、多数決で押し切らず、全員が納得するまで話し合いました。準備は遅れましたが当日は全員が動いてくれました。話し合いがそろえば何でもできる、というこの一節を大事にしています。

人ひと皆みな心こころ有あり。心こころ各おのおの執とること有あり。

原文(漢文)人皆有心。心各有執。

出典:十七条憲法 第十条(604年)

出典について『日本書紀』所収の十七条憲法第十条。作者の議論は第一条と同じ。

意味と背景

現代語訳:人にはそれぞれ心があり、その心にはそれぞれこだわるところがある。だから自分と考えが違うからといって怒ってはいけない、と続く。人が違う意見を持つのは当たり前だ、という前提から出発している点が今でも新しい。

座右の銘にするなら・面接での答え方

接客のアルバイトで、お客様の要望が理不尽に思えた時に、この言葉を思い出します。相手にも大事にしているものがあると考えると、怒りより先に「何を大事にしているのか」を聞けるようになりました。

我われ必かならずしも聖ひじりに非ひず。彼かれ必かならずしも愚ぐに非ひず。共ともに是これ凡夫ぼんぷのみ。

原文(漢文)我必非聖。彼必非愚。共是凡夫耳。

出典:十七条憲法 第十条(604年)

出典について『日本書紀』所収の十七条憲法第十条。

意味と背景

現代語訳:自分が必ず正しい聖人だというわけではなく、相手が必ず愚か者だというわけでもない。どちらもただの普通の人間にすぎない。正しさを決めつけて相手を見下す心をいましめた、謙虚さの言葉。

座右の銘にするなら・面接での答え方

議論で自分の正しさにこだわりすぎて、後で間違いに気づいたことがあります。それ以来「自分も相手も凡夫」と思って、反対意見の中に一つは学べる点を探すようにしています。

5出典あり#友情#心#言葉
彼かれ是ぜなれば則すなわち我われは非ひなり。我わが是ぜなれば則すなわち彼かれは非ひなり。

原文(漢文)彼是則我非。我是則彼非。

出典:十七条憲法 第十条(604年)

出典について『日本書紀』所収の十七条憲法第十条。

意味と背景

現代語訳:相手が正しいと思えば自分が間違っていることになり、自分が正しいと思えば相手が間違っていることになる。正しさは立場によって入れ替わるもので、誰がそれを決められるだろうか、と続く。

座右の銘にするなら・面接での答え方

友人とけんかをした時、どちらも自分が正しいと思っていました。後でこの言葉を読み、立場が違えば正しさも違うと気づいて、先に謝ることができました。人間関係の基本として胸に置いています。

6出典あり#心#仕事#友情
忿いかりを絶たち瞋いかりを棄すて、人ひとの違たがうことを怒いからざれ。

原文(漢文)絕忿棄瞋。不怒人違。

出典:十七条憲法 第十条(604年)

出典について『日本書紀』所収の十七条憲法第十条の冒頭。

意味と背景

現代語訳:心の中の怒りも顔に出る怒りも捨てて、人が自分と違うことをしても腹を立ててはいけない。第十条全体の結論で、怒りを抑えれば自分の過ちにも気づける、という流れになっている。

座右の銘にするなら・面接での答え方

チームで仕事をしていると、自分と違うやり方にいらいらすることがあります。そこで怒る前に「違うだけかもしれない」と一呼吸おくことを心がけています。この言葉はそのための合図です。

大事だいじは独ひとり断だんずべからず。必かならず衆もろもろと与ともに宜よろしく論ろんずべし。

原文(漢文)大事不可獨斷。必與衆宜論。

出典:十七条憲法 第十七条(604年)

出典について『日本書紀』所収の十七条憲法第十七条。Wikisourceの訓では「夫れ事は独り断む可らず」と読む。

意味と背景

現代語訳:大事なことは一人で決めてはいけない。必ず皆と一緒に話し合うべきだ。小さなことはいちいち皆にはからなくてよいが、大きなことは誤りがあるかもしれないので、皆で検討すれば筋の通った結論が得られる、と説く。

座右の銘にするなら・面接での答え方

リーダーを任されると一人で決めたくなりますが、大きな決定ほど周りに相談するようにしています。実際、自分の見落としを後輩に指摘されて助かったことがあります。相談できることもリーダーの力だと思っています。

信しんは是これ義ぎの本もとなり。事毎ことごとに信しん有あれ。

原文(漢文)信是義本。每事有信。

出典:十七条憲法 第九条(604年)

出典について『日本書紀』所収の十七条憲法第九条。

意味と背景

現代語訳:まごころ(信)は正しい行いの根本である。何事にも誠実であれ。善いか悪いか、成功か失敗かは、つまるところ信にかかっている。上の者も下の者も信があれば何でも成しとげられる、と続く。

座右の銘にするなら・面接での答え方

アルバイトで小さな約束でも必ず守るようにしていたら、店長から大事な仕事を任されるようになりました。信頼は一回の大きなことより毎回の小さな誠実さで積み上がると感じ、この言葉を座右の銘にしています。

私わたくしを背そむきて公おおやけに向むくは、是これ臣しんの道みちなり。

原文(漢文)背私向公。是臣之道矣。

出典:十七条憲法 第十五条(604年)

出典について『日本書紀』所収の十七条憲法第十五条。

意味と背景

現代語訳:自分の利益を後回しにして、皆のためを考えることが、仕える者の道である。私心があると恨みが生まれ、恨みがあると協力できず、結局は公のことを妨げる、と理由まで説明している。

座右の銘にするなら・面接での答え方

委員会の仕事で、自分のクラスに有利な案を出したくなったことがあります。でも全体のためにならないと考え直しました。自分の得より皆の得を先に考える、という意味でこの言葉を大事にしています。

10出典あり#心#仕事#友情
我われ既すでに人ひとを嫉ねためば、人ひと亦また我われを嫉ねたむ。嫉妬しっとの患うれい、其その極きわみを知しらず。

原文(漢文)我既嫉人。人亦嫉我。嫉妬之患。不知其極。

出典:十七条憲法 第十四条(604年)

出典について『日本書紀』所収の十七条憲法第十四条。

意味と背景

現代語訳:自分が人をねためば、人もまた自分をねたむ。ねたみの害には終わりがない。続けて、自分より賢い人や才能ある人を喜ばずねたんでいては、すぐれた人材は得られない、と説く。

座右の銘にするなら・面接での答え方

同期が先に表彰された時、悔しさで素直に喜べませんでした。この言葉を知ってから、ねたむ代わりにその人のやり方を聞きに行くようにしています。結果的に自分の成績も上がりました。

11出典あり#仕事#リーダー
人ひと各かく任よさし有あり。掌つかさどること宜よろしく濫みだれざるべし。

原文(漢文)人各有任掌。宜不濫。

出典:十七条憲法 第七条(604年)

出典について『日本書紀』所収の十七条憲法第七条。書き下しはWikisourceの訓(「人各任掌ること有り」)を読みやすく区切った。

意味と背景

現代語訳:人にはそれぞれ受け持ちがある。その職分を乱してはいけない。続けて、昔の聖王は役職のために人を探したのであって、人のために役職をつくったのではない、と適材適所を説く。

座右の銘にするなら・面接での答え方

グループ発表で全員が全部をやろうとして混乱した経験から、最初に役割をはっきり決めるようにしました。それぞれが自分の持ち場に責任を持つと仕事が早く進みます。その原点がこの言葉です。

12出典あり#仕事#時間#努力
早はやく朝まいりて晏おそく退けまかでよ。公事くじは終日しゅうじつにも尽つくし難がたし。

原文(漢文)早朝晏退。公事靡監。終日難盡。

出典:十七条憲法 第八条(604年)

出典について『日本書紀』所収の十七条憲法第八条。原文の「監」はWikisourceでは異体字。

意味と背景

現代語訳:役人たちは朝早く出仕し、遅くに退出せよ。公の仕事はすきがなく、一日かけても終わらないほどだ。遅く来れば急ぎの用に間に合わず、早く帰れば仕事が残る。今の言葉でいえば「段取りと時間の守り方」の心得。

座右の銘にするなら・面接での答え方

朝いちばんに出て、その日の仕事の準備をすることを習慣にしています。急な依頼にも慌てず対応できるからです。長く働けという意味ではなく、仕事に間に合う構えを持てという言葉として受け取っています。

13伝承・出典未確認#人生#心#生き方
世間せけんは虚仮こけ、唯ただだ仏ほとけのみ是これ真しんなり。

原文(漢文)世間虚假。唯佛是眞。

出典:天寿国繡帳の銘(『上宮聖徳法王帝説』所引)(622年)

出典について太子の死後、妃の橘大郎女が「わが大王(太子)がおっしゃったことには」と伝えた言葉として、天寿国繡帳の銘文に残る。本人が書いた文ではなく、妃の伝える言葉である点、また銘文自体の成立時期にも議論がある点から「伝承」とした。

意味と背景

現代語訳:この世の物事はすべて仮のもので、ただ仏の教えだけが真実である。太子の仏教観をよく表すとされる言葉。世の中を投げ出すというより、移ろうものに心を奪われず、変わらない真実を求めよという意味に受け取れる。

座右の銘にするなら・面接での答え方

成績や評判に一喜一憂して疲れた時期に、この言葉に出会いました。目に見える結果は移り変わるものだと思うと、本当に大事にしたい自分の軸に立ち返れます。流されないための言葉として心に置いています。

14伝承・出典未確認#勇気#挑戦#言葉
日出ひいづる処ところの天子てんし、書しょを日没にちぼつする処ところの天子てんしに致いたす。恙無つつがなきや。

原文(漢文)日出處天子致書日沒處天子無恙

出典:『隋書』倭国伝(大業3年=607年の国書)

出典について『隋書』に倭国(俀国)の王「阿毎多利思比孤(多利思北孤とも)」が送った国書の書き出しとして載る。この国書は聖徳太子が書いたとよく紹介されるが、『隋書』は太子の名を出しておらず、多利思比孤が誰かについても説が分かれる。太子の言葉と言い切れないため「伝承」とした。

意味と背景

現代語訳:日の昇る国の天子が、日の沈む国の天子に手紙を差し上げる。お変わりありませんか。大国・隋に対して対等の立場で書いたとされ、隋の皇帝が不快に思ったと記録されている。外交で堂々と向き合う姿勢の象徴として有名な一文。

座右の銘にするなら・面接での答え方

留学生との交流会で、相手の国の大きさに気後れしそうな時、この一文を思い出しました。相手を敬いながらも対等に話すことが本当の交流だと思います。物おじしない姿勢を忘れないための言葉です。

人物の説明の参考:https://ja.wikipedia.org/wiki/聖徳太子

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