写真:Étienne Carjat(1876年)/Wikimedia Commons(パブリックドメイン)(ファイルのページ)ユーゴーの名言
ヴィクトル・ユーゴー|1802〜1885年|フランス|詩人・小説家・政治家
フランスを代表する詩人・小説家。『ノートルダム・ド・パリ』『レ・ミゼラブル』などで、貧しい人や虐げられた人の姿を壮大な物語に描いた。政治家としても死刑廃止や教育の普及を訴え、ナポレオン3世の独裁に反対して約19年間も国外で亡命生活を送った。亡くなった時は国葬が営まれ、パリの通りを200万人が見送ったという。
のせている言葉:13こ(出典あり 11・実は言っていない 2)更新:2026-10-20
この人の名言の一覧(13こ)
- 死ぬことは何でもない。生きていないことが恐ろしい…
- 美しいものは、役に立つものと同じくらい役に立つ。
- 悪い草も悪い人もいない。いるのは、悪い育て手だけ…
- 人生で最高の幸福とは、自分が愛されていると確信で…
- 考えること、それこそが魂の本当の勝利である。
- 最も重い荷物は、生きることなく、ただ存在している…
- 生きている者とは、戦っている者のことだ。
- 軍隊の侵略には抵抗できる。しかし、思想の侵入には…
- 音楽は、言葉にできないもの、しかし黙っていること…
- 学校の先生は、人間の知性を育てる庭師である。
- 豊かな運命より、やましくない良心の方がよい。
- 学校を一つ開く者は、監獄を一つ閉じる。
- 時が来た思想ほど強いものはない。
それぞれの名言に、出典(どの本・手紙・演説か)と、確かさのしるし(出典あり伝承・出典未確認実は言っていない)をつけています。外国語の言葉は運営者が原文から訳しました。
死ぬことは何でもない。生きていないことが恐ろしいのだ。
原文(フランス語)Ce n'est rien de mourir ; c'est affreux de ne pas vivre.
出典:小説『レ・ミゼラブル』第5部「ジャン・ヴァルジャン」第9編 第5章(1862年)
出典について『レ・ミゼラブル』の原文。フランス語版Wikiquoteに載っている。主人公ジャン・ヴァルジャンが、愛する娘コゼットとの日々を失いかけた中で口にする言葉。
意味と背景
命が終わること自体は恐ろしくない。本当に恐ろしいのは、生きているのに心が死んだように、愛も喜びもなく日々を過ごすことだという意味。生きることの中身こそが大切だと、長い苦難の人生を送った主人公が最後に語っている。
座右の銘にするなら・面接での答え方
ただ毎日をこなすだけの時期があり、この言葉で目が覚めました。今は「今日を本当に生きたか」を寝る前に振り返っています。仕事でも、時間を過ごすだけでなく、心を込めて生きる一日を積み重ねたいと考えています。
美しいものは、役に立つものと同じくらい役に立つ。
原文(フランス語)Le beau est aussi utile que l'utile.
出典:小説『レ・ミゼラブル』第1部「ファンティーヌ」第1編 第6章(1862年)
出典について『レ・ミゼラブル』の原文。フランス語版Wikiquoteに載っている。ミリエル司教が庭に花を植えることについて語る言葉。
意味と背景
野菜を植える方が役に立つのにと言う人に、司教が答えた言葉で、少し間をおいて「もしかするともっと」と続ける。花や音楽のような美しいものは、腹を満たさなくても心を養う。役に立つかどうかだけで物の価値を決めてはいけないという教え。
座右の銘にするなら・面接での答え方
資料を作る時、内容だけでなく見やすさや美しさにもこだわるようにしています。読みやすい資料は相手の理解を助けます。役に立つことと美しいことの両方を大切にする仕事をしたい、というのが私の考えです。
悪い草も悪い人もいない。いるのは、悪い育て手だけだ。
原文(フランス語)il n'y a ni mauvaises herbes ni mauvais hommes. Il n'y a que de mauvais cultivateurs.
出典:小説『レ・ミゼラブル』第1部「ファンティーヌ」第5編 第3章(1862年)
出典について『レ・ミゼラブル』の原文(フランス語版Wikisource)。マドレーヌ市長(ジャン・ヴァルジャン)が、村人の引き抜くイラクサを見て語る言葉。
意味と背景
雑草と呼ばれるイラクサも、使い方を知れば役に立つ。人も同じで、生まれつき悪い人はおらず、悪くなるのは育て方や手のかけ方が悪かったからだという意味。罪人として扱われた主人公だからこそ語れる、人への深い信頼が込められている。
座右の銘にするなら・面接での答え方
塾講師のアルバイトで、やる気がないと言われていた生徒が、教え方を変えたら伸びていきました。この言葉の通り、人は関わり方しだいで変わります。後輩や新人を育てる時も、まず自分の関わり方を見直す人でありたいです。
人生で最高の幸福とは、自分が愛されていると確信できることである。
原文(フランス語)Le suprême bonheur de la vie, c'est la conviction qu'on est aimé
出典:小説『レ・ミゼラブル』第1部「ファンティーヌ」第5編 第4章(1862年)
出典について『レ・ミゼラブル』の原文(フランス語版Wikisource)。目の見えない人の幸せについて語る一節の中にある。
意味と背景
お金や名誉より、誰かに愛されていると心から信じられることが、人生で一番の幸せだという意味。作中では、目が見えなくても、世話をしてくれる人の愛を感じて生きる人の幸福が描かれ、愛されることの力の大きさが語られている。
座右の銘にするなら・面接での答え方
落ち込んだ時に家族が何も言わずに好物を作ってくれ、愛されていると感じて元気が出ました。この言葉の通り、それが一番の幸せだと思います。私も周りの人に「大切に思っている」と伝えられる人でありたいです。
考えること、それこそが魂の本当の勝利である。
原文(フランス語)Penser, voilà le triomphe vrai de l'âme.
出典:小説『レ・ミゼラブル』第2部「コゼット」第7編 第6章(1862年)
出典について『レ・ミゼラブル』の原文。フランス語版Wikiquoteに載っている。
意味と背景
人の魂が本当に勝利をおさめるのは、力や富によってではなく、自分の頭で考えることによってだという意味。ユーゴーは、考えることを禁じたり狭めたりするものを嫌い、自由に考える力こそ人間の最も尊いものだと信じていた。
座右の銘にするなら・面接での答え方
言われたことをこなすだけでなく、「なぜ」を考えることで仕事が面白くなると、アルバイトで実感しました。考えることは自分を自由にしてくれます。入社後も自分の頭で考え、工夫を提案できる人でありたいです。
最も重い荷物は、生きることなく、ただ存在していることだ。
原文(フランス語)Le plus lourd fardeau, c'est d'exister sans vivre.
出典:詩集『懲罰詩集』所収「生きる者たちとは…」(1853年)
出典について亡命中に出した『懲罰詩集』の詩の一節。フランス語版Wikiquoteに載っている。
意味と背景
目標も情熱もなく、ただ毎日をやり過ごすことは、どんな重荷よりも人を苦しめるという意味。独裁に反対して国を追われたユーゴーが、戦うべきものを持たずに生きることの空しさをうたった。生きることと存在することの違いを問う言葉。
座右の銘にするなら・面接での答え方
目標がない時期は楽なはずなのに、なぜか一番しんどかったです。この言葉を知って、小さくても目標を持つことにしました。今は毎月一つの挑戦を決めています。ただ存在するのではなく、生きている実感のある毎日を送りたいです。
生きている者とは、戦っている者のことだ。
原文(フランス語)Ceux qui vivent, ce sont ceux qui luttent
出典:詩集『懲罰詩集』所収「生きる者たちとは…」(1853年)
出典について『懲罰詩集』の詩の書き出し。フランス語版Wikiquoteに載っている。
意味と背景
本当に生きているといえるのは、志を持って困難や不正と戦い続けている人だけだという意味。ここでの「戦い」は武器を取ることではなく、理想のために努力し続けること。亡命先から、あきらめずに声を上げ続けたユーゴー自身の生き方である。
座右の銘にするなら・面接での答え方
けがで部活を休んでいた時、リハビリを「戦い」と考えて毎日続け、復帰できました。この言葉の通り、目標に向かって戦っている時、生きている実感があります。仕事でも課題から逃げず、向き合い続けたいです。
軍隊の侵略には抵抗できる。しかし、思想の侵入には抵抗できない。
原文(フランス語)On résiste à l'invasion des armées ; on ne résiste pas à l'invasion des idées.
出典:『ある犯罪の物語』結び 第10章(1877年)
出典についてナポレオン3世のクーデターを記録した『ある犯罪の物語』の一節。英語版Wikiquoteに英訳と出典が載っている。
意味と背景
武力は武力で防げても、人々の心に広がっていく新しい考えは、どんな力でも止められないという意味。独裁者のクーデターと戦ったユーゴーは、自由や正義の思想はいずれ必ず勝つと信じていた。言葉と考えの力を信じた作家らしい一文。
座右の銘にするなら・面接での答え方
良い考えは押しつけなくても自然に広がる、と信じています。クラスでごみの分別を始めた時、最初は数人でしたが、良さが伝わって全員に広がりました。仕事でも、良いアイデアを地道に伝え続けられる人でありたいです。
音楽は、言葉にできないもの、しかし黙っていることもできないものを表現する。
原文(フランス語)La musique exprime ce qu'on ne peut pas dire et ce sur quoi il est impossible de rester silencieux.
出典:評論『ウィリアム・シェイクスピア』第1部 第2編 第4章(1864年)
出典について評論『ウィリアム・シェイクスピア』の一節。英語版Wikiquoteに英訳と出典が載っている。
意味と背景
心の中には、言葉ではうまく言えないのに、黙っていることもできない気持ちがある。音楽はそれを表すことができる、という意味。言葉の達人だったユーゴーが、言葉の届かない場所にある音楽の力を認めた、印象深い一文である。
座右の銘にするなら・面接での答え方
うまく気持ちを言えない時、ピアノを弾くと心が整います。この言葉で、自分にとって音楽が大切な理由が分かりました。言葉だけでなく、表情や態度でも相手に気持ちを伝えられる人でありたいと思っています。
学校の先生は、人間の知性を育てる庭師である。
原文(フランス語)Les maîtres d'écoles sont des jardiniers en intelligences humaines.
出典:遺稿集『大洋(Océan)』
出典についてユーゴーの死後に出版された断章集『大洋』の言葉。フランス語版Wikiquoteに載っている。
意味と背景
庭師が草花の性質を見て水や光を加減しながら育てるように、先生は子ども一人ひとりの知性を、それぞれに合ったやり方で育てるという意味。すべての子に教育をと訴えたユーゴーの、教える仕事への深い敬意が表れている。
座右の銘にするなら・面接での答え方
教師を目指すきっかけになった言葉です。小学校の担任の先生は、私の得意な絵を伸ばしてくれました。一人ひとりの芽を見つけて伸ばす庭師のような先生になりたいと思い、この言葉を座右の銘にしています。
豊かな運命より、やましくない良心の方がよい。
原文(フランス語)Mieux vaut une conscience tranquille qu'une destinée prospère.
出典:遺稿集『大洋(Océan)』
出典についてユーゴーの死後に出版された断章集『大洋』の言葉。フランス語版Wikiquoteに載っている。
意味と背景
成功や富に恵まれても、良心にやましいことがあれば心は休まらない。それより、貧しくても胸を張れる生き方の方がずっとよいという意味。独裁者にこびれば地位を得られたのに、亡命を選んだユーゴー自身の選択が重なる言葉。
座右の銘にするなら・面接での答え方
アルバイトで、ごまかせば楽に済む場面がありましたが、正直に報告しました。その夜はぐっすり眠れました。損をしても良心に恥じない選択をしたい、という思いでこの言葉を座右の銘にしています。
学校を一つ開く者は、監獄を一つ閉じる。
原文(フランス語)Celui qui ouvre une porte d'école, ferme une prison.
出典:ユーゴーの著作に確認できず(英語版Wikiquote「Disputed」)
本当の出どころユーゴーの言葉として世界中で引用されるが、英語版Wikiquoteによれば、確かめられる早い例では1865年ごろに文部大臣ヴィクトル・デュリュイの言葉として紹介されている。ユーゴー自身の著作には見つかっていない。
意味と背景
教育を広めれば犯罪は減り、監獄はいらなくなるという考え。ユーゴーも教育の普及と死刑廃止を強く訴えていたので、彼の言葉として自然に受け入れられたが、確かな出典は同じ名前の文部大臣デュリュイの方にある。
この言葉の使い方
教育の大切さを語るのにぴったりですが、作者はユーゴーではなくデュリュイとされます。面接では「教育が人の未来を変えると信じている。この言葉の作者を調べたら別人だった」と話すと、教育への思いと確かめる姿勢が伝わります。
時が来た思想ほど強いものはない。
原文(英語)There is nothing more powerful than an idea whose time has come.
出典:ユーゴーの著作になし(英語版Wikiquote「Misattributed」)
本当の出どころユーゴーの名言として英語圏で非常に有名だが、本人の文ではない。英語版Wikiquoteによれば、『ある犯罪の物語』の「思想の侵入には抵抗できない」を言いかえた形で、より近い言い回しはフランスの作家ギュスターヴ・エマールの小説(1861年)にある。
意味と背景
世の中の準備が整い、多くの人が求めるようになった考えは、どんな力でも止められないという意味。内容はユーゴーの本当の言葉とよく似ているが、この短く整った形は英語で広まる間に作られたものである。
この言葉の使い方
座右の銘にするなら、ユーゴーの本物の原文「軍隊の侵略には抵抗できるが、思想の侵入には抵抗できない」の方をすすめます。面接では二つを並べ、言葉が言いかえられて広まる様子を話すと、調べる力が伝わります。
人物の説明の参考:https://ja.wikipedia.org/wiki/ヴィクトル・ユーゴー
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