出典:国立国会図書館「近代日本人の肖像」(https://www.ndl.go.jp/portrait/)勝海舟の名言
勝海舟|1823〜1899年|日本|幕臣・政治家
江戸の貧しい旗本の家に生まれ、剣術と蘭学を学んだ。長崎海軍伝習所で航海術を学び、咸臨丸で太平洋を渡ってアメリカを見た。神戸に海軍操練所を開いて坂本龍馬らを育て、戊辰戦争では幕府側の代表として西郷隆盛と会談し、江戸城の無血開城を実現した。明治政府でも海軍卿などを務め、晩年は赤坂氷川で多くの談話を残した。
のせている言葉:7こ(出典あり 7)更新:2026-10-20
この人の名言の一覧(7こ)
- 行蔵は我に存す、毀誉は他人の主張、我に与からず我…
- 他人の打つ手は批評が出来るが、さて自分で打つて見…
- 一個人の百年は、ちやうど国家の一年位に当るものだ…
- 時に古今の差なく、国に東西の別はない、観じ来れば…
- 政治をするには、学問や智識は、二番めで、至誠奉公…
- コレデオシマイ
- 文明流にせよ
それぞれの名言に、出典(どの本・手紙・演説か)と、確かさのしるし(出典あり伝承・出典未確認実は言っていない)をつけています。外国語の言葉は運営者が原文から訳しました。
行蔵は我に存す、毀誉は他人の主張、我に与からず我に関せずと存候。
出典:福沢諭吉「瘠我慢の説」の草稿に対する返書(1892年2月6日)
出典について青空文庫「瘠我慢の説 書簡」に「勝安芳氏の答書」として全文が載る。福沢は、幕臣でありながら明治政府に仕えた勝を批判する草稿を送り、意見を求めた。
意味と背景
どう身を処するか(行蔵)は自分が決めること。それをほめるかけなすかは他人の考えで、自分の関わることではない、という意味。厳しく批判された勝は、言いわけも反論もせず、この一文で返した。自分の行いに責任を持つ覚悟と、他人の評価への潔い態度が表れている。
座右の銘にするなら・面接での答え方
人からの評価に振り回されそうな時に心に置いている言葉です。面接では、周りの反対を受けても自分で考えて行動し、結果に責任を持った経験と合わせて紹介すると、芯の強さが伝わります。
他人の打つ手は批評が出来るが、さて自分で打つて見ると、なか/\傍で見て居た様には行かないものさ。
出典:談話「大勢順応」(海舟全集『清譚と逸話』所収、1898年頃)
出典について青空文庫「大勢順応」(底本・作品社『日本の名随筆』、親本は海舟全集第十巻)にある。勝の談話を記録したもの。
意味と背景
人の打った手は批評できるが、いざ自分で打ってみると、そばで見ていたようにはうまくいかないものだ、という意味。野党時代に政府を批判していた大隈や板垣が、自分で内閣を作ると苦労する様子を、囲碁の「岡目八目」にたとえて皮肉った。
座右の銘にするなら・面接での答え方
人の仕事に意見を言う前に、自分がやったらどうかを考えるようにしています。面接では、批評する側からやる側に回って難しさを知った経験と合わせると、謙虚さと行動力の両方が伝わります。
一個人の百年は、ちやうど国家の一年位に当るものだ。
出典:談話「黙々静観」(海舟全集『清譚と逸話』所収)
出典について青空文庫「黙々静観」の書き出しにある。勝の談話を記録したもの。
意味と背景
一人の人間の百年は、国にとっての一年くらいにあたる。だから個人の短い考えで、国の物事をあまり急がせてはいけない、という意味。幕府ももうだめだと諦められてから十年も続いた、と例を挙げ、大きなものは長い目で見よと説いている。
座右の銘にするなら・面接での答え方
大きな目標ほど、短い期間で結果を求めすぎないようにしています。面接では、長期的な視点で取り組んだ経験や、すぐに結果が出なくても続けた活動と合わせて紹介すると、この言葉が生きます。
時に古今の差なく、国に東西の別はない、観じ来れば、人間は始終同じ事を繰り返して居るばかりだ。
出典:談話「黙々静観」(海舟全集『清譚と逸話』所収)
出典について青空文庫「黙々静観」にある。
意味と背景
昔も今も、東洋も西洋も変わりはない。よく見れば人間はいつも同じことをくり返しているだけだ、という意味。維新前の外国人襲撃事件を野蛮と言うが、明治になっても似た事件は起きている、と続く。歴史から学ぶことの大切さを教える言葉。
座右の銘にするなら・面接での答え方
歴史を学ぶ意味を聞かれた時に使える言葉です。面接では、過去の失敗例を調べてから計画を立てて成功した経験と合わせて、「人は同じことをくり返すから、前例から学ぶ」と話すと説得力があります。
政治をするには、学問や智識は、二番めで、至誠奉公の精神が、一番肝腎だ。
出典:談話「黙々静観」(海舟全集『清譚と逸話』所収)
出典について青空文庫「黙々静観」にある。
意味と背景
政治で一番大切なのは学問や知識ではなく、誠を尽くして公に仕える心だ、という意味。孔子の名も知らない役人がいた時代の政治と、外国語も法律も知る今の秘書官の政治とで、大して違いがないのは、この心の差だと勝は語る。
座右の銘にするなら・面接での答え方
知識や資格も大事ですが、何のために働くかという心がもっと大事だと考えています。面接では、知識より誠実さで信頼を得た経験と合わせて紹介すると、仕事への姿勢が伝わります。
コレデオシマイ
出典:最期の言葉(1899年1月19日)
出典についてWikipedia「勝海舟」に最期の言葉として載る(注釈付き)。風呂上がりに倒れ、ブランデーを飲んだ直後に意識を失ったという。本人の文書ではなく、そばにいた人の伝え。
意味と背景
「これでおしまい」という、あっさりとした最期の言葉。幕府の幕引きを担い、明治を生き抜いた勝らしい、江戸っ子の潔さが感じられる。長い人生の締めくくりを、飾らない一言で済ませたところに人柄が出ている。
座右の銘にするなら・面接での答え方
座右の銘にする言葉ではありませんが、何事もやり切った後は潔く区切りをつける、という意味で紹介できます。歴史上の人物の最期の言葉の話題として、勝の人柄を伝える例になります。
文明流にせよ
出典:足尾銅山の鉱毒問題についての言葉(晩年)
出典についてWikipedia「勝海舟」に、足尾銅山の鉱毒問題を批判した言葉として出典付きで載る。「よく理を考えて、民の害とならぬ事をする」の意とされる。
意味と背景
本当の文明とは、よく道理を考えて民の害にならないことをすることだ、という意味で使われた。銅の精錬のために日光の木を切り、水害や鉱毒で民を苦しめるのは文明ではない、と晩年の勝は批判した。
座右の銘にするなら・面接での答え方
便利さや利益より、人に害を与えないことを優先したいと考えています。環境や公害、まちづくりに関わる進路を志望する人なら、「文明とは何か」を自分の言葉で語るきっかけとして使えます。
人物の説明の参考:https://ja.wikipedia.org/wiki/勝海舟
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