わが国旗の中央にある赤い円は、もはや閉ざされた帝国に押された封蝋のようには見えないだろう。これからは、その本来の意味である昇る太陽の気高いしるしとして、世界の文明国のただ中を、前へ上へと進んでいくのだ。
原文(英語)The red disc in the centre of our national flag shall no longer appear like a wafer over a sealed empire, but henceforth be in fact what it is designed to be, the noble emblem of the rising sun, moving onward and upward amid the enlightened nations of the world.
出典:「日の丸演説」(1872年1月23日、岩倉使節団の副使としてサンフランシスコで行った英語の演説)
出典についてWikipedia「伊藤博文」が英語原文を出典付きで引用している。日本語は英語原文からの自分の訳。
意味と背景
鎖国で閉ざされていた日本の日の丸は、手紙を封じる封蝋のように見えていたかもしれない。しかしこれからは、昇る太陽という本来の意味のとおり、世界の国々の中で上へ前へと進んでいく、という宣言。30歳の伊藤が英語で語った。
座右の銘にするなら・面接での答え方
閉じこもっていた自分から、外に向かって成長していく決意を表す言葉として使えます。面接では、留学や新しい環境への挑戦を志望する理由と合わせて、この演説を英語で一部引用すると印象的です。
そうか。馬鹿な奴じゃ
出典:ハルビン駅で撃たれた後、最期に呟いたとされる言葉(1909年10月26日)
出典についてWikipediaは、撃ったのが朝鮮人だと知らされて「そうか。馬鹿な奴じゃ」と呟いた「といわれる」と書く一方、孫の話では「俺は駄目だ。誰か他にやられたか?」と聞き、森槐南も傷ついたと知って「森もやられたか……」と言ったのが最期の言葉だったとも紹介している。最期の言葉は伝える人によって違い、どれが本当かは確定していない。
意味と背景
撃たれてから亡くなるまでの約30分の間の言葉として、いくつかの話が伝わっている。有名なこの言葉も、そう言ったと伝えられているだけで確かではない。偉人の最期の言葉は、後の人の思いによって形が変わりやすいことを示す例。
座右の銘にするなら・面接での答え方
座右の銘には向きませんが、「有名な最期の言葉にも別の説がある」という話は、出典を確かめる大切さを伝える例になります。歴史好きをアピールする時、言葉の伝わり方の違いに触れると深みが出ます。
大いに屈する人を恐れよ、いかに剛にみゆるとも、言動に余裕と味のない人は大事をなすにたらぬ。
出典:伊藤の語録として伝わる言葉
出典についてWikiquote・Wikipediaの「語録」に載るが、どちらも出典を示していない。演説・書簡など原文を確かめられなかった。
意味と背景
大きく身をかがめることのできる人こそ恐れよ。どんなに強そうに見えても、言葉や行いにゆとりと味わいのない人は大きな仕事を成し遂げられない、という意味。強がりより、しなやかさと余裕を持つ人を高く評価している。
座右の銘にするなら・面接での答え方
意地を張るより、必要な時に頭を下げられる人でありたいと考えています。面接では、相手に譲ったことで結果的にチームがうまくいった経験と合わせて、余裕を持つことの大切さを話せます。
私の言うことが間違っていたら、それは間違いだと徹底的に追及せよ。
出典:憲法の起草にあたって部下に語ったとして伝わる言葉
出典についてWikiquoteに「長官だの秘書官だのという意識は一切かなぐり捨てて、討論・議論を究めて完全なる憲法をつくろうではないか」と続く形で載るが、出典の記載がない。起草に加わった人の回想に基づくと見られるが、原文を確かめられなかった。
意味と背景
自分の言うことが間違っていたら徹底的に追及せよ、自分もお前たちを徹底的に攻撃する、互いに議論するのは完全な憲法を作るためだ、という意味。立場の上下を捨てて議論することで良いものを作ろうとする姿勢が表れている。
座右の銘にするなら・面接での答え方
リーダーになった時、自分の間違いを指摘してもらえる雰囲気を作ることを大切にしました。面接では、上下関係にとらわれず意見を出し合ってより良い結果を出した経験と合わせて話せます。