肖像画:作者不詳(明代)『諸葛亮像(南薫殿旧蔵)』(パブリックドメイン)(ファイルのページ)諸葛孔明の名言
諸葛亮(諸葛孔明)|181〜234年|中国(三国時代・蜀)|政治家・軍師
中国・三国時代の蜀の丞相。字は孔明。若いころは荊州で晴耕雨読の暮らしをしていたが、劉備に三度訪ねられて(三顧の礼)仕えることになり、「天下三分の計」を説いた。劉備の死後は幼い劉禅を支えて国を治め、魏を討つために何度も北伐を行ったが、五丈原の陣中で病死した。小説『三国志演義』の天才軍師のイメージは、史実を大きく脚色したもの。
のせている言葉:13こ(出典あり 12・伝承・出典未確認 1)更新:2026-10-20
この人の名言の一覧(13こ)
- 此れ誠に危急存亡の秋なり。
- 宜しく妄りに自ら菲薄し、喩えを引きて義を失い、以…
- 宮中府中、倶に一体たり。陟罰臧否、宜しく異同ある…
- 賢臣に親しみ、小人を遠ざけしは、此れ先漢の興隆せ…
- 臣は本布衣、躬ら南陽に耕し、苟くも性命を乱世に全…
- 先帝、臣の卑鄙なるを以てせず、猥りに自ら枉屈して…
- 今遠く離るるに当たり、表に臨みて涕泣し、云う所を…
- 静以て身を修め、倹以て徳を養う。
- 澹泊に非ざれば以て志を明らかにする無く、寧静に非…
- 学に非ざれば以て才を広むる無く、志に非ざれば以て…
- 年は時と馳せ、意は日と去り、遂に枯落を成す。
- 夫れ志は当に高遠に存すべし。
- 鞠躬尽瘁、死して後已む。
それぞれの名言に、出典(どの本・手紙・演説か)と、確かさのしるし(出典あり伝承・出典未確認実は言っていない)をつけています。外国語の言葉は運営者が原文から訳しました。
此れ誠に危急存亡の秋なり。
原文(漢文)今天下三分,益州疲敝,此誠危急存亡之秋也。
出典:「出師表」(前出師表)(227年)
出典について建興5年(227)、魏を討つ北伐に出る前に皇帝・劉禅に奉った上奏文「出師表」の一節。正史『三国志』諸葛亮伝に収められている。中国語版Wikisourceの本文で確認した。書き下しと現代語訳は自分でつけた。
意味と背景
現代語訳:今、天下は三つに分かれ、わが益州(蜀)は疲れきっている。これはまさに、生き残るか滅びるかの瀬戸際の時である。「秋(とき)」は大事な時期の意味。「危急存亡の秋」という言葉の出どころで、国の危機を率直に伝えた書き出し。
座右の銘にするなら・面接での答え方
チームが負け続けた時、部長として「今が踏ん張りどころだ」と仲間に率直に伝えました。危機を危機として正直に言葉にすることが、立て直しの第一歩だと思います。この言葉はその覚悟を思い出させてくれます。
宜しく妄りに自ら菲薄し、喩えを引きて義を失い、以て忠諫の路を塞ぐべからず。
原文(漢文)不宜妄自菲薄,引喻失義,以塞忠諫之路也。
出典:「出師表」(前出師表)(227年)
出典について「出師表」の一節。中国語版Wikisourceの本文で確認した。
意味と背景
現代語訳:むやみに自分を卑下したり、的外れなたとえ話で道理を外したりして、まごころからの忠告が届く道をふさいではいけません。若い皇帝に、自信を持ち、周りの正直な意見に耳を傾けるようにと願った言葉。
座右の銘にするなら・面接での答え方
自分なんて、と卑下するのは謙虚さではなく、人の助言を受け取らない言い訳になることがあります。この言葉を知ってから、自信を持ちつつ人の意見には素直に耳を傾けることを心がけています。
宮中府中、倶に一体たり。陟罰臧否、宜しく異同あるべからず。
原文(漢文)宮中府中,俱爲一體,陟罰臧否,不宜異同。
出典:「出師表」(前出師表)(227年)
出典について「出師表」の一節。中国語版Wikisourceの本文で確認した。
意味と背景
現代語訳:宮中(皇帝の身の回り)も府中(政府)も、一つの体のようなものです。人を昇進させたり罰したり、善し悪しを判断したりする基準が、場所によって違ってはいけません。公平な評価がなければ組織はまとまらない、という教え。
座右の銘にするなら・面接での答え方
アルバイトのシフトリーダーをしていた時、親しい人にもそうでない人にも同じ基準で接するよう心がけました。この言葉の通り、評価の物差しが一つであることが、チームの信頼の土台だと思います。
賢臣に親しみ、小人を遠ざけしは、此れ先漢の興隆せし所以なり。
原文(漢文)親賢臣,遠小人,此先漢所以興隆也;親小人,遠賢臣,此後漢所以傾頹也。
出典:「出師表」(前出師表)(227年)
出典について「出師表」の一節。中国語版Wikisourceの本文で確認した。
意味と背景
現代語訳:すぐれた家臣を近づけ、つまらない者を遠ざけたことが、前漢が栄えた理由です。逆に、つまらない者を近づけ、すぐれた家臣を遠ざけたことが、後漢が傾いた理由です。誰をそばに置くかで、組織の運命が決まるという教訓。
座右の銘にするなら・面接での答え方
付き合う相手で自分が変わることを実感しています。耳の痛いことも言ってくれる友人を大切にし、楽な方へ誘う人とは距離を置くようにしています。誰を近くに置くかは、自分の未来を選ぶことだと思います。
臣は本布衣、躬ら南陽に耕し、苟くも性命を乱世に全うせんとして、聞達を諸侯に求めず。
原文(漢文)臣本布衣,躬耕於南陽,苟全性命於亂世,不求聞達於諸侯。
出典:「出師表」(前出師表)(227年)
出典について「出師表」の一節。中国語版Wikisourceの本文で確認した。
意味と背景
現代語訳:私はもともと無位無官の身で、南陽で自ら畑を耕し、乱世の中でなんとか命を全うしようとしていただけで、諸侯に名を知られることなど求めていませんでした。出世を望まなかった自分が、なぜ今ここにいるのかを語り始める部分。
座右の銘にするなら・面接での答え方
目立つことを望まなくても、誠実に過ごしていれば、思いがけず声がかかることがあります。私もバイト先で地道に働いていたら、社員登用の声をかけてもらえました。名声より日々の誠実さを大事にしたいです。
先帝、臣の卑鄙なるを以てせず、猥りに自ら枉屈して、三たび臣を草廬の中に顧み、臣に諮るに当世の事を以てす。
原文(漢文)先帝不以臣卑鄙,猥自枉屈,三顧臣於草廬之中,諮臣以當世之事,由是感激,遂許先帝以驅馳。
出典:「出師表」(前出師表)(227年)
出典について「出師表」の一節で、「三顧の礼」の出どころ。中国語版Wikisourceの本文で確認した。
意味と背景
現代語訳:亡き先帝(劉備)は、私の身分が低いことを気にもかけず、わざわざご自身でへりくだり、三度も私の草ぶきの家を訪ねて、天下の情勢について意見を求めてくださった。それに感激して、先帝のために走り回ることを約束したのです。
座右の銘にするなら・面接での答え方
私を信じて何度も声をかけてくれた先生がいて、その期待に応えたいと必死に勉強しました。人は信頼されることで力を出せます。自分も後輩に対して、礼を尽くして頼める人になりたいと思っています。
今遠く離るるに当たり、表に臨みて涕泣し、云う所を知らず。
原文(漢文)今當遠離,臨表涕泣,不知所云。
出典:「出師表」(前出師表)結び(227年)
出典について「出師表」の結びの言葉。異本では「涕零」「不知所言」とも。中国語版Wikisourceの本文で確認した。
意味と背景
現代語訳:今まさに遠く出陣しようとするにあたり、この上奏文を前にして涙があふれ、何を申し上げているのか分からなくなってしまいました。理路整然と国の行く末を説いてきた孔明が、最後に感情をあふれさせた一文で、主君への深い思いが伝わる。
座右の銘にするなら・面接での答え方
卒業式の答辞を書いた時、最後は感謝で言葉が詰まりました。この一文を知って、心からの言葉は理屈を超えて伝わるのだと思いました。大事な場面ほど、まっすぐな気持ちを言葉にしたいです。
静以て身を修め、倹以て徳を養う。
原文(漢文)夫君子之行,靜以修身,儉以養德。
出典:「誡子書」(子を戒める書)
出典について孔明が息子の諸葛瞻に書き与えたとされる手紙の冒頭。後世の類書などで伝わり、中国語版Wikisourceに収められている。
意味と背景
現代語訳:立派な人の行いとは、心を静かに保って自分を磨き、つつましく暮らして人格を養うことだ。派手さや欲を抑え、落ち着いた生活の中でこそ人は成長する、と息子に伝えた。
座右の銘にするなら・面接での答え方
忙しい毎日の中で、一日十分だけ静かに本を読む時間をつくっています。この言葉のように、静かな時間が自分を整えてくれます。派手さより、落ち着いて積み重ねる生き方を目指しています。
澹泊に非ざれば以て志を明らかにする無く、寧静に非ざれば以て遠きを致す無し。
原文(漢文)非澹泊無以明志,非寧靜無以致遠。
出典:「誡子書」
出典について「誡子書」の一節。中国語版Wikisourceの本文で確認した。「澹泊明志、寧静致遠」として座右の銘によく使われる。
意味と背景
現代語訳:欲にとらわれずあっさりしていなければ、自分の志をはっきりさせることはできない。心が落ち着いて静かでなければ、遠い目標にたどり着くことはできない。大きな目標ほど、欲を捨て、心を静めて取り組めという教え。
座右の銘にするなら・面接での答え方
周りの評価や流行に振り回されていた時、この言葉で目が覚めました。欲を減らすと、本当にやりたいことが見えてきます。長い目標に向かって、落ち着いて一歩ずつ進むことを大切にしています。
学に非ざれば以て才を広むる無く、志に非ざれば以て学を成す無し。
原文(漢文)夫學須靜也,才須學也。非學無以廣才,非志無以成學。
出典:「誡子書」
出典について「誡子書」の一節。中国語版Wikisourceの本文で確認した。
意味と背景
現代語訳:学ぶには心の静けさが必要で、才能を伸ばすには学びが必要だ。学ばなければ才能は広がらず、志がなければ学びは完成しない。才能・学び・志の三つがつながって、はじめて人は伸びるという教え。
座右の銘にするなら・面接での答え方
才能がないと悩んでいた時、この言葉で、才能は学びで広げるものだと知りました。そして学びを続けるには志が要ります。何のために学ぶのかを毎年書き出して、志を確かめるようにしています。
年は時と馳せ、意は日と去り、遂に枯落を成す。
原文(漢文)年與時馳,意與日去,遂成枯落,多不接世。悲守窮廬,將復何及!
出典:「誡子書」
出典について「誡子書」の結び。本文の「意」は「志」、「日」は「歳」とする異本がある。中国語版Wikisourceの本文で確認した。
意味と背景
現代語訳:年月は時とともに駆け去り、志も日々とともに消えていき、ついには枯れ葉のように落ちぶれて、世の役に立たなくなる。そうなってから貧しい家で嘆いても、もう取り返しはつかない。若いうちの時間を大切にせよという、父から子への切実な戒め。
座右の銘にするなら・面接での答え方
「いつかやろう」と思っているうちに時間が過ぎてしまう怖さを、この言葉で知りました。やりたいことは今年中に一歩踏み出すと決めて、毎年年初に目標を書くようにしています。
夫れ志は当に高遠に存すべし。
原文(漢文)夫志當存高遠,慕先賢,絕情欲,棄疑滯。
出典:「誡外甥書」(甥を戒める書)
出典について孔明が甥に書き与えたとされる手紙の冒頭。中国語版Wikisourceに収められている。
意味と背景
現代語訳:志というものは、高く遠いところに置くべきだ。昔のすぐれた人を慕い、欲を断ち、迷いを捨てよ、と続く。志が強くなければ、凡人の中に埋もれて終わってしまうと甥を励ました。
座右の銘にするなら・面接での答え方
目標を低く設定して満足してしまう癖がありました。この言葉を知ってから、少し背伸びした目標を立てるようにしています。高い志があれば、途中でつまずいても方向を見失いません。
鞠躬尽瘁、死して後已む。
原文(漢文)臣鞠躬盡瘁,死而後已,至於成敗利鈍,非臣之明所能逆覩也。
出典:「後出師表」(228年)
出典について「後出師表」の結びの言葉として非常に有名。ただし「後出師表」は陳寿の正史『三国志』には収められておらず、裴松之の注が他の書物から引いたもので、本当に孔明が書いたかどうかは昔から議論がある(中国語版Wikisourceの注記にも偽作説や別人作説が記されている)。
意味と背景
現代語訳:身をかがめて慎み、力を尽くし、死ぬまでやめません。成功するか失敗するか、うまくいくかいかないかは、私の知恵では前もって見通せません。結果は分からなくても、命ある限り全力を尽くすという覚悟を示した言葉。
座右の銘にするなら・面接での答え方
結果が保証されていなくても、やると決めたことには最後まで力を尽くしたいと思っています。この言葉は、成功か失敗かより、全力を尽くしたかどうかが大事だと教えてくれます。
人物の説明の参考:https://ja.wikipedia.org/wiki/諸葛亮
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