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紫式部の肖像写真
肖像画:月岡芳年『紫式部』(パブリックドメイン)(ファイルのページ)

紫式部の名言

紫式部|973ごろ〜1014ごろ年|日本(平安時代)|作家・歌人・女房

学者の家に生まれ、幼いころから漢文を読みこなした平安時代中期の女性。夫と死別したのち『源氏物語』を書き始め、評判を受けて藤原道長の娘・中宮彰子に仕えた。光源氏を中心に70年余りの人間模様を描いた『源氏物語』は世界最古級の長編小説とされる。宮仕えの日々を記した『紫式部日記』も残る。本名や正確な生没年は分かっていない。

のせている言葉:9こ(出典あり 9)更新:2026-10-20

この人の名言の一覧(9こ)
  1. めぐりあひて見しやそれともわかぬまに雲がくれにし…
  2. 才を本としてこそ、大和魂の世に用いらるる方も強う…
  3. 日本紀などは、ただかたそばぞかし。これらにこそ道…
  4. 善きも悪しきも、世に経る人のありさまの、見るにも…
  5. 限りとて別るる道の悲しきに、いかまほしきは命なり…
  6. すべて、人をもどくかたはやすく、わが心を用いんこ…
  7. 人に異ならんと思い好める人は、必ず見劣りし、行末…
  8. 一という文字をだに書きわたしはべらず。
  9. 清少納言こそ、したり顔にいみじうはべりける人。

それぞれの名言に、出典(どの本・手紙・演説か)と、確かさのしるし(出典あり伝承・出典未確認実は言っていない)をつけています。外国語の言葉は運営者が原文から訳しました。

めぐりあひて見みしやそれともわかぬまに雲くもがくれにし夜半よわの月つきかな

出典:『新古今和歌集』雑上/『小倉百人一首』57番

出典について紫式部の歌として勅撰集『新古今和歌集』に載り、百人一首にも選ばれた。新古今では結句が「夜半の月かげ」、百人一首では「夜半の月かな」。

意味と背景

現代語訳:久しぶりにめぐり会えたのに、本当にあの人だったのか見分けもつかないうちに、雲に隠れる夜の月のように、あの人は帰ってしまった。幼なじみの友と再会しながら、すぐに別れてしまった寂しさを、月にたとえて詠んだ歌。

座右の銘にするなら・面接での答え方

転校で離れた幼なじみと久しぶりに会った時、話し足りないまま別れてしまい、この歌の気持ちがよく分かりました。会える時間は短いからこそ、一回一回の再会を大切にしようと決めています。

才さいを本もととしてこそ、大和魂やまとだましいの世よに用もちいらるる方かたも強つようはべらめ。

出典:『源氏物語』少女(乙女)の帖

出典について『源氏物語』の中で光源氏が、息子の夕霧をあえて大学で学ばせる理由を語る場面の言葉。作中人物のせりふだが、作者・紫式部の考えがよく表れているとされる。「大和魂」という言葉が文献に出てくる最も古い例として知られる。

意味と背景

現代語訳:しっかりした学問(漢学)を土台にしてこそ、日本人らしい実際の知恵や判断力も、世の中で力強く生かされるのです。ここでの「大和魂」は戦いの精神ではなく、実生活で役立つ知恵や常識のこと。知識と実践の両方が大切だという意味。

座右の銘にするなら・面接での答え方

勉強は社会で役に立たないと言う人もいますが、私は基礎の知識があってこそ現場の判断が生きると思っています。アルバイトでも、マニュアルをきちんと理解した上で臨機応変に動けるようになりました。

3出典あり#言葉#勉強#心
日本紀にほんぎなどは、ただかたそばぞかし。これらにこそ道々みちみちしく詳くわしきことはあらめ。

出典:『源氏物語』蛍の帖

出典について『源氏物語』蛍の帖で、光源氏が玉鬘と物語について語る場面(いわゆる物語論)の言葉。作中人物のせりふだが、作者の物語観を述べたものとして有名。

意味と背景

現代語訳:『日本書紀』のような歴史書は、世の中のほんの一面を書いたものにすぎない。物語にこそ、人の生き方についての詳しい真実が書かれているのだ。作り話である物語が、正式な歴史より人間の本当の姿を伝えるという、大胆な主張。

座右の銘にするなら・面接での答え方

小説ばかり読んでいると言われたことがありますが、物語から人の気持ちを想像する力を学んだと思っています。接客の仕事でもその力が役立っています。物語の価値を信じる言葉として大切にしています。

4出典あり#言葉#人生#心
善ぜんきも悪あしきも、世よに経ふる人ひとのありさまの、見みるにも飽あかず聞きくにもあまることを、後のちの世よにも言いい伝つたえさせまほしき節々ふしぶしを、心こころに籠こめがたくて、言いいおき始はじめたるなり。

出典:『源氏物語』蛍の帖

出典について上の「日本紀などは」に続く、光源氏の物語論の一節。作中人物のせりふ。

意味と背景

現代語訳:良いことも悪いことも、この世を生きる人の様子で、見ても見飽きず、聞いても心にあふれることを、後の世にも伝えたいと思い、胸にしまっておけなくなって書き始めたのが物語なのだ。書くことの原点を語った言葉として読める。

座右の銘にするなら・面接での答え方

日記を毎日つけています。うれしいことも悔しいことも、心にしまっておけない気持ちを書くことで、自分を見つめ直せるからです。この言葉は、書くことを続ける理由そのものだと感じています。

限かぎりとて別わかるる道みちの悲かなしきに、いかまほしきは命いのちなりけり。

出典:『源氏物語』桐壺の帖(桐壺更衣の歌)

出典について『源氏物語』の最初の帖で、光源氏の母・桐壺更衣が死の直前に帝に詠んだ歌。作中人物の歌として紫式部が書いたもの。

意味と背景

現代語訳:これが最後と別れて行く死出の道が悲しいので、私が本当に行きたいのは、その道ではなく生きる道の方です。「いか」に「行か」と「生か」を掛けている。愛する人を残して死ななければならない無念を、短い歌にこめた。

座右の銘にするなら・面接での答え方

大切な人と過ごせる時間は限られている、と教えてくれた歌です。家族とけんかしたまま出かけないよう、どんなに忙しくても「行ってきます」と「ありがとう」は必ず言うようにしています。

6出典あり#心#友情#言葉
すべて、人ひとをもどくかたはやすく、わが心こころを用もちいんことはかたかべいわざを。

出典:『紫式部日記』消息文(1010年)

出典について『紫式部日記』の後半、手紙の形で人物評を書いた部分(消息文)にある。賀茂斎院に仕える女房(中将の君)の手紙を見て、斎院方の人々の自慢を批判したあとに出てくる。

意味と背景

現代語訳:何事も、人を非難するのはたやすいけれど、自分の心を正しく使うことは難しいものなのに。続けて、そこを考えずに自分を賢いと思い人をけなす人は、心の程度が見えてしまう、と書く。批判する自分への戒めでもある。

座右の銘にするなら・面接での答え方

グループワークで他人の欠点ばかり気になった時に、この言葉を思い出しました。批判するのは簡単ですが、自分がどう動くかの方がずっと難しい。それ以来、意見を言う時は必ず自分ができることも一緒に出すようにしています。

人ひとに異ことならんと思おもい好このめる人ひとは、必かならず見劣みおとりし、行末ゆくすえうたてのみはべれば。

出典:『紫式部日記』消息文(清少納言評)(1010年)

出典について『紫式部日記』の消息文で、清少納言を批判したくだりの一節。

意味と背景

現代語訳:このように、人と違って目立とうとばかり好む人は、必ず後で見劣りがして、行く末はろくなことにならないものです。清少納言への厳しい評だが、奇抜さで目立とうとする危うさへの一般的な戒めとして読める。

座右の銘にするなら・面接での答え方

SNSで目立つことばかり考えていた時期がありましたが、この言葉で目が覚めました。奇をてらうより、地道に中身を磨く方が長く信頼されると思い、今は基礎練習を一番大事にしています。

一いちという文字もじをだに書かきわたしはべらず。

出典:『紫式部日記』消息文(1010年)

出典について『紫式部日記』の消息文。漢文の知識をひけらかすと嫌われると聞いて、知識を隠すようになったと書く部分。

意味と背景

現代語訳:(漢文の才をひけらかす女は嫌われると聞いてから)「一」という漢字さえ書かないようにしています。父に「男の子だったら」と嘆かれるほど学問ができたのに、周囲の目を気にして能力を隠した。当時の女性の生きづらさが伝わる。

座右の銘にするなら・面接での答え方

できることを隠さなければならない社会はおかしい、とこの一文から考えるようになりました。自分は、周りの人が得意なことを遠慮なく出せる職場をつくれる人になりたいと思っています。

9出典あり#友情#言葉#心
清少納言せいしょうなごんこそ、したり顔がおにいみじうはべりける人ひと。

出典:『紫式部日記』消息文(1010年)

出典について『紫式部日記』の消息文の、清少納言評の書き出し。二人が同じ時期に宮中にいた証拠はなく、直接の面識があったかは分からない。

意味と背景

現代語訳:清少納言という人は、得意顔でひどく偉そうにしていた人です。続けて「漢字を書き散らしているが、よく見ると足りないことが多い」と手厳しい。ライバル宮廷の才女への対抗心とも読め、千年前の人間らしさが感じられる一文。

座右の銘にするなら・面接での答え方

ライバルがいたからこそ自分も伸びた、という経験があります。この一文を読むと、紫式部も相手を強く意識していたのだと親近感がわきます。競争心は相手を見下すためでなく、自分を磨く力に使いたいです。

人物の説明の参考:https://ja.wikipedia.org/wiki/紫式部

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